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衣摺温泉(きずりおんせん)さん (大阪府東大阪市) 🐸発掘!カエル銭湯!

大阪府東大阪市にある銭湯、衣摺温泉さん。「衣摺」は「きずり」と読みます。衣摺温泉さんには、銭湯の看板ネコさんならぬ、カエルさんがいるのです。
(2320文字)



🐸衣摺温泉さん


衣摺温泉(きずりおんせん)さん
大阪府東大阪市衣摺(きずり)4−2−9
12:00~23:00
月曜・不定休


もより駅は…
●JRおおさか東線・衣摺きずり駅…徒歩約10分
●近鉄大阪線・弥刀みと駅…徒歩約10分

JRおおさか東線・衣摺加美北(きずりかみきた)駅
近鉄大阪線・弥刀(みと)駅


衣摺温泉さんはJRおおさか東線・衣摺駅と近鉄・弥刀みと駅のほぼ中間にあります。わたしは、衣摺加美北駅から行きました。駅のまわりは工場地帯、だんだんと住宅地になる風景もよいものです。。


おおさか東線の高架と工場
「鉄螺」専門用語も興味深い




🐸むかしながらの住宅街

 道路が細くなる。町の工場が、ちいさくなり点々と。
わたしの実家は、ちいさな金属加工の工場でした。


あの独特の、メタリックな薬品のにおい、鉄の機械が落とすドロドロのあぶら模様や、重低音の働くリズム…いろんな町にある工場と鉄分がすきなのです。

畑もあり
「ボールト」というのはボルトかしら


衣摺のまちは広い。あるきました、10分の距離。一軒家もあれば、ひとつづきの町家住宅もある。まだこんな家が残っているとは。銭湯の必要性を感じずにはいられません。

昭和の風情
風呂なし物件かも


細い五叉路のまんなかに衣摺温泉さんがあった。ちょっとした商店街だったのか、まわりにお店もあります。
衣摺温泉さんの向かいは製作所と書かれた町工場。「仕事帰りの、ひとっ風呂ぷろ
そんなしあわせが衣摺温泉さんにあります。



🐸静かすぎるフロント

「きずり」とひらがな、エメラルドグリーンの切り出し文字。
「ゆ」と書かれた文字もない衣摺温泉さん。あるのは、おとなしめの縦長カンバンだけ。

銭湯の暖簾がないな、と思っていたら自動ドア。ふつうのおふろやさん……と思っていると貼り紙がたくさんある。


下駄箱がビッシリ。男女に分かれていない。衣摺温泉さんはフロント式の銭湯です。


入り口前に駐輪スペース。郊外地らしく、駐車マナーなども書いてあります。迷子の動物のお知らせなど情報満載。やはり地域のひとたちがつどう場所。


よく見ると、お花や植物・土偶・動物のオブジェが多数。店主さんの趣味だろうか? それとも地域のひとたちが持ってきたのか?
手づくり品の展示場のような。

券売機システム

入浴料の支払いは現金のみ、販売機の項目がすくない。「手ぶらセット」などの設定がありません。
 ・貸しバスタオル70円
 ・貸しタオル30円
 ・お得な回数券4900円
やはり近隣のお客さましか来ないんだ。石けん類の販売はフロントにあったと思います。


フロントに女将さんが座っています。派手さもなく、落ちついてる。照明は暗く、音楽もかかってない。静か……ふつうのお家のような雰囲気です。
この静かさ。逆に……なにかある。
衣摺温泉さんのギミックは、湯上がりまでお待ち下さい。





🐸あちこちカエルさん

こじんまりとした浴室に明るい光。
ジェットバスは、腰かけた肩の上部・左右の銀色筒から、ピンポイントで飛んでくる。打たせ湯の湯ぶね版だ。ものつくり東大阪のオリジナルかもしれない。


風呂桶ふろおけは、よくあるケロリンではなくふつうの家庭用のもの。
カエルさんのイラストがプリントされている。


かわいいカエルさん
ちゃんと撮ればよかった


衣摺温泉さんは、カエルさんのイラストが、やたらおおいのだ。入り口ののぼりや壁にもカエルさん。
この地域の守護神か何かだろうか?


それにしても、湯ぶねがたくさんでたのしい衣摺温泉さん。ユニーク銭湯を発掘したとニヤけるわたし。
東大阪市の銭湯は情報もなく、
あまり話題にのぼらない。


なんともったいない。
ならば、わたしが記事を書こう!
決めました。
高濃度・炭酸温泉に、つかりながら。




🐸発掘!カエル銭湯!



ほんとにカエルさんだらけの銭湯。湯上がりのひとときは、フロントの、ごくふつうのテーブルとイスで。
男湯と女湯の入口に暖簾がかかっていました。雑誌やマンガも完備。

「きずり温泉オリジナルタオル」を発見!しかも200円です!
グッズもあるのですね、衣摺温泉さん。

訪問時は2024年11月

女将さんに撮影許可をいただき、タオル購入。

うすぐらいフロント
だが落ちつく

せっかく来たから本棚も見てみよう。
なにかある。
アクリルケースの中は模型だ、銭湯の。
脱衣所・浴室・ペンキ絵・御影石の湯ぶね・カラン・桶やイスまで……。
よぅ、できとるなぁ。
カエルさんの置き物まである!
撮っとこう♪


スマホの手が、飛びあがった。
ひやっ!?


ほんもの!
わたしは、てっきり信楽焼とかのカエルさんだとばかり……。
ふるえてピントどころではなくなった。
至近距離のカエルさんは、あまり得意ではないゆえ、ピンボケ1枚のみ。お許しください。


夏休み限定の大阪市内「パンダ銭湯」は行ったことがある。が、衣摺温泉さんは通年ホンモノ「カエル銭湯」です。
発掘・カエル銭湯!



便利なGoogleレンズで、このカエルさんを調べてみると、「ヒキガエル」。
この子は、おめめが大きいですね。


これほどの湯上がりの衝撃は、初めてです。
カエルさんマニアのかたは、ぜひ。
カエルさんが冬眠してたら、ご容赦ください。


静かで、うすぐらいフロントの意味がやっとわかりました。くれぐれも騒いだりしないでくださいね。



東大阪市・衣摺温泉。
衣摺は
オーガニックなまちであった。






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これで衣摺の記事おしまい


いつもこころにうるおいを
水分補給も わすれずに


さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。

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