見出し画像

ファクハク×静鉄×JA静岡中央会研修vol.1④伊豆川飼料チーム

こんにちは!静岡鉄道 入社4年目社員の豊住です。
現在、静岡鉄道×静鉄プロパティマネジメント×JA静岡中央会の3社の若手社員たちで、ファクハク開催に向けて、参加企業さまと協力して課題解決のための取り組みを行っています。今回は、私たちのチームがお世話になっている「伊豆川飼料株式会社さま(以下、伊豆川飼料)」の魅力や取り組みを中心に、私たち伊豆川飼料チームの取り組みも併せてみなさまにご紹介させていただきます!是非ご覧ください😊

●マグロの非可食部分で作られる肥料 “魚粕”

静岡市清水区にある伊豆川飼料は、飼料・肥料の製造販売を行っている創業70年以上の会社です。主製品である「魚粕(ぎょかす)」という肥料は、ツナ缶を製造する過程で発生するマグロの加工残渣(頭や骨などの非可食部分)を原料としており、蒸されたマグロの加工残渣を乾燥させることで製造されています。アミノ酸が多く含まれる魚粕には、お茶や果物、野菜の美味しさを引き出す効果があると言われており、糖度20を誇る清水のブランド金柑「こん太」など、多くの農作物の栽培に魚粕は活用されているんです!

☝“魚粕”
マグロの加工残渣を原料としています
☝こん太
県の「しずおか食セレクション」にも認定されています!

☝実際に工場見学(肥料の袋詰めの様子)もさせていただきました!

●静岡の美味しい循環 “ツナサイクル” とは!?

また、有機肥料である魚粕を含んだ豊かな土壌から流れる水は、化成肥料のものとは違って、海を汚しません。そしてその海でマグロが育ち、それを加工してツナ缶や魚粕ができて、魚粕を使った美味しい農作物ができて、、、 このように、静岡の水産加工業と農業は“ツナ”がっており、ツナ缶から美味しい循環 “ツナサイクル” が生まれているんです!SDGsが叫ばれる昨今の何十年も前から、この“ツナサイクル”は“究極のSDGs”として成り立っていました。

☝静岡の美味しい循環 “ツナサイクル”

●肥料・飼料の会社がツナ缶を販売!?

そんなツナ缶ですが、実は、伊豆川飼料も販売を行っています![1] その背景には、この美味しい循環 “ツナサイクル”の危機がありました。

国産ツナ缶の生産シェア90%以上を誇る静岡県ですが、様々なコストの高騰により静岡でつくられるツナ缶の製造量は少しずつ減少しており、近年では国内で流通するツナ缶の内、輸入のツナ缶の割合が半分以上を占めています。コスト削減のため解体後マグロの輸入も増えており、それに伴い伊豆川飼料に入ってくる魚粕の原料も少しずつ減少するなど、ツナサイクルが危機を迎える中、伊豆川飼料は立ち上がりました!地元清水のメーカーと共同で、お土産やプレゼントに特化したツナ缶「とろつな」「しろつな」を開発したのです!“ツナサイクル”のストーリーや現状を知ってもらい、ツナ缶1缶100円というイメージからの脱却を図り、静岡のツナ缶業界を盛り上げたいという思いが、この商品には詰まっています。

☝可愛らしいパッケージの「とろつな」「しろつな」 「未来の食卓アワード2022 日本缶詰大賞」 にて、優秀賞を受賞しています!

[1] 2023年9月現在 販売一時休止中

●伊豆川飼料が目指すもの

“ツナサイクル”の過程で、魚粕肥料の恩恵を受けた良質な農作物が作られていることは、先にお伝えした通りです。こうした農作物は、実際に食べた方からも品質が高く美味しいと評判ですが、課題もあります。それは、良いものであっても市場では“品種”や“産地”で画一的に扱われてしまうということです。そのため良さが伝わりきらず、価格競争に巻き込まれてしまっているのが現状で、これを打開しようにも、商品のブランド化や販路開拓のノウハウを持っている農家さんは多くありません。そこで伊豆川飼料は現在、「魚粕肥料で育てた農作物の共同ブランドを作って広めること」を目標として掲げています!そこには、前述のツナ缶開発のノウハウを活かし、商品をブランド化して付加価値を与えると共に、本当に良いものを、適切な価格で、欲しい人の手に届く良い未来を作りたい(“ツナサイクル”の輪を広げたい)という思いがあるのです。

●“ツナサイクル”の仲間と、今後の取り組みについて

ここまでいかがでしたでしょうか?“ツナサイクル”や伊豆川飼料の取り組み、とても素敵だと感じませんか?少なくとも私は、すごく引き込まれてしまいました、、、😲
我々のチームとしては、今回のファクハクを通じて、こうした美味しい循環やそれを取り巻く現状・取り組みについて、少しでも多くの消費者の方に知ってほしい!また農家の方をはじめとしたステークホルダーになり得る方々に、ツナサイクルの輪に一人でも加わってほしい!という思いがあります。

ここで、実際にツナサイクルの輪に入ってくださっている企業さまの1つである、“㈱マルイリフードサプライ”さん(以下、マルイリさん)についてご紹介します。マルイリさんは、マグロの卸し・保管・加工などを本業とする企業ですが、それに加えてマグロの飲食店の運営もされています。飲食店で提供する刺身等にマグロを加工する際に、当然残渣が生じますが、実はこの残渣も伊豆川飼料の魚粕肥料の原料になっているのです!
そして、その肥料を使って育てたお茶を飲食店で提供してくださっています。まずは食べて、”ツナサイクル“を体感!応援!ということで、直販飲食店舗である” 焼津港 丸入商店 | 焼津糀漬と焼津みなみまぐろ ”にチームでお邪魔してきました!

☝お食事処で提供されるお茶🍵
深みがあって美味しい!
☝商店では販売もされています!
☝【特選】天然みなみまぐろ重
1日10食限定です! 
☝賑わう丸入商店
開店約1時間前で、10組以上が待っていました😲

また、伊豆川さんとも打ち合わせを行い、課題解決のために何をすべきか・何ができるか、一緒に話し合いました。

☝伊豆川さんとの打ち合わせの様子
気さくなお人柄なので、終始和やかな雰囲気で話が弾みます!

そして、一体何をするのかというと、、
実は、ファクハク開催に先立って、一部参加企業さまのPR展示会を開催するのですが、そこで我々伊豆川飼料チームは、ツナ缶の食べ比べ試食会を実施する予定です!伊豆川飼料こだわりの国産ツナ缶“しろつな”と、輸入品のツナ缶の2種類をご用意しますので、どちらが美味しいと感じたか、みなさまの生の声をお聞かせいただけると嬉しいです!また、伊豆川飼料とツナサイクルのPRチラシも配布予定ですので、みなさま是非ともその美味しさとストーリーで、ツナサイクルをご体感いただければと思います!

またファクハク当日については、工場見学だけでなく、上記のような試食会や肥料づくりワークショップも実施する予定です!更には、他参加企業さまと連携したツアーも開催するかも、、、? 乞うご期待ください!

ここまでお読みいただきありがとうございました😊
伊豆川飼料や“ツナサイクル”に少しでも興味を持っていただけましたら、まずは、焼津港 丸入商店 | 焼津糀漬と焼津みなみまぐろさんで美味しいマグロを召し上がってみてはいかがでしょうか!“ツナサイクル”への仲間入り、お待ちしてます🐟

以上、伊豆川飼料チームがお届けしました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?