ホスト研究

最近冬月グループのホストYouTubeにハマっているので、超個人的分析を発表します。

参考
ホスト・経営者:天使ニア、如月零也、くまの心、社美緒、帝蓮、右京遊戯、星咲五奏、橘優輝など
店舗:FUYUTSUKI -Duo-、Blue Rose、YGGDRASILL、YGGDRASILL-VALHALLA-、Chloeなど

ホストが上か、姫が上か。

歌舞伎町のキャバや風俗で童貞・おじが搾取され、キャバや風俗の女の子たちがホストに搾取されるという階層構造を時々耳にする。

しいずう作

図に則ると、ホストは女の子から一方的に搾取して、楽して金儲けするチート感が否めないが、私はこの図は間違っていると考える。
本質的には姫が上、ホストが下だ。

出稼ぎ風俗を繰り返してホストに貢いでる女の子を見ると哀れになるが、それはあくまで彼女が好んでしていることだ、強い執着を断ち切ればホスクラ通いをやめることもできる(まあ、それ自体が難しいのだけれど)。

対して、ホストは姫との関係を自分で主導することはできない。
ホストは所詮商品なのだ。店で姫が来るのを待っていることしかできない。

姫に対するホストの気持ち

当初、ホストにとって姫はあくまで客だから、来るもの拒まず去る者追わず的なマインドでドライに対応できる存在だと思っていた。
しかし実際のところ、ホストは姫に対して強い独占欲を持っているように感じる。愛情とはやや異なる。

これは、ホストが姫にかける労力と関係しているのではないか、と私は推察している。
ホストはホスクラ営業中のみならず、同伴・アフター・LINEのやり取りなどによって、姫に好かれるように、もっと金を使ってもらえるように営業をかけまくる。
姫に暴言を吐かれようがハラスメントされようが、姫にとって心地よいホストを演じ続ける。
すると、ここまでしてやってるんだから俺のことを好きになるべき、金を払うべき、他のホスクラ通ってんじゃねえよ、的な心境になるのではないか。

しかしながら、どんなに懇ろにお世話しようと、姫を完全にコントロールすることはできない。
突然連絡が途絶える姫もいれば、掛け飛びする姫もいる。
ホストにとっては「いい客になってくれると信じてこんなに手間をかけたのに、裏切られた」というお気持ちだろう。

当初、私はホストに騙され弄ばれる姫たちばかりが傷ついているのだと思った。
今は、ホストに女の子が傷つけられるのと同様に、ホストも女の子に傷つけられているという印象だ。
ホストに雑に扱われた姫が冷淡になり、姫に雑に扱われたホストが冷淡になる。
そうやって互いを傷つけあう悪循環が起こっているのではないか。

ホストが蔑まれるのはなぜか

個人的な見解としては、「ホスクラの利潤追求が人々の暮らしを豊かにすることに結び付いていない」ように見えるからだと考えている。
ホスクラの太客は夜職の女の子が多い。
ホストが売り上げ目標を増やすたびに、女の子はさらに心身をすり減らして働くことになる。
ホスクラの終礼では「女の子の気持ちを考えて」「女の子最優先で」などの言葉が飛び交うが、その言葉の意図するところは実に浅い。
ホストが高い売り上げを達成したときに、そのお金の出どころはどこにあって、それが社会的にどういった意味を持つのかというところまで思考のいたっているホストは少ない。
そこに行きついたホストはホストをやめてしまうこともある。

しかし、ホストに救われ、ホストを生きがいとして日々を乗り切っている女の子がいるのも事実だ。
単に金欲しさや女好きを理由に働いているホストもいれば、彼女たちをモチベーションに働いているホストもいるだろう。

ホストの社会的地位を上げるには

ところで、似て非なる場所はキャバクラだ
あそこは客層が違う。
キャバクラで大量の金を使う客はいわゆるビジネスによってお金を稼いでいる。
だから、キャバの女の子は「異性に媚びる下世話な商売をしている」と思われたとしても、ホストのように「異性に汚い仕事をさせて搾取している」という印象は持たれていない。

このことをヒントにしてホスクラの社会的地位を上げるとしたら客層を変える必要がある。
すなわち、キャバクラに通う男性と同様、いわゆるビジネスで大金を稼ぐ力のある女性をターゲットにせねばならない。
しかしその場合、ホスクラの在り方は大きく変化する必要がある。
というか、そんなに変わってしまったらもはやホスクラと呼べないかもしれない。

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社美緒がホストという職業の将来性を危惧し、ホストの在り方を改革しようとするのはこういうところと関係があるのではないか、というのが私の分析です。
これからもホスト研究を続けようと思います。
自分でお金を稼げるようになったらフィールドワークもする予定です。



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