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パイプハウス倒壊事例

皆様、日々お疲れさまです。

これから長い冬に向けて、冬支度の準備期間かと思われます。

今回は過去の倒壊事例についてお話させていただきます。

弊社のパイプハウスはこれまで26年間で3件の倒壊事例がございます。

この3という数字が多いか少ないかは、皆様のご判断に委ねるとして…

なぜこのタイミングかというと、3件いずれも冬の積雪期に倒壊が起き、この投稿を読んでいただいた方々に少しでも事前に危機回避していただけるのではないかと思ったからです。

もし、お時間がございましたらご一読いただけますと幸いです。

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1件目
洞爺湖町にて年末年始に地元を離れて過ごされたのか、その間に大雪に見舞われ屋根面からの落雪が肩高(4.0m)の位置まで積もり、雪の逃げ場を失い、そのまま雪に押し潰されて倒壊してしまった。

2件目
こちらも洞爺湖町で、下屋部分に穴が空いたまま冬を迎えてしまい、屋根に雪が積もり落とそうとしてもその穴に引っ掛かって落ち切らず、そのまま放置してしまい、やがてそれは氷の塊となり重さが増し、またその上にさらに雪が積もり…重さに耐えきれず倒壊してしまったという事例。

このハウスはお客様のご要望もあり通常弊社では使用していないビニールを張ったのもひとつの要因でもあったと考えます。柔らかくシワがよりやすい(雪でたわみやすい)、ビニール自体の表面仕上げがザラっとした加工で雪落ちが良くない、など、ご説明のうえご了承のもとではありましたが、張ってしまったという責任もあり、当時反省したのを覚えています。
※メーカー名商品名は伏せますが、現在ではこのビニールはもう製造されておりません。

3件目
2件目と同所同時期にまったく同じ内容での倒壊でした。

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▼なぜ、倒壊に至ってしまったのか?


これら3件は、
骨材(48.6mm単管アーチ)に問題があるのではなく、除雪方法や使用資材・施工方法に原因があるかと思われます。

その理由は、この3件すべてが10年以内に建てたものであり、同じ大きさ環境下で15年以上経過したハウスもあり、それらは現在でも壊れることなくピンピンしているためです。

▼では、どうすれば倒壊を防げるのか?


(第一前提に、ハウスの特性をご理解いただくためにしっかりと説明をさせていただいたうえ)

①降雪期前に、しっかりと点検と回りの整理整頓を行う【冬支度】
こちらについては、次の投稿にて詳しく記載させていただく予定です。

②適切な除雪を行う
・屋根に雪が積もっていれば、極力屋根に雪が残らないように室内を暖めて雪を落とす
・側面の雪はこまめに除雪する
※除雪には、大変危険を伴いますのでご自身での作業が難しいと判断された場合は、弊社で行いますのでご相談ください。

③適切な材料資材を使い、施工する
こちらはほとんどの場合、販売主と施工する側の良し悪しで決まり、実際にお客様の目に見えなく、かなり不透明な部分かと思いますが。
※弊社の実際の使用材料や施工方法も近々公開して参ります。

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今回の投稿は皆様にとってパイプハウスにかなりマイナスなイメージ持たせてしまうようなものだったかもしれませんが、、、

年々、日本各地で異常気象や災害も増大していっております。その度に日々改良を重ねておりますし、適材適所で正しくメンテナンスしていただければ15年や20年平気ですので、ご安心いただきたいと思います。

このようなデメリットや事例も含め、何か皆様のご参考となり、またパイプハウスの魅力が伝われば幸いでございます。

この度も、ここまでご拝読いただきありがとうございました。

また次回も、よろしくお願いいたします。

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