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断写離

世は断捨離の時代。
写真も例外ではなく片づけ。
勝手な造語で「断写離」としました。
断捨離の写真バージョンです。
遺影の写真についてのおはなし。つらいかたは、お読みにならないでください。
(915文字)


わたし遺影の写真を決めます


 中高年・妙齢・シルバー世代……。
わたしたち世代の、いろんな呼び名。
おんな三人(以上)よれば、やれ終活だ、残りの人生、老後の計画と秘策の花が咲く。かしましいが、それだけのキャパはもらえます。
いいところは持ち帰ろう。

さいきんのハナシは、やはり断捨離。
膨大な写真・アルバムの処理。
面倒な紙ものの多さは昭和世代ならでは。ひときわ写真の多いこと。


「いちおうスマホで撮って捨ててる。」
「子どもは親の写真なんか見ないね。」
「残しても仕方ないよねぇ。」
「はぁ、ほんとうに。」
……写真の数だけ、ためいき。


わたし遺影の写真を決めとく!
主人が急だったから写真なくて。


ぎょっ。リアル経験者の声。
有事の写真、困った例は数しれず。
「そういえば、昭和の黒紋付くろもんつきの喪服の写真って、合成してたよねぇ……」
「お葬式で必要だった。」
「写真を抱いて退場してたし。」


ちかごろは家族葬などが主流。
いらんかも……。いらんよね。
遺影写真のハナシに移行。
地味なセレモニー主流の昨今。
遺影がなくてもかまわない。


「写真屋さんも加工してくれるしね。」
べつに観光地のスナップ写真でもいいし。」
「じぶんのはあってもダンナの写真は、案外ないもんやね。カメラ係させてるから。」


お葬式の遺影よりも
後日家に、お線香をあげに来られた時がこまるのよ。
仏壇に写真あったほうが体裁いいし。


たしかに。
ドラマもそうやな。うなずく一同。
じぶんが旅立つと、写真は選べない。
じぶんのお気に入り写真が使われるとは限らない。
「息子も娘も、アテにならへんわ。
シワやシミも修正してくれへん。」


いまから厳選。
帰って、いらん写真は捨てとこう。
そうやな、断写離!

帰って、遺影の写真セレクトや。
エンディングノートに添付。
ほな、このへんで。


全員、晩ごはん (スーパー経由)を忘れて帰宅した。


断シャリ。




いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに


さいごまで お読みくださり
ありがとうございます。

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