シンママの娘(27) 別々の部屋
離婚調停。夫婦別々の部屋での20分ずつ協議。娘から話を聞く。じぶんの体験でないので、書きようがないなと思いつつ。
男女の調停員さん
わたしは、離婚調停は夫婦揃っての話し合いだと思っていました。
ふたりの調停員さんが、まとめ役になり、先に娘の話を聞きます。
次に旦那さまの部屋に行き、話を伝え今後の具体案をまとめます。
もう同じ部屋には、いない夫婦。
縁あって結婚しても離婚の道もある。
娘は、22歳で結婚し、23歳で出産。25歳で家庭裁判所の片隅に。
結婚生活で悔いることの多さより、今後の幸せの方が多いのだ。
じぶんで踏み出す一歩は強い。
別々の部屋。
顔を会わさずにすむ。
感情的にならずにすむ。
第三者がいると制止効果もあり、客観的な見直しもできる。
淡々と、こちらの要望を受け取る。
事務的に。それがいいのだ。
どんな空気なのだろう。
夫婦の終焉。
旦那さまは調停に来るのかと気をもんだ。
いきなり封筒が家にやってきて面食らっただろう。男のプライドも世間体も、へったくれもなし。何もなし。
来ないと不利(?)の状態になるそうだ。
お金のこと
結婚のお祝い金。親戚から集まった約50万円ほど。
それすら、旦那さまが管理。いや共有せず、じぶんのモノにしていたのだった。
娘は半分25万円を欲しいと主張。
たったこれだけのお金……と思われるかも知れないが、今後の食い扶持のため申告。
旦那さまからの答えは、
「そっちも、お祝い金があったはず」
娘は、大学4年・卒業間際だった。
本人も友達もバタバタ。披露宴も、お祝い金も何もない「できちゃった結婚」
もう……忘れたのでしょうか。
金遣いが荒い
旦那さまは、さらに
「金づかいが荒い」と応酬。
出産後、娘にクレジットカードだけ渡し
「今月は、まぁ……支払い少なかったな」
などと言っていたのも、お忘れのようで。
調停員さんが尋ねた。
「毎月、いくらぐらい?」
よくある事例でしょうが、仕事だから事務的に。
「5万円ぐらい……」
調停員さんが娘の部屋に帰ってきた。
小鼻が膨れていた。
「カードの支払い5万円で使いすぎ」
だそうです……
語尾は震えていたそうです。
そりゃあ小鼻も膨れるわな。
娘も小鼻が膨れたに違いない。
ぷぷぷっ。
この後、さらに信じられない事が起こるのであった。
いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。
最後までお読みくださり、
ありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?