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天上のバレエ・地上のダンス(94)遅刻

中高年の習いごと・バレエ・ダンスのおはなし。読む上達法ではありません。なんの足しにもなりませんので、あしからず。
(1409文字)


遅刻

どこの世界にでもあり、みんながヒヤリとなる遅刻。人生のなかで、まったく経験がないぞというひとは皆無では?


事故や災害など、不可抗力なら仕方なし。
先日、習いごととはいえ考えされられることがありました。



なんでも1位!お局さま

レッスンまぎわにバタバタ入室。
いつものお局さまだ。
いつも、なんとか間に合ってます。


介護など家族のお世話をする生徒もいる大人クラス。遅刻もやむなし。人生において「時間に余裕を持って」は身にしみているのですがね、こればっかりは。

くだんのお局さま。
そんな事情は、つゆ聞かず。日々、マイペースです。


還暦のわたしが「お局さま」なんてよぶのはヘンですが、なんとも態度がデカい。
ほかの生徒さんも挨拶程度で関わらない、近寄らない。わたしより2歳年上なのはわかったけれど。


わたしは、最近クラスを増やした新参者。勝手がわからずウロウロ。
「そこは〇〇さんの場所よ」
ピシャリ!


そんなん場所とか決まってるのかな?
気をつけよう。古くからいる生徒さんなんだろうな。


「順番、交代してくれる? 先に踊っていい?」
強気のお局さま。先に踊ってなんの意味があるのか?なんのアピールかはナゾ。


彼女は、週に3〜4回ぐらいレッスンに来てるから「月謝納入ランキング1位」のタイトル保持者、まちがいない。


そして、先生の知り合いのバレエ団の公演のチケットもよく買っている。貢献度ランキング1位まちがいなし。
わたしは1回も行ったことがない。


世渡り上手。組織のなかでトップに気に入られている。どこの世界にでもいる、ちゃっかり者が。
もっていきかたの才能があるひと。
お局さま、おそるべし。




代講の先生

お盆期間中のレッスン日。
生徒もそれぞれ家の行事がある。
ほとんど、クラスがお休みで、いつも指導をしている主宰の先生も欠席。
レッスンは代講の先生になった。


出席者は、お局様を入れて4人。
暑い日。わたしたち3人の生徒がやってきた。まずは汗をふき、ゆっくりストレッチ。すこしでも、はやく教室に入らないとベトベトで着替えもままならぬ。


冷房を効かすため、代講の先生もサービス早出でスタンバイ。おかげで教室はヒンヤリしてきた。暑い日のあるある。
先生は、しばらくスマホをチラリと見て、わたしたちに告げた。


「▲▲さん(お局さまの名)が、
遅刻するので、待っててください。」


主宰の先生や先生レベルのお弟子さんがいれば、ありえない展開だ。
たった3人の出席者。格下の生徒3人だから待たしても大丈夫だろということか……。


「すみませ〜〜ん」
5分後、悪びれもなくやってきたお局さま。
5分前からレッスン料は発生している。空白の5分、どうしてくれよう。


「お先にぃ〜」
レッスン終了後、先生・わたしたちに何もいわず退場のお局さま。
こんなことは、よくあるのかな?
ほかの生徒さんに聞こうかと思ったが、推して知るべし。


遅刻は、みんな経験がある。
「待ってて」
なんて、とてもいえない。


代講の先生も、主宰の先生に報告してないのか、遅刻の件は消滅した。待たされたわたしたちは声をあげるべきだった。


それにしても
代講の先生の連絡先を知っているとは。
いつの間に?



お局さまに知らないことはない。




いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに


さいごまで お読みくださり
ありがとうございます。

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