誕生日プレゼント
もうすぐ娘の誕生日。
そう……夏のおわり。娘に、なにがほしいか、たずねてみる。
たぶん、きっと、ゼッタイ、お金だろうけど、キャッシングはしませんよ。
「託児してほしい」
LINEのやりとり。そうきたか。
わかる。生まれたばかりの娘を抱いて途方に暮れる。体当たり育児、わたしも、おなじ。みんなも、おなじ。時代は変わっても。
じぶんのことは、あとまわし。
娘は、朝ごはんは食べてない。
バタバタと保育園と職場を自転車で暴走。
マゴ娘も3歳をすぎ、育児がラクになったところと、難しいところが増えたり減ったり。
お金も自転車操業。ずっとこれ。
ひとりになりたい。
30分でいいから、だれかこの子をみててほしい。見るだけでいいから!
わたしが1日1回、いやもうずっと思っていたことです。
ちょっとした気分転換もできない。
娘がちいさいころ、こんなことをグチると、母親失格だと返される時代でした。
女性なら子どもが好きなはず、育児も苦にならないなんて。
そんなはずない、疲れますしイヤになります。
時代は変わり、パパも育児参加があたりまえ。市・区のサポート事業(有料託児)で、ママさんたちもリフレッシュしやすくなりました。
それでも実家の援助・協力は、あったほうがいい。わたしも、心身が丈夫で動けるうちが花。娘を甘やかしているかもしれないが。
「誕生日はビジネスホテルや、宿泊できるスーパー銭湯で骨休めしたい」
ほねやすめ。
娘もそんなコトバ使うのねぇ。
身体のなかの普段見えないところを休ませる、ほんとうに骨格から休みたいんだ。
宿泊代は、じぶんで出すから、家で子どもをみといて。年に一度の……お願いします。
娘に敬語でいわれるとは。
世の中で大変なのは、育児ママさんたちだけじゃないぞ。
されど。
誕生日のプレゼント。そうします。
「えっ?
誕生日に、ごちそう食べなくていいの?」
オットがオロオロと。
やっぱり理解できないらしい。
以下余白