マンガで読むイラン女性のこと「ペルセポリス」
noteでイランが盛り上がっているのを見て、行かずにいられなくなり年末にイラン行きのチケットをゲット。
金を払うとやる気が出る体質なので、イランについてちゃんと調べようとまずはマンガを漁り始める。あとは定番の地球の歩き方を買ったけど、薄くてびっくりした。どんだけ情報ないんだよ。こわい。行くけど。
イランの人はフレンドリーとよく書かれているけれど、モロッコ、パレスチナでさんざんアラブ人に騙されたりクソなナンパをされたので、あまり信用していいものか悩む。とはいえイランはアラブではなくペルシャ人らしいのでその辺り違いがあるのかもしれないと期待。
ちなみになぜペルシャ人とか言い始めたかというと、「ペルセポリス」にそう書かれていたから。そしてアラブ人について否定的なコメントもあり、イランとアラブの関係についてちょっと気づきまじめる。(まだ断定できる確証も知識もない)そのあたりはヒストリエを読んでいったらそのうち分かるようになる気がしていたのに、10巻まででペルシャそんなに出てこなかった。紀元前の大陸の歴史を知らなすぎた。
「ペルセポリス」は幼少時はイラン、革命後はウィーンで思春期を過ごした女性の自叙伝。映画化もされていて、すでに10年以上前の出版。
内容はイランに興味がなくても女性の半生として読みごたえがある。政治色は薄く、プロパガンダ的な要素は薄いのでそういうものを期待すると肩透かしかもしれない。思春期に意味もなく死にたくなったり、恋愛に依存したり、宗教家になろうとした人は共感しながら読めること間違いない。
絵柄が絵本のようなデフォルメ具合なのも読みやすい。目の表現もイラン女性らしさがでていて素敵。
全2巻だけど濃密なので読了に3時間くらいかかった。しばらくは手元に置いておきたいくらい良かったのでイランに興味がある人はぜひ。
おかねすきー