ust.作成用覚え書き(初心者向け)①
こんばんにちは。せっかくなので残る形で纏めてみました。あくまで「私は最初の頃こうやってustを作っていたよ」という覚え書きなので、追々効率の良いやり方を見つけていただければ幸いです。なんなら私も今はちょっとやり方変わってるし。おすし。音楽に関してはド素人なので認識がおおざっぱなのはご容赦ください。明らかに間違っているものがあればご指摘をお願い致します。
うだうだ書いててもしょうがないので今回の目標だけ先に設定しておきます。「何をくっつけたらustができあがるかを理解する」「ustを作るための環境を整える」「曲のテンポを測る」 以上三点です。音符を打ち込むのはもうちょっと先。
Ⅰ.ustの構成要素
ustを作るにはまず「何を組み合わせればustが完成するか」、すなわちustの構成要素を知る必要があります。ustとはざっくり言えばUTAU上で使える楽譜のことですから、突き詰めれば音楽(曲)って結局何で出来てんの?というお話ですね。文部科学省的には以下のように捉えているらしいです。
「音色,リズム,速度,旋律,テクスチュア,強弱,形式,構成などの 音楽を形づくっている要素や要素同士の関連を知覚し,それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受すること」(事項ア),「要素とそれらの働きを表す用語や記号などについて,音楽活動を通して理解すること」(事項イ)(文科省ホームページより引用)
めちゃくちゃ多いね。たいへんだ。
ただしこれは「楽器と楽器の重なりがなんちゃら~」とか、あるいは「楽曲全体の展開がほにゃらら~」のように、たくさんの楽器や声の重なりがある前提のお話です。 今回に関しては歌唱パートのみという想定なので、ここから色々なものが省かれます。間引いていって最終的に残るのが以下のみっつ。
・リズム
小学校で習った「ンッターンンタッターン」とかそういうあれです。あれをかっこよくすると四分音符や八分音符のようなお名前が付いたおたまじゃくしの羅列になります。つまり楽譜ですね。
・速度
曲の速さです。概念としては「♩=○○」のような書き方をするものと「BPM=○○」という書き方をするものがありますが、今回は後者。あんまり深く考えなくていいです。つまりは「この曲は全体的にこういう速さで行くんで音符クン達ちゃんとついてきてな~~!」という最初の号令。音符クン達はこれに粛々と従って空気を読み、勝手に速くなったり遅くなったりします。要するに楽譜ですね。
・旋律
カエルのうたは「ドレミファミレド」。チューリップは「ドレミドレミソミレドレミレ」。色んな高さの音が連なってエモいフレーズが出来ます。リズム(音の長さ)が横幅なら旋律(音の高さ)が縦幅。すなわち楽譜です。
これらを良い感じに調合すればustができあがります。具体的にはまず「速度」を決めて、その後「旋律」と「リズム」をいじっていくといった工程になります。「旋律」と「リズム」に関しては個人の得意不得意によってどちらを先に優先して合わせていくのかが変わりますが、筆者は先に旋律から合わせるタイプなので今後はそのように書いていきます。
Ⅱ.ust作成に必要なソフトを導入する
「速度」→「旋律」+「リズム」の順にustを作っていくことを確認したところで、それぞれの作業が楽になるソフトウェアをインストールしましょう。
1.Wavetone
速度計測にめちゃくちゃ便利なソフトです。正直これ以外で調べる方法を知らないので他にあったら教えて欲しい。Wavetoneに関してはインストールした後特に設定をいじる必要はないため以下からさくっとどうぞ。Wavetoneの制作者あっきー氏は他にもUTAU用エンジンや鍵盤ソフト等便利なツールを公開していらっしゃるので確認してみてください。
Ackie Sound https://ackiesound.ifdef.jp/
2.Domino
旋律とリズムの定義≒採譜はUTAU上でも可能ですが、直感的な操作が難しい点、再生しないと音が鳴らない点がやや不便です。それをカバーしてくれるのがDominoです。Dominoで採譜→UTAUにインポートすることで、Dominoでの作業データがそのままUTAU上で使用可能になります。詳細な使い方については別のパートで詳しくお伝えします。以下配布サイトのリンクです。こちらも個人の方が開発されたソフトウェアです。ホームページ上では多様なツールやソフトの他、MIDIに関する基礎知識の解説ページも公開されているため一度目を通してみてください。
TAKABO SOFT http://takabosoft.com/domino
補:Dominoの導入に関する注意
Dominoは非常に便利なソフトウェアですが、初期設定のままでは音が 鳴りません。そのため次のように設定してください。の右側にあるノートにクリックで音符を置いてみて、音が鳴ったらばっちりです。
1 「ファイル」から「環境設定」を選ぶ
2「ポートA」欄の「MIDI OUTデバイス」をクリックし、「Microsoft GS Wavetable Synth」を選択する
3同欄「音源(音源定義ファイル)」をクリックし、「GSm」を選択する
Ⅲ.曲のテンポ(速度)を測る
おつかれさまです。完璧です。もう後はustを作るだけです。やったね!
ということでまずは任意のお好きな曲のoffボーカルデータを用いて、曲のテンポ(速度)を測っていきましょう。
①Wavetoneにデータをドラッグして「解析」ボタンで読み込む
②spaceキーで再生を始める
③流れてくる曲を聴きながら、「拍の頭でShiftキー長押し+spaceキーをタップ」を繰り返す
Q.拍ってなんぞ?
A.曲に合わせて手拍子してみよう。それのことです。
④だいたいまるっと一番の終わり辺りまでやったら、上部中央辺りに「○○BPM××ms」と書かれているところを確認する。この「○○BPM」が曲のテンポになります。
まとめ
今回はust作成に何が必要かを確認すると共に、環境設定とテンポ比定までを駆け足で行いました。本番はこの先であると言っても過言ではありませんが、あまり気負うことなくゆるっと楽しくやっていただけると幸いです。
それではよきUTAUライフを~~!
次回!テンポ死す!デュエルスタンバイ!!
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