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ベルギー留学:インターンだって、実績だって、大切なことくらい分かってる。
最近、周りの友達が「インターン、インターン」と口を揃えて言うようになりました。
「インターンをしないと、卒業後就職できないよ」と。
オランダの大学ではインターンが必須になっているそう。
ベルギーではインターンはプログラムには組み込まれていないから、大学生は独自にインターンをすることになります。
9月から6月までのセメスター中は基本的に勉強が忙しいから、サマーブレイク中の7月と8月にインターンをすることになるのでしょうか。「今を楽しむための挑戦(冒険)」よりも、「未来のための投資」に時間を充てるべきなのでしょうか。
日本の友人たちが大学入学後、就活しなくちゃ、インターンしなくちゃ、キャリアを積まなきゃといい始めたころに私はヨーロッパに来たけれど、ベルギーでも周りの友達が遂に「インターン、実績、キャリア」と言い始めました。
社会で生きていくためにはキャリアが大切。実績が必要。分かってはいるけれど、正直、私はちょっぴり寂しいのです。大きな声では言えないから、ここで小声で言うけれど、友人たちからそういう言葉を聞くたびに、寂しい気持ちが、心の底からふわっと湧いてきます。
「今、私は何がやりたいのだろう」
「私はどんな人でありたいのだろう」
「どこで、どんな生き方をしたいのだろう」
心の中で自分に尋ねてみても
なかなか答えは出ないけれど、
やっぱり、どんなときも、
子供のときからずっと持ち続けている好奇心だけは、
大切にしたいのです。
いつか私にも「インターン、実績、キャリア」と言い始めるときが来たとしても
こうやって気ままに感情を言葉にする手間や、
目的もなく旅に出るときの解放感、
出会いと別れにハグをしたときの感覚、
芝生にごろんと横になって頬に感じる太陽の温もり、
毎日同じ時間同じように
ひとり屋上に登って静かに見つめる夕焼け空
そういう、日常の小さな幸せや
小さな美しい冒険に
ずっと、わくわくしていたいのです。