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会うたびに何度でも力をくれるのは

急に「東京に来ない?」なんて言われて「行く」と即答するやつがいるのか。

・・・私だ。

目が点になったあと、よくよく内容を聞くと、どうも飲食店をやろうとしているらしい。そんな中、0→1を作り、店長になる人間が欲しいという。
京都学生祭典で同じゴールに向かって走っていた信頼感、無人島での参加者なのにスタッフのような動きをしていたこと、週1MTGでの動きと、ずっとサービス業界にいたことが重なったらしい。
面白いやろ、来たくなったやろ、と画面越しにニヤニヤする姿に、自分のワクワクが重なった。
考えさせて、というよりも前に「行く」と返事していた。
離婚もしていたし、もはや捨てるものはもうない。1回生まれ変わったようなものだから、何でも挑戦してしまおう。ある意味、最後のチャンス。
ただ、当時働いていたところもあったので、東京に行くのは半年だけ待ってもらうことにした。

そして、7月。人生で初めての東京での暮らしが始まった。
そこからの数か月は光のように早く過ぎた。
食に関するイベントに行きまくり、自分でも初めてイベントを開き、そこで出会った人とFacebookでつながり、やろうとしている事業内容について興味があるようであれば個別にアポを取って時間を頂く。1日3,4アポを入れる日もあり、あっという間にFacebookの友達数は、700人から1400人に増えた。

クラウドファンディングのノウハウや、お店のコンセプト、DIYについて、たくさんの人に会いながら、仕事の仕方も今までと全く違うなかで、わけもわからず走り続けた。結果、2017年は風邪も珍しくたくさん引いた(向こう5年分くらい)。

もちろん、この年は無人島にもスタッフとしてたくさんの回に参加した。
そしてこのタイミングで、横田親さんと出会うことになる。

無人島シーズンがひと段落し、少しずつイメージが具体化してきたころ。
がむしゃらに走り続けていたから、ちょっとだけ夏休みを取ろうと思って、青春18きっぷを買った。
その道中に会いに行ったのが、横田親さん。会えるかどうか、縁と運次第。指定されたのは、京都・園部駅。そこから1時間半の京都駅までのドライブの間に、ゆっくり話を聞いてもらった。

この旅は、青春18きっぷで星の王子さま読みながら移動。ちょうどオリラジのあっちゃんがしくじり先生で解説をしていたのを見たのをきっかけに気になっていたからだったと思う。
そのときの私に響いた部分はふたつ。

みんなは特急列車に乗り込むけど、いまではもう、何を探しているのか、わからなくなってる。
だからみんなは、そわそわしたり、どうどうめぐりなんかしてるんだよ。

いつの間にか人生のレールに乗って、気づいたら特急で駆け抜けて。
自分でやってきたことが本当によかったのか、わからなくなって。
いたるさんとのドライブで気付いたのは、私自身がサービスマンとして生きてきた自分を肯定しきれてなかったことだった。
誰でもできること、と思っていた。
でも話をしていくなかで、私にとって「ホスピタリティ」や「サービス」は、とても大事なワードだったことに気づいた。
私は、おもてなしすることが好き。誰かが喜んでくれる顔がやっぱり好き。
この思いはベースにすべきなんだ、と改めて感じた。
自分がやってきたことは、やっぱり強みだとわかり、カタチにしたいことがまたひとつ増えた。

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。 かんじんなことは目に見えないんだよ。

「やりたい!」をシゴトにする人が増える社会に。


だからこそ、私も、自分にできることをどんどん増やしていきたい。 
そのときの目標は、たくさんできた。
東京で食のスタートアップを応援する事業をカタチにして、人が集まる場を作ること。
個人として、おもてなしやサービスという分野でオペレーションや問題解決につながるような、自分の仕事を作ること。
東京で繰り広げていることを、地方で展開すること。
多拠点で生活すること。
東京からの情報を地方でもすぐにキャッチアップできる拠点をつくること。
住む・働く・食べるをキーワードに、多世代交流ができる、地域に根付く場とコミュニティをつくること。
助け合う、育て合う、学び合う場を、世の中にたくさんつくること。

私の世界は、一気に鮮やかになり、ワクワクの度合いが増した。

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