ワクチン接種レポート@自衛隊東京大規模接種センター (予約〜1回目接種)
先日、自衛隊東京大規模接種センター(以下、大規模接種センター)へ、1回目のワクチン接種に行ってきました。
なかなか無い経験だったと思うので、私が体験したことをレポートしてみたいと思います。
1. 予約が取れない!
何よりも苦労したのは、予約を取ることでした。6〜7月頃からは、どこの市町村でもワクチン不足から接種がペースダウンしていました。私の住む市町村でも、私よりもっと上の年代ですでに予約がストップ。。。具体的な再開の見込みが立たない状態が続いていました。
大規模接種センターは、接種券が手元に届いていれば、誰でも予約サイトから予約画面に進むことができます。幸い接種券は届いていたものの、全く予約が取れませんでした。。。
最近では、月曜、木曜の18時から予約枠が開放されています。毎週18時になると、複数の端末を駆使して予約をしようと試みるのですが…まずアクセスすらできません。「サイトが大変混雑しております」の画面が数十分間表示され続けた後、「今回は予約満了となりました」の画面に切り替わるだけ、という日々が続きました。
キャンセル待ちも熾烈です。前日の夜12時までは予約サイトからキャンセル可能なので、夜10時過ぎになるとちらほら空きが出て「×」から「△」に変わる時があります。…しかし!!1秒も経たないうちに枠が消えます。本当に人間業かと疑うほど早く、急いでクリックしても「予約枠がない」と表示されるばかり。寝不足になるばかりで、全く歯が立ちませんでした。
2. 予約が取れた日
運良く予約が取れた時のこと。その日は、予約開始時刻前に自宅で準備し、パソコン、タブレット端末、スマートフォンの3台から予約サイトにアクセスしていました。待機画面から待ち続けること、およそ30分。突然、パソコンの画面が予約サイトの最初の画面に切り替わったのです。
これは、この日が初めてのことでした。市町村番号、接種券番号、生年月日を震える手でタイプして進むと、これまた繋がるのに時間がかかりつつも、予約可能なスケジュール表に「○」や「△」がついている状態でした。希望する日にちをクリックし、時間を選びます。しかし、この段階で数回エラーが出て繋がらなくなり、入力画面から3回もやり直しになりました。それでもまだ空いている枠はあったため、日時を選ぶ余裕もないまま、焦りながらクリック、クリック。なんとか予約が完了しました。後ほど、マイページで予約内容を確認することができました(念のためスクショを撮りました)。
この時点で、手元のタブレット端末とスマートフォンは、まだ待機画面。予約画面に遷移する気配もありません。
1回しか繋がらなかったのでわからないのですが、パソコンの方が繋がる可能性が高いのでしょうか…?お試しになる場合は、ネットが安定した環境でパソコンからのアクセスをしてみることもお勧めいたします。
3. 接種日までの準備
接種券と一緒に届く予診票をあらかじめ書いておくと、当日もスムーズです。私は忘れそうなので、予約した勢いのまま書いてしまいました。体温は当日の朝に検温を行って記入しますが、その他の項目はだいたい事前に記入できます(接種同意の署名日は接種日が適切なようで、指示に従って当日修正しました)。
これまでは予約すら全くできない段階だったのですが、いざ接種日が近づいてくると、副反応等だんだん心配になるものです(大規模接種センターは直近の予約しか取れないので、3〜5日後くらいに接種することになります)。大規模接種センターで接種されるのはモデルナ製のワクチンです。厚生労働省のQ&Aのページや、大規模接種センターの当日配布資料などを読んで、さらに情報収集しました。ネットで闇雲に検索すると色々な情報が出てくるので、一時は不安な気持ちにもなりました。そんな時は、なるべく公式の情報を参照するようにしました。Youtubeでは、FNNプライムオンライン「名医のいる相談室」の先生が解説されている動画、はじめしゃちょーさんが河野大臣と対談されている動画、はるあんさんが小児科医の先生と対談されている動画を見ました。とてもわかりやすく、勇気づけられました。こうして少し気持ちは落ち着いてきました。
すでに1回目接種された方が身の回りにいる場合には、副反応がどうだったか聞いてみるのも参考になります。人それぞれなので、あくまで参考ですが、「こういった可能性がある」と知っておけば心構えができるものです。
3. 接種当日の流れ(1回目)
私の予約枠は、平日の午前中でした。大手町駅をC2方面出口から出て少し歩くと、すぐに会場の方向を示す看板があり、少し先では看板を持ったスタッフの方が立って呼びかけをしていました。そのおかげで、最寄りの出口を調べておけば、会場までの道に迷うことはありませんでした。
会場入り口には、沢山の人がどんどん吸い込まれるように入って行きます。まるでコンサート会場のようです。暑い炎天下の中、見える範囲だけでも入り口付近に10名ほどスタッフの方が立ち、呼びかけていました。来ている人は、30〜40代くらいの年齢の方が多い印象でした。市町村ではまだ接種を受けられない世代なのだろうと思います。
会場入口に入ってからは、以下のような流れで進みました。会場には各所にスタッフの方々がおり、非常にスムーズに30分ほどですべて終了しました。
①受付(検温、手荷物検査、本人確認)
②待機、移動(エレベーターで会場フロアへ)
③予診票の確認
④予診
⑤ワクチン接種
⑥証明書交付、次回予約
⑦経過観察
⑧退出
やや緊張していたため、うろ覚えな部分もありますが、次に詳細を書いていきます。
①受付(検温、手荷物検査、本人確認)
接種1回目か2回目かで受付が分かれます(大部分の人は1回目のようでした)。
プレハブの建物に入ると、まずアルコール消毒、手荷物検査、検温を済ませ、体温が記載された検温シールを受け取ります。次に進むと受付窓口が4列×8窓口ほどあり、予約枠確認と本人確認を行います。確認後、色のついたクリアファイルと接種についてのリーフレットを受け取ります。
ファイルの色は4種類あり、大勢の人を8人程度のグループとして整理することで案内に役立てているようです。
②待機、移動(エレベーターで会場フロアへ)
プレハブの建物から合同庁舎、館内の廊下、エレベーターと進みます。進路には、パイプ椅子が間隔を空けてずらっと色ごとに並べられた待機場所が複数用意されており、グループごとにスタッフの案内に従って次の場所へ少しずつ進むことを繰り返しました。混んでいなかったのか、待機場所で待機することはほとんどなく、サクサク進みました。最後は、順番にエレベーターに乗り込みます。エレベーター内には接種会場図が貼られており、壁側を向いて立つように、との注意がありました。
接種会場のフロアはこんな感じ。
③予診票の確認
接種会場フロアに進みます。スタッフの方が進む先を案内してくれるので、迷うことはありませんでした。最初の窓口では、7つのほどある窓口のち案内された窓口で受付を済ませ、次の窓口では、医師に予診票の確認を受けました。記載漏れなどがあれば、ここで修正します。
使用するボールペンは、消毒済み未使用と、使用済みに分かれており、接種に来た人同士の間接的な接触がないように配慮されていました。
④予診
パーティションで仕切られたブースが6つほどあり、空いているところから順に案内されます。中に入ると、医師と予診のための面談を行います。③で予診票の確認を受けているので、ここでは最終的な確認を手短に行い、医師が署名します。どちらの腕に接種を希望するか、ここで聞かれました。
⑤ワクチン接種
④と同様に、パーティションで仕切られたブースが6つほどあり、空いているところから順に案内されます。待機している間に、上腕部を出しやすいよう準備しておきます。中に入ると、看護師2名に案内されるがまま、荷物を置き、腕を出して、アルコール消毒され、注射。あっという間に接種が終わりました。
「経過観察終了時刻 何時何分」と書かれた紙を受け取り、それまではこのフロアの待機場所で待機するよう指示を受けました。
⑥証明書交付、次回予約
緊張の瞬間があっけなく終わって少々呆然としながらも、スタッフの方に案内され、次の窓口に進みます。最初の窓口で1回目の接種が終わったことを証明するシールを交付され、次の窓口で2回目接種の予約を取ります。予約日は4週間後、予約枠の時間帯は2回目優先のためまだまだ空いているようで、好きな時間を選ぶことができました。1回目接種の予診票は回収され、2回目接種のための白紙の予診票を受け取りました。
⑦経過観察
これで、やることはほぼ終了。あとは15分の経過観察時間が終わるのを待つだけです。最後の部屋に経過観察のための待機場所があるので、パイプ椅子に座って大人しく待機します。私はすでにこの時点で、腕が重く痛い感じになり始めていました。外見上の腫れはまだ見られません。
⑧退出
経過観察の終了時刻を過ぎたら、自分のタイミングで退出します。終了時刻の書かれた紙をスタッフの方に渡して確認を受け、順に部屋を出ます。エレベーター待ちのためのパイプ椅子も設置されており、混雑しないよう順に案内されて乗り込みました。
エレベーターを降りてからも、順路に従って迷うことなく建物を出ました。鈍い痛みを感じる腕を動かさないようにしながら、そのまま帰路につきました。
4. 接種後の副反応
以前から心配していた副反応でしたが、「腕の痛み」「翌日の頭痛と微熱」がありました。接種3日後以降は、だいぶ軽くなって普段通りに戻ってきたのを感じました。
【接種直後〜3時間ほど(当日)】
腕に鈍い痛み。腕が重く、持ち上げたり力を入れたりすると、注射した部分の腕が痛みました。
【4時間後(当日)】
気が付いたら、腕が上がらなくなっていました。力を入れると痛いので、力を抜いておくようにしました。腕を動かしたり、物を持ったりすることが困難です。
【夜(当日)】
腕が痛くて動かすことができないので、注射を受けていない方の腕を使って生活します。片腕だけでは、料理や皿洗いなどの家事、お風呂に入ることも難しいものだと実感しました。力を抜いていても筋肉が伸びると痛いため、痛くない体勢を探して動きます。寝るときは、仰向けで腕を動かさないように横に寝かせておくのが1番良かったです。
【翌日(1日後)】
夜は寝返りを打つことは無理でしたが、問題なく眠れました。朝起きても、昨日の状態が続きます。痛みはまだまだ引きません。
夕方から少し熱っぽく、頭痛が出始めました。最初は気のせいかとも思いましたが、頭がガンガン痛くなってきたため、市販の頭痛薬を飲みました。
【翌々日(2日後)】
腕の痛みが少し軽くなってきました。まだ自由に動かすことは難しいですが、時間が経つにつれてだんだん腕の可動域が広がっていくのを感じます。
【3日後以降】
痛みは日を追うごとに回復しました。3日後からは、腕もだいぶ動かせるようになり、日常に不便は感じなくなりました。痛みが引いても、注射した部分の腕は、少し熱を持って腫れているように感じました。時々痒みがあるので、市販の痒み止めを塗って、なるべく刺激しないように過ごしました。
5. 最後に
大規模接種センターでのワクチン接種について、これはあくまで私の体験ですが、一連の流れを書いてみました。
私は、市町村、職域接種、大規模接種センターという選択肢の中で検討していた結果、たまたま大規模接種センターで1番早く予約を取ることができた次第です。
大規模接種センターでは、最初から最後まで沢山のスタッフの方々が案内をしてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。初めての人が休みなくどんどん来るので、対応はとても大変だと思います。医師、看護師、スタッフの方々、親切にご対応いただき、ありがとうございました。
ワクチン接種は、かかりつけのお医者さんでないと不安という方もいらっしゃると思います。私は接種時期の早さを優先しましたが、個人的には「家から遠い」「人が多い」以外は特にデメリットを感じることなく、全体的にとてもスムーズでした。今後検討されている方の参考になれば幸いです。