銭湯の鶴亀
「鶴は千年、亀は万年」
人間は、そんなに生きれない。
それも幸せ。鶴や亀のクラシカルな響きに思いを馳せながら。
つるかめ温泉さん
ひらがな。可愛い鶴亀温泉さん。
「まちのおふろやさん つるかめ温泉」
ちっちゃなお友だちも読めます。
なにやら本当の温泉のような、柔らかさ、ほっこり感がします。
未来の常連さん開拓に役立つ、文字のチョイスも大事です。
他区にも鶴亀温泉さんがあったはず。だから「つるかめ温泉」と書いてあるのかもしれませんね。
最寄り駅は……
いつもなら、ここに電車の駅を書くところです。鶴亀温泉さんは、駅近ならぬ、駅遠です。バスをオススメします。
●大阪環状線・桃谷駅…徒歩20分
●大阪シティバス・中川2丁目…徒歩3分
生野区の真ん中
生野区は、だいたい四角い形。
四方の区境をぐるりと電車・地下鉄が囲んでいます。
生野区の真ん中エリアは「陸の孤島」
ここに、大きな道路・バスがたくさん通る今里筋があります。
この今里筋から西へ一本道路を入ったら、隠れ銭湯・鶴亀温泉さんがあります。
千客萬来
飾り気のないシックな入り口です。
額縁には「千客万来」!
お客さま、ドンドンきてくださいと。
どこの銭湯も開店時間前から、常連さんがお待ちです。つるかめ温泉さんにも例外なく常連さんが。
これは、いいことなのですが……
むかし昭和のころは、あちこちにあった銭湯。
「まちの歩いていける、おふろやさん」
家族で歩ける距離に銭湯が何軒もありました。なので、銭湯に自転車置場なんて、ありません。
ところが近年、銭湯の廃業が相次いでいます。歩いていける近所の銭湯が無くなり、仕方なく自転車で遠くの銭湯まで通うのです。
もともと自転車置場のない銭湯前に、自転車がドンドン来て停まっています。
そして現在の銭湯は「千チャリ万来」に。
ちょっと悲しい現実。事故やケガのないよう願うばかりです。
鶴亀温泉さんの北側には、自転車を置けるスペースがあるのです。
テントもあるし、雨風しのげますよ。もう少し明るければ嬉しいです。
みどりいろ
夜間の照明は、亀さんの緑色なのかミドリガメ。
薬風呂も緑っぽい色。「バスクリン ゆず」と正直に?書いてありました。
サウナと水風呂もあります。
湯船には、軟水の湯。洗髪してもギシギシしないから嬉しい。ツルツル。鶴だけに。
せっかくだから、ゆっくりと過ごしましょう。
亀さんのように悠々と。
カランは鶴
鏡とシャワーの場所。
丸いレバーがついているのは、お湯(赤)と水(青)を出す蛇口。
赤と青の2つで1セット。赤と青の並びが銭湯によって違いますね。
名前は「カラン」といいます。
「鶴」という意味ですって。
じぶんの好みの湯温にできます。
それなら、どこの銭湯にも「鶴」はいるのですね。めでたい!
最近ではカランに代わり、自動のボタン式が多いです。シャワーヘッドも最新のものだったり、銭湯も進化しています。
下駄箱は各サイズあり
下のピンクの下駄箱はブーツ用です。生野区は町工場が多いので仕事柄、長靴の人もいます。
下駄箱のサイズ展開も豊富で、土地柄も感じられる銭湯。
2人用もあります。家族でどうぞ。
もちろん傘箱もありますよ。
鶴と亀、
縁起よし銭湯。鶴亀温泉さん。
わたし鶴さんみたいに、ツルツル美肌になれたかな。
亀さんみたいにコツコツ、ほっこりと生きていこう……
多少の失敗は、亀へん、亀へん。
いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。
最後までお読みくださり、
ありがとうございます。