SEOしくじり先生20の失敗事例 俺みたいになるな!
SEOって難しいですよね。Googleのランキング要素は200以上あると言われており、プロだって間違えてしまうこともあります。今回は、海外のSEO専門家が実際にやらかしてしまったSEO失敗談を20個ご紹介します。
しくじり1.外部リンクを過小評価してコンテンツを過大評価した
良いコンテンツだけがランキングを支えていると信じ、外部リンクを構築しなかったことは失敗でした。コンテンツがどれほど感動的であっても、リンクを獲得しない限り結果は出ないでしょう。もちろん、良いコンテンツは自然にリンクを獲得できますが、自ら外部リンクを獲得するための努力は必要です。Googleの誰かがリンクは重要ではないと何度言っても、明らかに外部リンクは必要です。結局、私はコンテンツ作成と同じくらい努力してリンク構築の取り組みを行いましたよ。-Harris Schachter
影響力は下がったといっても、外部リンクの重要性はまだまだ決して低くはないようです。
しくじり2. 質の低い外部リンクを購入してしまった
最大の失敗は過去に大量の外部リンクを購入してしまったことです。すべてが終わりました。オーガニックトラフィックは急降下し、ほぼ1年間低下したままでした。私が購入したリンクは多くのWebサイトへリンクされており、Googleがパターンを検出するのは非常に簡単でした。その後、私達は独自の長編コンテンツの公開を開始し、すべての低質な外部リンクを否認しました。結果はゆっくりと現れ始め、トラフィック数も増えましたが、以前の水準には戻りませんでした。- Abhijith V.M
かつては効果のあった大量のバックリンク買いですが、今となってはリスクでしかありませんね。
しくじり3.アンフェアな方法でバックリンクを獲得してしまった
外部リンクを頑張って獲得しようとしてやりすぎてしまった失敗談。
ある会社に勤めていた時、自社サイトへの大量のアンカーテキストリンクを埋め込んだウィジェットを配布していました。すぐに関連性の高いサイトから大量のリンクを獲得することに成功しましたが、Googleからペナルティを受けてしまいました。-Mitchell Kelly
こんな例もあります。
自社サイトへリンクを貼ってくれたお客様向けに割引サービスを行っていました。結果として、関連性の無いリンクが大量に集まり、Googleからペナルティを受けてしまいました。-Victor Antiu
リンクは集めればいいというものではないという事例ですね。
しくじり4.リダイレクトを忘れた
SEOで犯した最大の間違いの1つは、リダイレクトに失敗したことです。サイトを移転する場合、新しいページへ301リダイレクトを設定することが重要です。これを行わないと、そのページへのすべての評価が失われます。私が初めてサイトを移転したとき、リダイレクトをかけ忘れてしまいました。結果、1〜3位にインデックスされたいたページの半分以上がランク圏外になってしまいました。間違いに気づいてから301リダイレクトをすぐに設定しましたが、ランキングが回復するのに数ヶ月を要しました。-Clare Lankester
リダイレクトのかけ忘れは致命的なので、リニューアルの際は要注意です。
しくじり5.リダイレクトの種類を間違えた
私はサイト移転に伴い、URLのリダイレクトマッピングを準備しました。しかしエンジニアにリダイレクトの種類を指定しておらず、301ではなく302リダイレクトで処理されてしまいました。幸いなことに移行後すぐにこの問題を発見することができ、深刻な影響はありませんでしたが、ヒヤッとしましたね。-Justin McIntyre
ページ評価を恒久的に移動させたい場合は301リダイレクトが適切です。エンジニアさんはこれを知らない人が意外と多いので、しっかり伝えておきたいところ。
しくじり6.著者の重要性を軽視した
SEO最大の失敗は、EATアップデートの準備ができていなかったことです。当時、私は医療サイトを管理していました。ブログには多くの貴重なコンテンツがありましたが、著者情報を掲載しておらず、コンテンツの品質を担保できていませんでした。そしてEATアップデートが実施された際、オーガニックトラフィックは60%も減少してしまいました。
その後、著者のSNSアカウントまたはWebサイトへのリンクを含む著者の経歴を追加することにより、SEOの評価をなんとか回復させましたが、それには6か月以上かかりました。-Araks Nalbandyan
YMTLサイトのみならず、重要性が増していると言われる著者情報。今後更にウェイトが上がっていくのではないかと思います。
しくじり7.タイトルを煽りすぎた
以前の会社では、コンテンツ作成チームがしばしば実際のコンテンツとほとんど関係のないクリック重視の煽りタイトルを作成していました。この手法は非常に高いCTRを達成しましたが、時間が経つにつれて、私たちは読者を失い始め、直帰率も大幅に増加してしまいました。-William Taylor
クリックを稼ぐための煽りタイトルは、長期的にはマイナスになるという話。
しくじり8.戦略の変更が早すぎた
私のSEO最大の失敗の1つは、SEOの効果が出るまで戦略を頻繁に変更したことでした。変更があまりにも頻繁に行われたため、結果が改善されず、何が機能し何が機能しなかったかすらわかりませんでした。-Dan Foland
SEOは時間がかかる施策です。少なくとも数か月は方針を変更しないほうがいいですね。
しくじり9.誰も検索しないキーワードをタイトルに使っていた
私は検索エンジンのためではなく、人々の興味を引くと思うブログタイトルを作成していました。検索キーワードを一切気にせず、自分がかわいくてカッコイイと思うタイトルをつけていましたが、それは愚かな間違いでした。誰も検索してくれなかったんです。そこで私は自分のやり方を見直し、人々が実際に検索しているキーワードに基づいてタイトルを付けるようにしました。結果、徐々にトラフィックが増えていきました。-James Pollard
理想は検索エンジン、人間の両方に有効な良いタイトルを書くことですけどね。なかなか難しいですけど。
しくじり10.リンクを詰め込みすぎた
最初にSEOを始めたときの私の最大の間違いは、ひとつの記事にリンクを入れすぎたことです。すべてのコンテンツが互いにリンクしていればいいと思っていましたし、ユーザーにとって良いかどうかは関係ありませんでした。今思うと、なんて意味のないことをしていたんだろうと思います。-Lauren Pope
内部リンクはついつい詰め込みたくなっちゃうものですが、過ぎたるは及ばざるが如しです。
しくじり11.難易度の高いキーワードを選びすぎた
私がこれまでに犯した最大のSEOの失敗は、はじめからボリュームの大きいキーワードを狙いすぎ、強力な競合サイトに全く勝つことができなかったことです。私達はキーワードを再検討し、検索ボリュームは少ないけれど、競合性も低いフレーズで勝負することにしました。結果、新しいキーワードは検索結果の1ページにランク付けされ、トラフィックとリードを獲得することができました。-Brian Jensen
勝ちやすいところで勝つ。勝負事の鉄則ですね。
しくじり12.ターゲットキーワードが重複していた
同じキーワードを取り扱った複数のページがあることにより、トラッフィクと評価が分散していました。私はページの統合を実施し、トラッフィクを最適化することができました。-Colton De Vos
サイトを長く運営していると、キーワードの重複は生まれがち。定期的な棚卸しが望ましいです。
しくじり13. 1つの記事に内容を詰め込みすぎた
私たちが犯した最大のSEOミスの1つは、公開したブログの1つにありました。最初は1800字の記事でしたが、私達はさらなる順位向上を目指し、最終的に10,000字の巨大な原稿になりました。結果、記事の直帰率が上がってしまいました。欲張りすぎて、ユーザーの検索意図から外れてしまったのでしょう。すべてを1つの記事に詰め込むべきではありませんでした。-Karthik Subramanian
直帰率は上がっても、SERPsの順位が改善してトラッフィクが増えれば良い、という考え方もある気がします。
しくじり14.競合調査を怠って記事を制作した
かつて私は「ローカルSEO ヒント 2019」というキーワードでの上位インデックスを目的に、記事を制作しました。最終的に記事の構成は、たくさんの画像とビデオを含む3,000語の長さの記事になりました。しかし私の記事はいくら時間がたっても、トップ50にすらランクインできませんでした。
そこで私はGoogleの上位検索結果を調査し、競合他社の記事パターンを分析しました。そこで気づいたのは、ほとんどすべての記事がtip1、tip2のように数字付きのリスト型の記事構成だったということでした。私はすぐに競合他社に合わせて記事のフォーマットを変更しました。結果、1か月以内にランキングが向上し、常にトップ20にランクインするようになりました。-Jackie Owen
キーワードによってSERPsの特徴は違います。企画段階での調査は重要だということですね。
しくじり15.メタディスクリプションを軽視した
メタディスクリプションはランキングのシグナルではないため、テンプレートの文章を使いまわしたり、キーワードの追加を怠ったり、ときには入れ忘れてしまうことさえありました。しかし事実として、メタディスクリプションは重要です。そのページが何であるか、それを読むことで何が達成できるかを正確に説明する必要があります。-Andrea Moxham
メタディスクリプションはCTRの向上に不可欠ですし、結果それが高評価にもつながっていきます。シグナルではないにせよ、適当に扱うものではありませんね。
しくじり16. AMP化で失敗した
AMPへの移行は失敗でした。多くの重要な機能を削除してしまったためにユーザーの関与度が減り、滞在時間も短くなり、広告収益も減少しました。私達は結局AMPを取りやめ、サイトを通常の状態に戻さざるを得ませんでした。-Stacy Caprio
AMP、最近聞かないですねえ・・・
しくじり17. robots.txtを間違えた
robots.txtの記述を誤り、すべてのWebページのクロールを禁止してしまいました。気づいたときには検索ランキングとトラフィックが大幅に減少していました。-Fiona Kay
シャレにならないrobots.txtのエラー。担当者はその後どうなったのか気になります。
しくじり18. SSL証明書が期限切れになってしまった
最大の失敗はSSL証明書の有効期限切れでした。オーガニックトラフィックへの影響を確認するためだけに、SSL証明書の有効期限をあえて切らす実験を行いました。期限が切れた日、トラッフィクはいきなり90%も下落してしまいました。その後すぐに再アクティブ化しましたが、回復するのに数ヶ月かかりました。-Shane Black
こんな実験をして許されたのかどうか、こちらも担当者の行く末が気になります。
しくじり19.タグページとカテゴリページをインデックス化した
私たちがこれまでに犯した最大の失敗は、カテゴリページとタグページのインデックス化してしまったことです。気づいたときには内容の重複した大量のページがインデックスされてしまっていました。私達は不要なインデックス付きページをすべて削除し、3か月後にやっとサイトのパフォーマンスが向上し始めました。-Kulwant Nagi
タグページとカテゴリページをインデックス化するかしないかは人によって意見が分かれそうです。
しくじり20.スパムコメントを監視しなかった
ある時、私のブログがスパマーからのスパムコメントだらけになっていたことに気づきました。私はすぐにスパムを削除して、スパムコメントが自動的に表示されないようにしました。-Seb Brantigan
コメントの偽装はブラックハットSEOなので、スパム攻撃をされるとペナルティを受けるリスクがあります。対策はあらかじめしておきたいですね。
先人たちの失敗談を教訓に、今日もSEOがんばります。
参考:databox