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40代からの終活をおススメする理由

ほとんどの人の場合、40代の親世代は60~70代ですね。

40代ってまだまだ子育てや教育資金に苦労している世代ですから、終活なんて考えたことないと思いますが、
親世代の終活を見ていれば、親世代が何に苦労しているかがよくわかります。

老後なんてまだまだ先のことと思っていて、老後のためにどうするかを全く考えていなかった。

そのときそのときの日々の生活に精一杯だったのです。

しかし、 子供の成長は待ったなしで出ていくお金もどんどん増えていきます。

こんなデータがあります。

60歳以上の男性120名に聞きました。

Q 過去を振り返って戻れるとしたらいつの時代に戻りたいか?

ほとんどの人は40代と答えています。

Q では40代に戻ったら何をしますか?

A  モノを買わない、欲しがらない、不要なものを処分する。

モノって、必要性があるか、どうしても欲しいという欲望から買いますが、じゃあ、ずっとそれが必要か?

あんなに欲しかった気持ちはいつしか薄れて、なくてもいいただのモノに変わる。

自分が変わるからです。

自分自身は、年齢とともにすべてのことにおいて気持ちや好みが変わるので、モノに対しての愛着もなくなりますが、
モノは、不用品としていつまでもあなたの部屋にあります。

風水的に考えれば、
使われることのない不用品は(死蔵品)、厄が溜まり続けて、部屋にそれがあることによって自分自身も厄にまみれてしまうのです。
厄の温床のような部屋や家に、いい運気は絶対に呼び込めません。

一度は、自分にとって必要なモノだった。役に立った。
でも永遠ではない。

役目が終わったモノはありがとうと感謝して処分しましょう。

そして、それまで不用品が占領していた場所をきれいに掃除して、風通しを良くして、清々しい場所にすれば、そこにいい運気が入ってきます。

さらに、私も含めてですが、
60代のひとが後悔しているのは、老後の資金計画を
まるで考えていなかったことだそうです。

これは、仕方ないことです。

その時その時の暮らしを頑張っているんですから、
20年後30年後のことなんて遠い遠い先のことで現実感がありません。

第一、そんなに長生きすると思っていませんしね。

しかし、これからは人生100年時代といわれる時代です。

親世代が後悔した資金計画、考えても何をどうしたらいいのかよくわかりませんよね。

介護問題、
年金だけで暮らせるか?
葬儀や遺品整理の問題、
お墓をどうするか?

年金は額面どおりの金額ではないのですよ。
税金や介護保険料が容赦なく引かれていますから、
(えっ! こんなに少ないの!?) と驚きますよ。

年金をもらう時期をずらせば
(たとえば65歳からもらえるとしたらそれを70歳からにすればもらう額が増えると言っていますが、その分だけ税金も多くとられます)

行く 手には、バラ色の老後ではなく、手に負えない問題が山積みしています。

今、30代40代の人こそ、親の終活はすなわち、自分の終活と思ってください。

親の日々の暮らしぶりをチェックして、生前整理を一緒にしながら、ひとりで暮らせない状態になったら、施設へ入りたいとか、さまざまな希望も聞いておきます。

親が元気なうちは、親の貯金通帳まで取ってはいけませんが、保険証券は見せてもらっておいてください。

ほとんどはよくわかっていませんから、必要以上に加入していたりします。

それに75歳以上の後期高齢者になると、2割負担なのでたとえ大きな手術をしたとしても、意外なほど安く済みます。

私の母は、80代で、もし手術がうまくいかなかったら、不自由な体になるというほどの手術をすることになり、父は反対しましたが、戦前戦中、大病院の看護婦(当時の呼び名は看護婦さんがふつうでした)だった母は、手術を受けると決めました。

結果は驚くほど良好で安心しましたが、さぞや支払いは高額になるだろうと内心心配していました。

50万円以上はかかるだろうなぁと思っていたのがなんと5万円ほどですみました。(当時は1割負担でした)

ま、長年、保険料を支払い続けているのですから当たり前かもしれません。

(令和の現在ですが、
75歳以上の後期高齢者になると毎月の保険料はたとえば1300円だったのが4200円になります。これを年金から払い続けるのですから、いざ大病になったときは安くて当たり前だと思ってしまいます)

それ以来、保険のCMに惑わされて保険に加入するのはやめました。毎日毎日テレビで流されるあのCMの広告費もタレントのギャラもすべてみなさんが支払う保険料から出ているんですよね。いかに莫大な保険料が自動的に入ってくるか…..

家計に余裕があればもちろん安心料という意味でも加入したいけど、高い保険料を毎月払う民間保険がなくても、日本の保険制度は安心できるものです。

あなたが息子であれ、娘であれ、親の最後は必ず関わることになりますから、40代のうちから、一緒に終活するのが賢明です。

40代からの終活は、誰かに教えてもらうのではなく、
自分の親が年齢を重ねていく姿を見ていて、
目的別に必要となるべきモノやお金をいつ、どういう形で準備すべきかを考えられるのです。

60代からでは遅いかもしれませんので40代の今、終活をおススメします。


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