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文劇8の予習備忘録

はじめに

この記事は随時更新していきます。
書いている人は文劇3から白秋先生が好きになって邪宗門とか月に吠えらんねえとかいろいろ読み始めました。一応文学をちょっとやっていた程度で特に研究者ではありません。
文劇8の前に1ミリでも多くの手がかりを得ておきたい、情報発表待ってる場合じゃねえ! ということで主演発表からすぐに主に明星にあたりを付けて予習を始めました。この記事はその備忘録です。


~2025/1/25(出演キャラ発表前)

『北原白秋 言葉の魔術師』 今野真二

これは日本語の研究をしている方が書いた本です。白秋の研究というよりは、白秋の作品の中に使われている言葉がどういうふうに詩、短歌、童謡と形を変えて通底しているかに注目しています。
以前も読んで、その時は朗読CDの座談会で出ていたまさにその内容が取り上げられていてとても面白かったので再読。明星については何かあったかな……と思ったのですが特に新しいものは得られず。白秋の年表をあらためてざっと頭に入れるだけにとどまりました。
文アルきっかけでまず白秋のことを知りたい人にはすごくいい本です。

『「フランスかぶれ」の誕生 「明星」の時代 1900-1927』 山田登世子

そもそも明星ってなんだっけ? と思って選んだ本です。
結果として大当たりでした!
明星はどういう雑誌だったのか、どういう人たちがいたのか、鉄幹と子規の対立、パンの会~スバルの流れなどなどすごく勉強になりました。荷風さん好きの方にもおススメ。

「五足の靴」 五人づれ

そろそろこの時代の作品を実際に読んでみたいと思って選んだ本です。
明星主催で白秋&勇を含む5人組が九州を旅した旅行記で、特徴としてはどの節を誰が書いたか書かれていません。なので人間関係はあまり書かれていませんが、男子わちゃわちゃ修学旅行の様子は普通に楽しいです。

これに関して解説や研究の本がないかなと探してみましたが、キリスト教研究からの観点が多く、内容が逸れるため今回はパス。

2025/1/25(出演キャラ発表)

パッと見の感想

はい、明星3人以外の関係が全く分かりません勉強不足……!
ざっくりインターネット上で分かる範囲の情報ではこんなところでしょうか。

  • 八雲さん→1904年に早稲田大学講師、その年に死去
    白秋が1904年に早稲田英文科予科に入っている
    直接教わってはいなさそう……

  • 直木さん→1911年に早稲田英文科予科
    白秋の卒業年が分からないのですが7年経ってるので予科含めても同時期には在籍してないかも。

  • 久米さん→直木さんのお友達ってことくらいしか分からぬ

  • ファウスト→日本で初めてファウストの完訳が出たのがちょうどこの時期(1913年)。ちなみに訳者は鴎外さん。

鴎外さんの影が見え隠れする

ファウスト邦訳は鴎外さんか…と思って今日借りてきた『日本耽美派文學の誕生』を眺めていたところ、こんな項目を見つけました。

鴎外の『青年』とその時代

えっ。
鴎外さんが「青年」というタイトルの作品を書いていらっしゃる。しかも鴎外さんといえばパンの会つながりで明星3人とも仲が良かったはずです。
……これ、では? 今回の舞台の内容これでは??
ちょっと鴎外クラスタさんどう思いますか……!?

まだ関係あるかどうかわからないのですがひとまず借りてきた本を読み進めてみようと思います。

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