「I LOVE YOU」が、言えなくて
私が使うことは、もうないかもしれませんけれど。
ここ最近、Twitterでよく見かけるお題タグがあります。
「#文字書きさんILoveYouを訳してみてください」
これを見てからというもの、なんとなく、頭の片隅に、いつも考えているような気がします。多分、とっつきやすいんでしょうね、私にとって。
どこからこのタグが始まったのかはわかりませんが、夏目漱石の「月が綺麗ですね」から発想を得てるのだろうと思います。ついそれを参考にしてしまうので、どうにも、短い一文で、なおかつ、相手との会話で投げられるようなものがいいなと、考えてしまいます。
長いものを考えるよりも、このくらいのフレーズを考える方が、きっと気安いのでしょうね。簡単だとは、口が裂けても言えませんが。
以前のnoteでも少し触れたのですけれど、夏目漱石は「こころ」がとても好きで好きで(数回しか読み返せてませんが)、そこから夏目漱石が好きなんですが。この、「月が綺麗ですね」のことについては、実はろくに調べたこともありません。経緯も状況もさっぱりわからないままなので、この記事を書いたら調べてみようかと思います。
タイトルは、このタグを見るたびに思い出すフレーズです。「I Love You」。直訳すれば、私は貴方を愛しています。なかなか、冗談でも言えませんよね。本気だったら、なおのこと、言い出せません。
だとしたら、その、照れくささや恥ずかしさ、拒絶への恐怖、変わることの不安、そういったものを、和らげてくれる、普段の言葉で、伝えることができればいいなと、思った次第で。
そういうことをつらづらと考えて、noteを書いている、私の好きな人たちは、どんなふうに訳すのだろうと、興味がわきました。さすがにイベントのように旗振りはできませんけれど。
ツイッターと違う、文字制限のないnoteで、このことについて、語られたもの、綴られたもの、描かれたものが、見てみたいなぁと思うのでした。
というか、noteではすでにやられた後なのかもしれませんね。そんなタグが出てるのを見た気がします。そうですよね、美味しそうなタグですよね。
自分が書いたものについては私のTwitterを見ていただければと思いますが、見て欲しがりなので、ここにも書いてしまいましょう。
「雪融け、したみたいだ」
「君のマフラー、半分ちょうだい」
「お前にやらせるくらいなら、俺がやる」
思ったよりも恥ずかしいのはなぜでしょうね。
実現しないと思いますが、表題タイトルを使って、掌編小説でも書ければな、と思っています。実際に言わせてみればよいのですね。
そこまで考える時間が取れるかどうかと、書けるだけの気持ちの余裕が持てるかどうかが問題になりそうではありますが。
特別な言葉を考えるのは、やっぱり少し、特別だなと思いました。
文筆乱れてお目汚し。失礼致しました。
本城 雫