「建築家 村野藤吾と天王寺」②現存するたてもの
「建築家 村野藤吾と天王寺」
近鉄百貨店・上本町店 (大阪市天王寺区)で開催中のパネル展。
大阪の現存するたてものに会いにいこう。
前回記事に画像を追加・加筆いたしました。
(1188文字)
「建築家 村野藤吾と天王寺」
◆前回の記事です。
大阪市天王寺区・近鉄百貨店・上本町店の「建築家 村野藤吾と天王寺」パネル展示をみました。
大阪で現存するたてもの、実際に見てみようとおもいたちました。
「きんえいアポロビル(当時)」と「フジカワ画廊(当時)」がでてきます。
村野藤吾 (1891~1984)
◆プロフィール◆
きんえいアポロビル
大阪市阿倍野区。近鉄電車・チンチン電車・地下鉄・バスが通る大阪市・南部のターミナル駅です。「きんえいアポロビル」は総合レジャービルとして開業しました。
◆現在のアポロビル (2023・11撮影)
かわらないすがた。反対に、まいにち変わるガラスの表情が美しい。交通量がおおく、クルマがとぎれません。空港行きのリムジンバスで玄関前が、かくれてしまい残念。
いまでこそ全面ミラービルは、めずらしくもないですが、向かいのビルが借景に。アーバンな魅力があります。
帰宅して、住所を調べていたら偶然わかりました。左側の白いビルも、村野藤吾の設計です。
上は歩道橋。ここから撮ればよかったかもしれませんね。
フジカワビル
◆現在のフジカワビル (2023・11撮影)
御堂筋ができるまで、大阪のメインストリートであった堺筋。
北に、中之島。もより駅の北浜かいわいは、大阪取引所をはじめ企業の本社が多く、経済の中心でもありました。
贅をつくし壁面の装飾やデザインがみごとな建築物。江戸時代の堂々たる黒塗りの商家や私塾。フジカワビルのまわりには教育や文化の発展の歴史があふれています。
フジカワ画廊の看板、特徴的なガラスブロック。遠くからみると壁の色がちがうようにみえます。
屋上から緑が手をふっています。どんなお庭でしょうね。
背が高い、まわりのたてもの。
無機質なビルのなか、タイルのようなガラスの正方形。両端の空間に鉄格子。
いまの高層建築には出せない余裕と色気があります。
(階段も、みたかったのですが遠慮しました)
ほんの50年まえの、たてものと、
これからの、たてもの。
うえに、上へ。
のびゆくガラスとコンクリート。
おもいだした。
「階段の手すりをスベるな」
そんな貼り紙と、たてものと。
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。
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