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0円だった、奈井江町、ヒグマ対策費用

北海道の奈井江町がヒグマ対策でもめています。理由は①漁師の賃金が危険にみあわないこと、②近くの砂川市の猟師が、市と警察の依頼で立ち合いの元発砲したら高裁判決で猟銃免許を取り上げられたことが要因としてあげられます。
なぜ、そのようなことが起きるのでしょうか。奈井江町の予算を調べてみました。自分で確認されたい方は、奈井江町のWebからご参照ください。リンクを張っておきます。

解説の動画です。
■奈井江町とは
北海道旅行歴30回を超える私も奈井江町にはいったことがありません。位置を確認すると道央ですね。札幌と旭川の中間地。人口は4800人過疎化に悩む農村地帯という表現が適切でしょうか。

奈井江町の位置関係


高齢化がすすむ奈井江町

人口ピラミッドを見ていただくと70歳が人口構成のピーク。逆三角形になっています。

■迫るヒグマの脅威
2022年(右)→2023年(中)→2024年(左)とみていくと、2023年から市街地に侵入するヒグマの生息域、活動域がみてとれます。やばい。
これで、町は観光推進しようとしているんだから暢気なものです。

市街地に侵入するヒグマ

■23億円の新庁舎に予算を傾ける町
そんななか、町は新庁舎に23億円の予算をかけました。このため、猟師には日当8500円でボランティアしてくれというのでしょうか。

23億円の新庁舎

町のハザードマップにもヒグマ注意が掲載されていません。
ヒグマは脅威でないらしいです。

ヒグマは脅威でないらしい

この無関心さ、注意力のなさ。
■災害予算0円
市の予算をみてびっくりぽん!
ハザードマップつくっておきながら、猟師にクマ退治要請していながら予算0です。なるほど、「ボランティアで駆除しろ」「発砲責任は君たちが負え」では誰も動かないですね。

災害予算0円

でも町は黒字なのです。赤字なのは町立病院だけ。

黒字の証拠

ここの町議会や町長の頭の中を見てみたい。これは猟師が怒るのは無理なし。
■苦し紛れに一匹狼の猟師を集めてきたが
確かにクマ1頭駆除できたようですが、それで収まるのでしょうか。
というのも熊猟。チームプレイなんです。

苦し紛れに一匹狼の猟師を集めてきた

勢子といって追い出す役目、上で待ち構えて射撃する役目。相互に連携がとれていないと誤射してしまうから。

■Yahooコメントに正論あり。
Yahooコメントに熊駆除は「公共工事と同じ積算にしろ」とありました。
確かに正論。

Yahooコメント

なぜなら熊被害者の37%は猟師なのですから。

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