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天上のバレエ・地上のダンス(25)値上がり

年末年始・休み明けのレッスンは、お休みの生徒が多い。
新学期が始まる。子どもを学校に送り出す。やっとレッスンに行けると嬉しいママさんも多い。
それなのに……。


トゥシューズ

年末まで、トゥシューズをいてた生徒さんが多かった、バレエのレッスン。
年明けから、トゥシューズを履かずバレエシューズでレッスン。
ちらほらと。いえ、増えてきました。
「お正月明けだし、トゥシューズは、やめときます」
異口同音。みんな事情はわかっているのです。


トゥシューズとは、バレエでつま先立ちで踊るアイテム。
トゥはつま先。シューズは靴です。ピカピカのピンクのサテン生地のシューズです。


つま先の内側は、厚紙を糊で貼り何重か、くっついています。
靴底・ソールは固い木の板が薄くくっついています。
糊でくっついているだけ。


なのに、5000円以上します。中心価格帯は7000~8000円ぐらいでしょうか。
当然、汗をかいて動き回ると、厚紙が湿気で、クタクタになります。
トゥシューズは、消耗品。


華麗なる消耗品

舞台に立つバレリーナは、涼しい顔で優雅に踊っています。
しかし厚紙でできたトゥシューズが楽に立たせてくれるはずはない。
何の仕掛けもありません。


じぶんの身体を引っ張り上げ、つま先に体重がズシッと、かからないよう訓練しているのです。
(そりやぁ、太れませんわな)

プロのバレリーナは、ワンレッスンでトゥシューズを一足、履き潰したりします。それだけハードです。

華麗なる消耗品。トゥシューズこそ、バレエ。
ジュニアから大人まで、トゥシューズ・レッスン生は、割高なトゥシューズをいかに長く持たせるか個人で工夫をしています。

娘は、週2回の通常レッスンでは3か月ほど、もたせていました。
発表会などは、練習も増え
「トゥシューズ、くにょくにょになって、もうダメ」
……とよく言われて買い換えました。
出費が嵩む発表会。夕食のおかずを一品、また一品と減らしました。

わたしは、トゥシューズに挑戦するも、つま先立ちができなくて、痛くて。
とても踊りまでたどり着けない。
トゥシューズは3年ぐらい履いて止めてしまいました。

やはり値上げ

「300円ずつ、値上げ3回目!」
バレエの先生の悲鳴。
例にもれずトゥシューズも、どんどん値上がり中。
親子でレッスン組や、姉妹でバレエ組も、多数います。
大変なことになっています。

とにかく耐えるしかない。
大人クラスの皆さん、やっぱりトゥシューズが好きな人が多い。
こどもの頃から憧れて、大人から恥を忍んでレッスン開始組なら、なおさら。


値上げに負けずレッスン。
みんな家計の何かを削ってるのだ。
だから、節約その他で、トゥシューズを履かなくなった人がいても、誰も何も言わない。
お金は趣味の分野から、削られていくのだ。
基礎に戻って、柔らかいバレエシューズでレッスンするチャンス。みんな前向き。


バレエスクールも大変な時。
安いレッスン料で、熱心なレッスン。
できなくても、励ましを忘れない明るい先生。
いつも、ありがとうございます。


生徒一同、みんな思ってる。


ホントは先生がレッスン料の値上げしないと。



毎週木曜日は
「バレエ・ダンス」の日


いつも こころに うるおいを。
水分補給もわすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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