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【海外の職場での働き方#6】会話が苦手でも明日から始められること
海外で働き始めると、「どうやって会話を始めたらいいんだろう」「話が続かなかったらどうしよう」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫。ちょっとした工夫で、信頼関係を築くきっかけを作ることができます。
今回は、明日から役立つコミュニケーションのコツを3つご紹介します。
①挨拶にプラス一言を添えてみる
朝出勤したら、「おはよう」と声をかけるのは自然ですよね。そこにもう一言、軽い話題をプラスしてみてください。「今日は天気がいいね」「週末はどうだった?」など、こうした一言が、「あなたに関心を持っています」というサインになります。
会話を長く続ける必要はありません。挨拶に一言添えて、相手が返事をしてくれる。それだけで、あなたがビジネスマナーを心得ていて、一緒に働く人たちを気にかけていることが示せるため、距離を縮める一歩となります。
さらに、「今日は渋滞がひどかった」という小さな「愚痴」で盛り上がることもよくあります。誰かが渋滞の話をすると、「あの迂回路がいい」など、みんなが体験談やアドバイスをしてくれます。こうしたちょっとした愚痴も、共感を生み、一体感につながるでしょう。
②日本人同士でも「共通言語」を使う
海外勤務では、日本人同士で働くこともありますよね。日本人が集まると、つい日本語で話してしまいがちですが、現地スタッフがいる場では、英語など共通言語で話すことを心がけましょう。
特にオンライン会議では要注意です。「ちょっとこれどうする?」と日本語でサッと確認してしまうことは、よくあることです。しかし、周囲に「自分たちだけで話を進めている」と思わせてしまうリスクがあります。
こちらから話しかけなくても、みんながいる場では共通言語を使う。これだけでビジネスパーソンとしてのマナーを大切にしていること、現地スタッフに敬意を払っていることを示せるので、信頼感につながります。
③差し入れで「気にかけている」ことを伝える
ヨーロッパ、特にポーランドは性別や年齢を問わず、甘いもの好きが多いです。「最近みんな頑張ってるから差し入れです」「ここのケーキ美味しいから食べてみて」そんな一言とともにお菓子を持っていくと、自然と心を開いてくれます。
特にポーランド人は、意外とシャイな人も多く、「日本人にどう話しかけたらいいんだろう」「失礼にならないかな」と悩んでいるケースもあります。差し入れを持っていくことで「美味しかったです」「どこで買ったの?」と、相手があなたに話しかけるきっかけを作ることもできます。
もちろん、毎日差し入れをする必要はありません。例えば自分の誕生日やちょっとした節目に、お菓子を持っていくくらいで十分です。
信頼関係は、必ずしも言葉だけで築くものではありません。むしろ、相手を尊重する行動や、コミュニケーションをとろうとする姿勢が伝わることで、心の距離が縮まることもあります。
少しずつ、積み重ねることが大切
ビジネスでは成果を上げることが最も重要ですが、現地の文化を尊重したコミュニケーションこそが、信頼を築く鍵になります。
日本人同士でも、信頼関係を築ける人とそうでない人がいるように、言語を超えた「人と人とのつながり」が、心の壁を取り払ってくれます。
信頼関係は一朝一夕に築けるものではありません。だからこそ、日々の小さな積み重ねが大切です。
ぜひ、今回ご紹介した内容を明日から少しずつ意識してみてください。きっと、「話しかけやすい人」から「一緒に働きたい人」へ、あなたの周りの空気が変わっていくはずです。
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※この記事では主にポーランドを例に挙げていますが、国や企業によってビジネス文化は異なります。会話ひとつとっても文化の違いがあることをご理解いただけたと思うので、今後のリサーチやコミュニケーションの参考になれば幸いです。
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