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レザークラフト初心者におすすめのアレコレ~教本と素材~
元革職人⇒現きこりのKATSUです。
レザークラフトを始めてみたい!って方、でもなにから始めればいいかわからない方、たくさんいらっしゃると思います。
勢いでやっちゃっても出来ますが、失敗も多いです(経験談)
革は素材が高価なのと、生き物の皮なので、
失敗して無駄にしたり余計な金はかけたくないですよね。。
そんな方はまずは教本から入るのがいいかと思います。
1)教本について
今は教本もたくさん出ていて、
教本の中でもおすすめのバイブルと言ってもいい本がこちら。
とにかく分かりやすく説明されていて読みやすく、この本の技法を一通りやればある程度の依頼には答えられます。
私はこの本を出しているクラフト社の荻窪の教室に少し通い、
その後は教本片手に独学で製作を続けていました。
レザークラフトはアイテムを作る面もありますが
革という素材のコンディションを見極め、
適切な部位を適切な技法で加工する
という面もとても大事です。
この本はその点を十分補ってくれる内容になっています。
そして必要なのは素材と道具と環境。
2) まずは素材の革について
まずは素材の革ですが、
『革』であり、『皮』ではありません。
けっして『皮』を買わないでください(笑)
食肉として加工された動物の「皮」が
「なめし(鞣し)」の行程を経て「革」となります。
その名の通り”革を柔らかくする”と書いて革です。
なめしの工程で植物性の”タンニン”を使った”タンニンなめし”や
薬剤の”六価クロム”などを使った”クロムなめし”など
なめしによっていろいろあります。
(この辺はどの教本にも書いてあるかな)
なめしの工程がどのような場所でどのような人たちが行ってきたかという
"革の歴史"を少しでも学ぶと、
素材への向き合いかたも変わってくると思います。
そしてその革にもたくさんの種類があります。
どんな物を作りたいかによって選ぶ革は変わってきますが
まずは加工がしやすい生成(ナチュラル)の牛ヌメ革から入ると
色んな技法を学べて、革のコンディションのコントロールも覚えられます。←これ大事
最初は”タンニンなめしの牛ヌメ革のナチュラル(生成)”の
「端切れ」の革を使って、身の回りの色んな小物を作ってみましょう。
端切れの革は通販サイト「レザーマニア」など、
色んなところでも手に入るし、
近くに革やさんがあればそこで探したり
アマゾン、ヤフオク、メルカリなど色んなところで売られています。
私も大量に出していたのですが、全部売り切ってしまいました。。。
一番安いやつでいいいので、まずはアイテムを作りまくることです。
その時に自分が出した革の”端切れ”は
捨てずにとっておいて、たまってきたら誰かに譲りましょう。
元は生き物の皮だったということを忘れずに。
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