けむにまく風呂ブロガー
新年度なので、まずは自己紹介。わたしは日替わりテーマ・定食スタイルで note を書いています。実態は、ほぼ食レポの「食べくりエイター」!
今日のテーマは、さて……?
(1616文字)
毎週土曜日のテーマは「銭湯」
土曜日は銭湯訪問記・銭湯の紹介です。
それだけでは、味気ないガイドブック。わたしは、周辺のまちのようすや妄想なども入れた内容にしています。
きょうは銭湯訪問記ではない、おはなし。
違う角度から銭湯を語るのも気分転換・発想転換。
そんな銭湯エッセイのほうが読まれたりします。湯ーモア、湯うだけ (言うだけ)。
とある SNS
湯ぶねからあふれ、排水口に流れては消えていく、うたかた。
わたしは、そんなタイプのSNSをはじめた。たしか、5~6年くらいまえのこと。
すきな銭湯のことなど、つぶやいた。
SNS若葉マークのわたしにも、銭湯ファンのかたはイイネしてくださる。同好の士ならでは。いろんな銭湯のリアル情報がとれる。とまらず目の前に流れては消えてゆくのだ。
ある日、とつぜんフォローの通知。
ある銭湯専門・温泉好きなアカウントさんからフォローされる。しかし、どのつぶやきが良くてフォローしたのかはワカラナイのですが。
銭湯・温泉ブロガー
そのアカウントさん、銭湯や温泉のレビューを積極的に書いている。じぶんの知らない銭湯、湯質の良い温泉……。
ほわほわほわっと、湯けむりが立ちのぼる。読んでたら、なにも見えない。
足もとから効果効能につつまれる。これは、なんかすごいなぁ。
そのアカウントさんを、見るたびにイイネをしていた。別の「銭湯ブログ」もやっていて、そこまで読みに行きました。
こちらには反応なし
わたしも銭湯のつぶやきを投稿するも、そのアカウントさんには見向きもされず。
まだまだ下手だからと思いつつ。
このアカウントさん、千人もフォロワーさんがいるのだ。タイムラインを追いきれないはず。読んでも見もしてない。
いまなら、わかりますが当時は「フォロワー集め」なんて想像もつきませんでした。
巨大アカウントでも見てくださるかたはいますし、すべてのお風呂関係のブロガーさんは、この限りではありません。個人の経験です。
もくろみ
いつも湯けむりを充満させ、ニオイのきつい温泉を吹き出すアカウントさん。調子よく景気よいつぶやきと、お風呂ブログ。せき込む刺激に、まかれていました、ゲホ……。
わたしにはイイネもなく、息苦しさしかなかった。
半年ほどして、このアカウントさんのつぶやきを見た。
「スポンサー大募集!
当方フォロワー7000人!」
ええー? スポンサー募集ってなんだ?
活動費とか取材費のことをくれる企業とかお店を、つのってるの?
フォロワー7000人って?
アカウントさんのホームも見に行った。 ほんまや7000人……。
ダシ。わたしはダシか。
それにしても水面下で営業とか交渉したらスマートなのに。これを見た、あなたのフォロワーさんは……。
空気清浄器
それでフォロワー増やしてたのか! フォロワーはたんなる風呂く(附録)。
プロっぽく、風呂っぽく
こちらのつぶやきなんか
どうでも良かったのか。
湯けむりに包まれていたのは、あんたの野望か!
葉巻みたいに、ぶっとい (太い) わ!
「頭数 そろえて営業 堂々と」
わたしは一句ひねりだし、
空気清浄機のボタンを押した。
フォロー解除。
一瞬で煙はスッキリ消えた。
湯けむりに消えた風呂ブロガー。
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。