夢のあとさき
ラッピング電車。みんな大すき!
電車に乗ってテーマパークへ。
- キャラクターの電車が来たよ -
JR ゆめ咲線
大阪のテーマパークに行く電車。
「ゆめ咲線」は、JR大阪環状線・西九条駅~桜島駅までの区間。
これは、かつて走っていたラッピング電車です。
大阪環状線より早く
「大阪環状線」は大阪駅を通り、輪っかみたいに、ぐるぐる回っている路線です。
1961年(昭和36)生まれ。
去年、輪状運転60周年・還暦を迎えました。
なんと大阪環状線より先に走っていた路線が、今の「ゆめ咲線」です。
ターミナルの大阪駅から湾岸の桜島駅までの区間、むかしは「桜島線」という名前でした。
大工場地帯の夢
大阪の湾岸、此花区には明治時代から、鉄工所・造船所などの大きな工場がつくられました。
人々の暮らしを支える、ものづくり。鉄道・鉄橋・鉄鋼・化学工業…
そこで働く人を運ぶため、1898年(明治31)に、西成鉄道が開業。
ゆめ咲線は100年以上前の、明治生まれ。ビックリです。
桜島線は国鉄と思っていました。
戦前の大阪は「東洋のマンチェスター」「煙の都」と異名をとるほどの繁栄ぶりだったのです。
大きな工場は、昭和になり戦争の軍需工場に。そして空襲で標的にされ壊滅しました。
ほんとうは、武器や兵器なんて造りたくなかったのに。
なにもかも燃えつきた、つわもの工場の夢の跡地。
21世紀になり、夢のような楽しく、新しい遊園地・スタジオに。
みんなの夢のせて
テーマパークが誕生したのは2001年。
ユニバーサルシティ駅開業とともに「桜島線」は「ゆめ咲線」に。
この路線の名前は、一般公募で決まりました。
みんなの夢が花咲く、ゆめ咲線。
いっぱいいっぱい咲きますように。
これから「ゆめ咲線」に乗ったら、テーマパークへ行きすがらの景色を少しだけ……見てください。
倉庫や工場がたくさん並んでいたり、寂れている線路際を通ったら。
夢のあとさき。
いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。
最後までお読みくださり、
ありがとうございます。
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