ひょうたん山
「ひょうたん島」は、おぼえてる。
ひょうたん山は、ぜんぜん知らない。
行ってみようか大阪のひょうたん山。
漢字で書くと「瓢箪山」。
ちょっとだけ旅行きぶんで、おでかけ。
電車にのって。
(2712文字)
ちいさなたてもの
さんぽのとちゅうに、お地蔵さま。ちいさいほこら、瓦のたてもの。みんなの歴史の散歩道。
ここは、むかしの街道「俊徳街道」です。
きれいに舗装されたみち。ほそくて曲がった、ながいみち。
もう影がながい、家に帰るじかん。
さびしく石が埋もれています。茶色いのは土ではなくコンクリート。なにか書いてあるみたい。
「右・兵たん山」
右丘? 右・兵・みぎへい?
兵の下も字が埋もれています。
なんの言葉か、わかりません。
つぎの日、区の図書館・郷土史コーナーへ。むかしの石標の本をめくる。
『郷土史いくの 7号』あじろ書林・刊に載っていました。
コンクリートの下の文字が見えた。「右兵たん」の写真。
右兵たん?
この石標は、みちしるべ。
「右・兵たん山」との解説が。右は方向。やっとわかりました。
ひょうたん山。
大坂 (むかしの大阪)の道しるべ、奈良方面(右)は「信貴山」の標記が多いそうだ。これは、山をさすのではなく信貴山朝護孫子寺。金運アップのお寺なのです。
ここは、昭和のアニメまんが『タイガーマスク』の「虎の穴」の像みたいな虎の巨大像があります。大阪人は、むかしからトラがすきだったのかも。
ともあれレアな「ひょうたん山」と判明しました。ありがとうございます。
ひょうたん山
ひょうたん。瓢箪と漢字で書くのは、むずかしい。当て字で「兵たん」にしたのでしょうか。
行ってみようか、ひょうたん山。
近鉄電車 (近畿日本鉄道)。
愛称:近鉄。
近鉄奈良線に|瓢箪山《ひょうたんやま》駅があります。
大阪難波駅から奈良駅を走る、近鉄。普通電車(各駅停車)しかとまらない駅。
ちいさいころは、瓢箪山が終着駅。テレビで「ひょっこりひょうたん島」が放送されていて、なんとなく「ひょうたん山」は、記憶にありました。
近鉄奈良線・瓢箪山駅へ
かつてプロ野球「近鉄バッファローズ」を擁していた近鉄電車。
阪神なんば線の相互乗り入れで、タイガース・ラッピング車両が走っトラ。
まさかのアレのアレ。偶然、見たのですよ。近鉄に阪神が……。
さあ、瓢箪山駅に到着しました。いがいとスグです。ラグビーでおなじみ東花園駅のとなり。ここは東大阪市になります。
はじめての瓢箪山。これがほんとの「ひょっこりひょうたん山」です。
ホームにおりたら、いきなりお墓。
「楠正行 公 墓」
史跡に電車が走るのスゴイ近鉄。帰宅したら勉強だ。
もとは枚岡市
東大阪市になるまえは枚岡市。
京阪電車の枚方市とまちがえそうですね。
小学生のとき、枚岡公園に遠足で行きました。なつかしい。
もと枚岡市の中心街。むかしの国道が商店街です。にぎやかです。
由緒ただしき枚岡神社のポスター。「お笑い神事」笑いのコンテストも。
ひょうたんと東高野街道
瓢箪山駅の北と南は一本の商店街。
アーケードの北詰に広場があります。
石碑と看板が立っています。
瓢箪山稲荷神社
アーケードの南端に石の鳥居。
一直線に参道がのびています。
遠くに朱色が見えます。
石橋は太閤橋。太閤とひょうたん。
なんとなく豊臣秀吉ゆかりの神社では。とてもあかい鳥居。
本殿ぐるりとかこむは、瓢箪山古墳。まるでふたつの山。瓢箪山の由来です。こんもりと神社全体が、みどり色をしています。
辻占・うらない
ここで辻占というのをするのですね。誰もいません。辻占の総本山とは知りませんでした。
まだまだ見処はたくさんあります。
さいごに南の商店街を散策して帰ります。わかりやすい瓢箪山。
むかしのまち
瓢箪山駅の南側。国道20号です。
ここは車にお気をつけて。
パン屋の三星堂さんで、パンダパンを購入。
近鉄・大阪難波駅~瓢箪山駅は片道360円。約30分です。
各駅停車で、のんびりと。
ちょっとおでかけ。
ひょっこりひょうたん山。
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。
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