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天上のバレエ・地上のダンス(92) トゥ・シューズ
趣味のバレエ・ダンスについて書いています。一話完結。ダンス上達の参考にもならない、バァさんのレッスン日記です。
(1422文字)
レッスンをふやす
わたしのバレエの(まともな)レッスン歴は、中学生で2年間。あとは大人になってボソボソと約8年。ジャズダンスしたり楽しんだ。娘を連れて親子バレエをしたり。
その後、ストリートダンスのスクールに約3年。なんやかや10年は習っている。下手の横好きとは、わたしのことです。
現在は、またまたバレエ熱が再燃。週1回の「美容クラス」を5~6年続けていたが、来年の発表会に、チャレンジしようと思いたつ。
ランク上の「初級クラス」をふやしました。
週1回から週2回へ。月に計8回。
あと「オープンクラス」もふやす。誰でも参加できる、名前の通り開かれたクラス。これは月に3~4回。
気がつけば、1か月のうち半分はバレエのレッスンをいれている。
月謝やお金は倍以上かかります。
が、年々カラダは動かない。
足腰の元気なうちに、それだけ。
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とにかく何でもやって !
つま先で立つピンクのトゥ・シューズも必要にます。わたしの通うバレエスクールは、先生が70代。大人クラスの生徒も年齢層が高めです。もちろん若い先生も数人います。
わたしとおなじ、60代でトゥ・シューズを履いている生徒さんもいます。わたしは、足もとグラグラ、おぼつかないが、他の生徒さんはしっかりトゥ・シューズでレッスンしていますよ。
「今のうちに、なんでもやっときなさい!」
先生が、声を大にします。
じつは先日、元気でレッスンしてた人が倒れてしまったのです。
彼女は発表会にも出ていたのに。現在リハビリ中だそうで、復帰はまだまだ……。
クラスには、親の介護をしているひともいる。親だけでなく、じぶん世代も明日のことはわかりません。
わたしも、トゥ・シューズやろうと決意しました。
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トゥ・シューズがない
以前バレエを習っていたとき、トゥ・シューズは、すこしだけ履いていたのです。18年くらい前。娘もトゥ・シューズでレッスンしていました。
当時、国産のシューズはとても高く、外国製のものを買っていました。
ロシア製のトゥ・シューズてす。
トゥ・シューズの底は硬く、まるで木靴。ロシアでは、八頭身で柔軟性や、適性で選ばれし者、約20人が国立のバレエ学校に仮入学します。そしてバレリーナになれるのは、ほんのひとにぎり。
バレリーナの足の甲もぷっくり出る強い足。
そんなひとが履くトゥ・シューズ。安さにつられ買うのですが、「弘法筆を選ばず」は日本人の素人にはありえない。
トゥ・シューズの底を剥がして板を切って、やわらかくしないと履けません。この加工が面倒ですが、安さにかえられないのです。
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メーカー不問
彼の国は戦争が始まり、トゥ・シューズなぞ、つくっていられない。
ロシア製のトゥ・シューズは2倍くらい値上がりしました。その他、外国製のトゥ・シューズも製造が減ったり工場が変わったりです。品薄や品切れも出ています。
バレエだけではなく、スポーツ用品も影響が出ているのではないでしょうか?
芸術・スポーツは平和があってこそ。
子どものトゥ・シューズ。
親御さんの気持ちを思う。
他の「習いごと」の道具代も。
先生のことば。
いつまで履けるのかわからない。
そんなこと
考えたこともなかった。
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「バレエ・ダンス」
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまで お読みくださり
ありがとうございます。