ふぐ
(ふぐのうた 500文字)
大通りの生鮮市場
ある日 ふぐがやってきた。
おおきな おおきな ふぐ
やねよりたかい ふぐ。
赤い屋根。
下におおきな、いけす。
ほんとのふぐは、いがいとスリム。
ここは水槽のある さかな市場。ふぐ・クエ・タチウオいろいろと。
車より おおきい ふぐ。
ふくふく ふくふく
なかまが、どんどん減っていく。
夏はアナゴやタチウオも。
スリムな からだ
ふぐは ぷくぷく ふくふく。
あめの日も かぜの日も。
わたがしのそら
およげ およげ。
海のそこ およげ およげ。
なかまが しらないお店に いっちゃった。
さみしいけど ぷっくぷく。
おなかが ふっくらしているよ。
森のなかも およげ およげ
いつも いつも 目線はうえに
まえむきに。
あるとき気がついたのです。
まえから みたら あれれっ
よくみれば 半身
はんぶん しかないよ ふぐ
まな板 ぺったんこ むぎゅ
はんぶんで がんばってる
ぺったんこで がんばってる。
それでも うえをむいてるよ
ふぐは ふくふく 福だから。
ふくふく ふく福
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。
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