「五井金水とゆかりの画家たち」大阪くらしの今昔館・企画展
大阪市北区に、大阪市立 住まいのミュージアム「大阪むかしの今昔館」があります。
企画展「五井金水とゆかりの画家たち」
初公開・大阪のまちの画家たちの登場です。
大阪くらしの今昔館
大阪市立 住まいのミュージアム。
「大阪くらしの今昔館」は、実物大の大阪の住まいを再現した立体的な歴史ミュージアムです。
最寄り駅は……
●Osaka Metro(大阪メトロ)堺筋線・谷町線・阪急電鉄…天神橋筋六丁目駅・3号出口直結
●JR大阪環状線・天満駅…徒歩約6分
天神橋筋商店街に隣接・北端の建物です。専用エレベータで8Fまで上がってください。
ユニークな企画展
《常設展》
・江戸時代の大坂の町並み。
・近代の大阪の街のジオラマと映像。
・常設展+企画展 大人800円
《企画展》
・企画展示室は住まいだけでなく、いろいろなテーマの展示があります。
・小一時間の空き時間があれば
・気分転換に
・カジュアルな観賞
・テーマが2~3か月ごとに変わる
・暮らしのヒントに……などなど
わたしは「企画展、すこし見てみようかな」の気持ちで行きます。
大阪に関するテーマ・情報がコーヒー代より安く鑑賞できるのです!
企画展、オススメします。
五井金水・船場で愛された絵師
画像はすべて「五井金水とゆかりの画家たち」より。
ガラス越しの画像もあり、照明の反射などで作品の雰囲気が違います。ご容赦ください。
―|船場《せんば》で愛された絵師の画房から―
大阪の船場とは、大阪の中心部。
繊維・金融・問屋などの商売の店と家(町屋)があったところです。
◆五井金水について◆
イラストのような、親しみやすい絵。
すっと引かれた迷いのない筆。
大阪の商人の家の座敷飾り。
初公開の作品に会いに行きましょう。
☆ご注意☆
画材と画風
小さな引き出しと、ガラス容器。
大きな刷毛から細筆・定規。
画材と落款(印鑑)の展示もあります。
作品だけでなく、当時の絵を描く道具も興味深いものです。
胡粉。白色の顔料で貝殻より作られる……と解説があります。
なんとなく、お薬みたい。当時は色の調合なども自分でしていたのですね。
戦前は、大阪の船場の季節を彩る画家たちがいて、商人の生活に寄りそうオシャレな作品を作っていたのです。
色紙サイズの普段から親しめる絵画が鑑賞できます。
作品帳には、植物・動物などのお手本がたくさん。
ガラス越しに墨の濃淡と透明感。
軽快な描線には毎日の練習がにじみ出ています。
おさえた色味と洗練された絵。
派手さはない日常。縁起物の色紙。
掛け軸 ゆかりの画家たち
◆伏見人形図◆
掛け軸に可愛らしい絵。
掛け軸の展示が多いのも特徴的です。
戦前の大阪の町屋の暮らしでは、欠かせない「しつらえ」だったのでしょう。
いまの住宅に床の間は、ほとんどありません。美術館でしか鑑賞できない作品群です。
◆定家詠十二ヶ月押絵箔屏風◆
一年間を屏風のなかに表現。
優雅な王朝絵巻にうっとりします。
町屋サイズのコンパクトさを感じます。
◆大川夕涼◆
大川に架かる難波橋付近。夕涼み。いまの「ライオン橋」とは思えぬ風情が漂います。
大阪の名所。コテコテしない大阪の風景画。当時は夏も今より涼しく絵のように爽やかだったでしょう。
蒸し暑さの欠片もありません。
身近な植物や動物も丁寧に描かれています。
展示解説シート
企画展「五井金水とゆかりの画家たち」
まだまだ展示作品がたくさんあります。
今回は「展示解説シート」がとても詳しく、読みごたえがあります。
わたしは、もう一回、鑑賞したいと思いました。
予備知識なしで企画展に来ましたが、とても親しみやすく鑑賞できました。
夏の訪れと大阪と。
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
最後までお読みくださり、
ありがとうございます。
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