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21歳の大学院2年生〜早期卒業について〜

早期卒業という選択肢

私は来年3月、大学を早期卒業します。いわゆる法曹コースという制度を利用した方法で、春からはロースクールに進学する予定です。

昨年度の早期卒業者はわずか3名でした。これだけ聞くと、「早期卒業って難しいのかな」「よほど優秀な人が選ばれるんだろう」と思うかもしれません。でも正直なところ、私は学年のトップ層にいるわけではありません。至って人並みです。

それでも早期卒業が可能だった理由はただ一つ――要件を満たしたからです。

要件は意外と「普通」


早期卒業の要件は以下の通りです:
1. GPAが80%以上であること
2. 所定の単位を取得し、卒業要件を満たしていること
3. 進学先の入学証明があること

これらは、テスト前にそこそこ勉強していれば達成可能なレベルです。むしろ「昨年度の早期卒業者が3人しかいなかった」ことの方が不思議なくらいです。

実際、私の友人だけでも早期卒業が確定している人が3人います。未確定の人も含めればその倍以上です。この現状を踏まえると、早期卒業を選ばなかった人の中には、あえて学部4年生に進級した人も多いのだと思います。

「モラトリアム短縮」の是非


早期卒業について、「モラトリアムを短くしてまで卒業する必要があるのか?」という意見をよく耳にします。率直に言えばその通りです。

この疑問に正面から向き合うため、私が早期卒業を選んだ理由をお話しします。

1. 承認欲求がスタート地点


私が早期卒業を目指し始めた最大の理由。それは「なんかすごそうに思われそうだから」です。要するに承認欲求です。単純ですよね。でもそれが本当の動機でした。

もちろん後から崇高な理由が付いてきましたが、最初は「ちょっと目立ちたい」という動機だったことを否定するつもりはありません。

2. デメリットを軽視できた背景


早期卒業にはデメリットがあります。特に以下の2点が挙げられます:
1. モラトリアムが短縮される
2. 司法試験までのタイムリミットが短くなる

しかし、私にとってこの2つはさほど大きな問題ではありませんでした。

モラトリアム短縮は本当にデメリットか?

大学生活でサークル活動に熱中したわけでもなく、「今しかできない何か」に取り組むこともありませんでした。むしろ将来的にやりたいことがたくさんあり、その手段が司法試験だと考えています。

「大学生活が人生の最後の楽園」という考え方がそもそも私にはピンときません。将来的にもっと充実感を得られる遊びや挑戦の機会があると信じていますしそれが私のキャリア設計に組み込まれています。

それに私は、「遊びだけの日々」が続くことに充実感を感じられるタイプではありません。むしろ自己研鑽に時間を費やす方が性に合っていると感じています。

タイムリミット短縮はむしろプラス?


「司法試験の合格率は40%以上あるのに、私が落ちるはずがない」というフラグじみた自信を持っています。もちろん過信かもしれませんがこのくらいの楽観主義がなければ早期卒業なんて選べません。

私は予備校に通い勉強を始めたのが5月と、周囲よりも遅めのスタートでした。しかしそれでも現時点での実力に手応えを感じています。タイムリミットが短いことで集中力が高まり、効率よく目標に近づけるのではないかと考えています。

批判を受け入れた上での早期卒業


早期卒業を選ぶ人はまだ少ないですが、それには理由があります。それでも私が早期卒業を選んだのは目標達成のために必要な手段だと信じているからです。

「生き急ぐ必要はない」という意見も耳にします。その通りです。ただし「生き急ぐこと」そのものが私にとって充実感を得る手段なのです。もしどこかで挫折したら、その時に別のペースを見つければいい。それくらいの柔軟さも私にはあります。

生き急ぐ理由

早期卒業を選んだのは、「充実感を得るために生き急ぎたい」という私の価値観に基づく選択です。それが最善の選択肢かどうかは分かりません。むしろ、結果がどうであれ、この選択をしたこと自体が私の成長につながると信じています。

人それぞれのペースがある。私はそのペースを自分で決めた。それが、私の早期卒業の理由です。

お疲れ様でした。

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