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精密な歯車づくりと未来への挑戦 ~青島歯車製作所の工場見学~|ファクハク×静鉄グループ×JA静岡中央会

はじめまして!

私たち静岡鉄道とJA静岡中央会は、「越境研修」を通じて青島歯車製作所の工場見学実施に向け、一緒に取り組ませていただきました!

早速ですが、「歯車」にどんなイメージがありますか?

日常生活を送る中でそう目にすることがないであろう、歯車。

研修メンバーの中にはなぜか歯車に詳しいものもおりましたが……やはり少数派ですよね。

実はこの歯車、機械を動かすために欠かせない部品で、回転のスピードや力を調整する重要な役割を担っています。私たちの日常生活の中で、歯車は自転車の変速機や時計、車のエンジンなど、さまざまな機械に使われています!

青島歯車製作所は、そんな歯車を作り続けて80年以上もの歴史を持つ、静岡市駿河区にある企業です。正確さと精密さを追求し、産業用機械などに使用される歯車を数多く納品してきました。その高い技術力は、県内外の企業から信頼され、静岡の産業を支える重要な存在となっています。

歯車づくりの現場に迫る!


初めて青島歯車製作所を訪問したのは7月中旬。
工場内を案内していただき感じたことは、1つ1つの精密さです。0.001ミリ単位で調整された歯車は、半世紀以上前から活躍する機械と最新の設備、技術者たちの長年の経験が結びついて生み出されています。
見学後のヒアリングでは、企業が抱える課題として「人材採用」の難しさを伺いました。歯車製造という分野は、一般消費者にとって目に映りづらい業界であるため、特に若い世代にアピールすることが難しいと考えました。
そこで青島歯車製作所では、ファクハク(工場見学)を通じて地域の人々のほか、子供たちに歯車づくりの魅力を伝え、将来の技術者を見つけるきっかけをつくることになりました!

子どもたちに向けた新たな挑戦

工場見学の内容は、昨年から大きく進化しました!昨年までは見学のみでしたが、今年は体験型プログラムを導入。実際に歯車を作ったり、フォークリフトの撮影スポットから記念写真を撮ったりといった、より子供たちにも楽しんでもらえるような工夫が散りばめられています。さらに、参加者は自分の名前が入った歯車をお土産として持ち帰ることができ、見学の思い出を家族や友達と共有することができます。

「体験型プログラム」とは……

  1. 機械を使い、素材から歯の部分を削り出します!

2.出来上がったばかりの歯車は表面が粗いため、やすりで磨きます。

3.ノギス(下の写真をご参照。男の子が手に持っている器具)を使って、歯車や新聞紙などの厚さを測定体験!

4.完成した歯車にレーザー刻印を施し、自分だけの歯車に仕上げて、お土産として1つ持ち帰ることができます!(複数組み合わせると、歯車の動きを再現できます。)

また、告知活動を刷新し、周辺小学校へのチラシ配布やしずてつストアへの設置など、地域全体での認知度向上を目指しました。実際に見学に訪れた多くの家族から、配布されたチラシをきっかけに参加したという声をよく耳にしました!

そして迎えたファクハク当日!

ファクハク当日、3日間いずれも目標を超える30名以上のお客様にご来場いただきました。子供たちは機械の動きに目を輝かせ、親御さんも真剣な表情で次々と質問を投げかけていました(意外とお父さんの方が興味津々かも、、、)。場内は参加者とのやりとりが活発で賑やかな空間となりました。

私たち研修チームも、見学の様子を写真撮影したり、裏方で運営のお手伝いをするなど、社員の方々と連携してファクハクを盛り上げさせていただきました。異なる業種である青島歯車製作所と静岡鉄道とJA静岡中央会が1つの大きなイベントを開催するのはこんなにもワクワクするんですね!

歴史と未来をつなぐものづくり

今回の見学で感じたのは、精密な歯車づくりの背景にある長い歴史と職人たちの情熱です。

ファクハクをきっかけに、その様子を地域の方々に見ていただいたことで、多くの子どもたちがこの歯車づくりに興味を持ち、青島歯車製作所の職人さん方に憧れをもってくれると嬉しいです!

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静岡鉄道さんの研修とコラボした取り組みも、今年で二年目。
今年の研修の狙いや概要はこちらから▼


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