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天上のバレエ・地上のダンス(26) 体験レッスン

ダンスに限らず、どんな講座・クラスの多くに「体験レッスン」があります。
娘が見つけたダンスクラスに、わたしも参加しました。
失礼なる「冷やかし 100%」です。


おためし1回

ダンスの場合、レッスンについていけるか。先生の指導はどうか。クラスの雰囲気は……
入会して、じぶんがやっていけそうか。


人により、チェックポイントは多少違うと思います。
いままで無料・有料体験レッスン色々と行きました。

今回はストリートダンス
「初心者クラス」
有料体験500円です。



今どきの体験レッスン事情

申し込みはスマホで手軽です。娘が直ぐに2名入れてくれ、当日、行くだけの手軽さ。
場所は雑居ビルの一室。防犯上か、あまり大きく看板を出していません。
今は、こんなダンススクールも多いのです。


ワンフロアにトイレ・台所だけ。着替えは台所にカーテンが。
ロッカーやシャワーなどの設備を誇るのは、大きなスポーツジムだけになりましたね。


インターホンを鳴らすと男性がお出迎え。
黒のレッスンウェア着用。
今どきの韓国のグループにいるような。
この人が先生かな、でも違う。
「先生オーラ」は感じられない。
レッスン歴だけ長い、下手の横好きタイプのわたしだが、これだけは自信かある。
教えのプロのオーラもいうものを。
挨拶し中へ。紙を1枚差し出されました。
「体験レッスンの同意書です。サインお願いします」



●レッスン中の事故・ケガには責任を負いません。
●各自、貴重品の管理。
●個人情報保護について


サインして男性に提出。
先生(インストラクター)は女性で、小さな音楽デッキの前で、黙々とストレッチをしていた。
大きな音響設備は、かえって近所迷惑なのだろう。
男性が事務的な役どころのようだ。
たった一回の体験レッスンにも紙に自分の名前を書くとは。
今までとは違う。

従来なら、先生が教室にひとりだけ。
先生が、名前確認と「後ろでレッスンしてください」ぐらいでした。
既存の生徒さんをメインに教え、体験レッスン者には目もくれない。
終了の時間になる。
「レッスン終わりましたけど」


無料でレッスンしてあげたのよ、入会しないなら帰ってと言わんばかりの扱い。
わたしはレッスン歴だけは長い……以下同文。
そんなダンス・スクールもありました。

じぶんに責任を

10人ぐらいの生徒さん。開始時間になった。
「皆さん、集合して輪になってお座りください」
男性が、スクールの概要を説明。初心者専用のスクール。先生は持ち回りだそうだ。



「毎回、レッスン初めには
お名前・ダンス歴・楽しかったこと
を、ひとりずつお願いしています。
まずはボクから。
名前は……ダンス歴一年で……」


えっ、しゃべるの?
ダンスにはセリフはない。
だからこそ挨拶は大事…レッスン歴だけ長いわたしは……以下同文。



それよりも深く感動してしまった。
人の言葉を交わさない時代。
「コミュ障」なんて言葉もあるくらい。
この体験レッスンも娘が直接、言葉を交わしていない。指で文字入力、何回かのやり取りで完了だった。


便利な時代だか、ネットもリアルも誰が誰だかわからない。
名前を名乗るだけでも、声を出すだけでもいい。
ここからが、レッスンなんだなぁ。


名前を言って、よろしくお願いいたします。だけでもいい。
ダンスやレッスンを課す自分に責任を。
まわりにも人がいて、同じ時間レッスンしている。経歴はいろいろ、みんな違う。
最近の楽しかった出来事を共有。みんなで笑顔になった。


輪になって短い間の自己紹介というのも久しぶりだった。
500円の体験レッスン。人からダンスを習うのもタダではない。
そこまでの経費もかかっている。
さっき自分がサインした、体験レッスンの紙1枚にも。
そうか、今どきは「ケガした」などのクレーム・トラブル防止のため、必ず複数の人員がいるのだ。
男性がいると、ある意味、安心感もある。


それに、少しでもお金を払うと、ちゃんとやろう、もったいないと思う。
無料体験だと、内容がよくても悪くても、どうでもいいやとなる。
大切にしないというか……。
世の中に、タダはない……。


とてもいい経験だった。なんかレッスン内容より、気づきがありました。
どんなことでも、嬉しいこと・楽しいことを言ってみる。毎日、これの積み重ね。
輪の最後、大トリの先生の嬉しいことが印象に残った。


きのう奈良まで
有名なラーメンを食べに行ったんです。
めっちゃ、美味しかったんですよぉ。

 嬉しかったです




毎週木曜日は
「バレエ・ダンス」の日


いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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