![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85476450/rectangle_large_type_2_60d95d7b3ee895a7fc1293b5fb8bd6df.jpeg?width=1200)
シンママの娘 (10) 新ママと新ババ
出産というもの。どうなるかは誰も知らない。どんなに若かろうが美しかろうが。時代がかわっても。
妊娠を終わらせるしかない
臨月の入院。これがフィナーレではないことを、わたしは知っている。
ここからが始まりです。
どういう始まりかたかは、誰もわからない。
![](https://assets.st-note.com/img/1661463617132-THsiIbHep2.jpg?width=1200)
娘の入院後、病院より呼び出されました。昼間に動けるのは、わたしだけ。いや、あとひとり連絡しているはず。
娘の旦那さまは何をしてるのか?連絡つかなかったのか?
もういい!頭のモヤモヤを消して。じぶんが病院へ急げばいいだけ。
「妊娠高血圧を治すには、妊娠を終わらせるしかないのです」
お医者さまの説明が…わからない。
終わらせる? モヤモヤを消した頭の中、次はグルグル。 落ち着いて。
緊急帝王切開
そういうことか。トシをとってくると理解力も低下します。新ババへの入口。
「一刻でも早く赤ちゃんを出産すれば、血圧が下がるのです。
妊娠を終わらせるには帝王切開を…」と、お医者さま。
そしてすぐ同意書やらの紙が出てくる。ゆっくり見る間もなくサイン。
「ちょうど今、手術がなく空いているので、緊急帝王切開術とします」
「こちらで、お待ちください」看護師さんに言われるまま、待合室へ。
あとひとり、わたしのような女性が待っていました。
令和元年。まだ病院に入れた。
食品は差し入れ厳禁になり、この頃からだんだんと世の中が厳しくなっていくのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1661464168982-YAlrjLY8tr.jpg?width=1200)
ここから始まる娘と初孫の人生。やっとこさ、ではなく、ここからなのです。
新米ママの娘
どれぐらい待ったか、そんなに待っていないと思う時間。
分娩室とは違うところに入ったベッド。ドアが開いて赤ちゃんが先に出てきた。
保育器に赤ちゃん、まご…孫だ。
ちっちゃい女の子。超音波診断で聞いていたとおりの。
お医者さまとすぐ、どこかに消えていった。いろんな処置があるのですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1661464984857-YOK5P1qGF4.jpg?width=1200)
じぶんの時を思い出す…23年前だ。
わたしも、血圧が上がり点滴を受けた。点滴から始まったのです、わたしの産後と育児は。
続いて娘のベッドが出てくる。
「おばあちゃま、おめでとうございます」看護師さんの声。わたしは新ババ。
新ママの娘。意識はある。
娘に、なにか声をかけようとしたが言葉は出なかった。
なんて言えばいいのか…? よそよそしく、「お疲れさま」
あとで看護師さんに「お姑さんです?」といわれたほど。
こっちの方が恥ずかしかったです。
![](https://assets.st-note.com/img/1661464355069-cPp1OxP4Us.jpg?width=1200)
まずは新生児室
病院事情も最新の育児も、わからない。特に育児では、でしゃばり厳禁。
世代間のズレは深い溝。実の親子であっても。
次に娘に会ったのは病院の個室。
点滴している娘。お乳が張るなど、育児スタートの個性が出てくる。みんな違う。
赤ちゃんは? ナースステーション横の部屋に、赤ちゃんは一列に並んでいる。
ここは赤ちゃんの治療室かしら、新生児室とかいうのかな。忘れてしまいました。
始まりは母子別室。
赤ちゃん室の面会、娘と旦那さまは顔パス。
あとは、「新ジジ・新ババ」のみの特典。なんと1回きり。叔父・叔母・友人などは不可でした。
3日後に母子同室
安静にしている娘。3日後に母子同室。赤ちゃんと一緒。
個室に入るには、ナースステーションに知らせて首から下げる札を借りる。
わたしとオットは毎日、様子を見に行った。赤ちゃんより娘の事が心配らしい。娘はとにかく頑張った。妊婦時代も。
さぞや嬉しかろう。しかし体調不良のためか顔色は……
旦那さまが来ないのか…?
あんまりだというか。やっぱりだというか。
授乳グッズから始まる時代のズレ
わたしは、なにも言わず見守りました。それより。娘と孫のことに集中するのだ。
動きづらそうであるが容赦なしの授乳。そうだった。娘は母乳より、「人工乳(ミルク)を希望していた。
ミルクの入った哺乳瓶。抱っこして赤ちゃんに。
また育児やりなおしだ。忘れている。
娘が孫を抱っこしている腕の下は、なんかフワッとしたものがある。浮き輪のような。
![](https://assets.st-note.com/img/1661439783571-IKCRrgVE7S.jpg?width=1200)
「授乳クッション」。そういえば娘は、お祝いでもらったはず。しかも2個も。人気の育児グッズなのだろう。
育児グッズ、これは要チェックや。
![](https://assets.st-note.com/img/1661440175222-04XFK5BwhS.jpg?width=1200)
「シンママの娘」
いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございます。