天上のバレエ・地上のダンス(56)映画「コーラスライン」
毎週木曜日のおはなしは、わたしの趣味のダンスについてです。高校時代はモダンダンス部でした。「やる気なし部員」のまま卒業・就職。
やりたいこともない毎日でした。
(1419文字)
映画「コーラスライン」
ショービジネスは、オーディションから。
ストーリーは、ミュージカル・役名ナシ・その他大勢の群舞……「コーラス」の採用は6名。
最終選考に残った12名の過酷なオーディションと人間模様。
名作「コーラスライン」がヒットしました。
当時、昭和マンガの定番ストーリーは、
「才能がある主人公がライバルと切磋琢磨して成長、道を極める……」がメイン。
そんな時代に、映画「コーラスライン」公開。
それは「プロのおとなの世界」のリアル。
これだけ踊れて歌えるひとたちが、じぶんをさらしているのに、がんばってもオーディションに受からない!
映画だけど、業界の現実がそこにはありました。
オーディションは人間模様
「コーラスライン」キャラクター
(一部)
・オーディションに受かるためには美容整形もいとわない女性……。
・オーディション優先の生活。融通のきくアルバイトをしている既婚男性。しかも娘はそれが本業と思っている……。
・女装でステージに立つジェンダー男性……。
などなど……!
この映画を観て、しぶんが世間知らずなだけと気がつく。
いまもむかしも、ふつうにあること。
人生はオーディション。いろいろなひとが生きている。求職している。人の数だけあるイビツな模様が哀しく美しい。
1985年公開時より、ちっとも変わっていない社会の縮図。
バレエは、すべての洋舞の基礎!
やっぱりバレエ習いたい。
再認識と大後悔。わたしは、モンモンとしながら文化祭などの舞台を踏んでいた。
いまはお金もないし社会人になったらバレエ習うぞと……でもそれは、先延ばしの逃げ・言い訳。
そして、実際は「おとなのバレエクラス」は、まだなかった時代。
かといって「子どもクラス」に混ざる勇気すらない、わたし。
社会人になり忙しさにかまけて。
「バレエ習いたい」だけつぶやいて、なにもせず。
仕事が終わる帰り道、250円のコーヒーと50円の厚切りトーストをたべるくらいしか楽しみはなかった。
このまま、トシをとるのかな……。
ジャズダンス
そうだ、コーラスラインで出てきた「ジャズダンス」習おう。
当時は、映画「フラッシュダンス」のヒットもあり、大人のジャズダンスのクラスが生まれてきました。
「コーラスライン」のオーディション。
劇中でのプロデューサーは、バレエの経験がないオーディション参加者に、
「踊るな!(出ていけ)」と、あしらっていたシーンがあった。
わたし、バレエバレエと、しがみついてる割には実際に動いてない。
「バレエを生かしてダンス」
「バレエ必修のダンス」にも、目を向けたらいいのでは。
いまの若い人は、何でも指一本で調べたり判断ができる。
……信じられないと言われそうだが、情報も乏しく、じぶんが見聞き行動しないと、何も誰も教えてくれない時代だった、あのころ。
「フラッシュダンス」「コーラスライン」で、ダンス意識の幅が拡がりました。
働きながら、すこしづつ。
社会人になり、習い事のお金は払える!
「ホワット・ア・フィーリング」
しぶんのダンススタイル。
ダンス映画のヒットで、背中を押してもらえた。
いまでも感謝しています。
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。
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