【AKRU】裏話『台湾ごはん何食べる? 台湾人・阿米と日本人・美菜の食楽記』(幻冬舎)
「台湾美食は小籠包だけじゃない!」
「じゃあ、台湾人が本当に好きな台湾美食って何?」
そんな思いから、台湾人と日本人の女子ふたりが台湾美食巡りに飛びだした!
水餃子、ワンタン、牛肉ラーメン、肉そぼろごはん、火鍋、海鮮、夜市、クレープ、揚げパン、かき氷・・・。
コミックエッセイ『台湾ごはん何食べる? 台湾人・阿米と日本人・美菜の食楽記』に登場する台湾美食と、52軒のお店はすべて、800名の台湾のみなさんのアンケートに挙がったものばかり。
いつか、台湾へ行けるその日のために、この本で台湾気分を盛りあげてください!
AKRUさんとは「言語交換しましょう」と、共通の友人を介して出会ったのに、気付けば3年かけて本を作ってました。言語交換どこ行った。
「私が台湾人代表の顔をして台湾美食は選べない」
そんなAKRUさんの想いからアンケートをとることになったものの、当初は50名分も集まれば大成功・・・なんて思っていたのに、ふたを開ければ800名もの台湾の方々が協力してくださいました。
しかも、好きなお店へのコメントが熱い熱い。集計していて火傷しそうに。
「台北市、新北市のお店を教えてください」と記していたものの、中部や南部のお店を挙げる方々もとても多くて、特に台南のお店へのコメントの熱量はすさまじく、さすが「食は台南にあり」と言われるだけあるなぁと実感。
アンケートに挙がった上位店へ、胃薬片手に連日ロケハンしたのも、今ではいい思い出です。結局80軒近く訪れました。おかげで素敵なお店にたくさん出合えて、今では行きつけになっているところも。
中国語版は蓋亞文化より発売中。台湾の方向けに、「日本人は驚くけど、台湾では当たり前」な台詞やおまけページは、日本語版と変更してますので、見比べてみるのも楽しいですよ。中国語の勉強もできちゃう!?
新宿のBooks Kinokuniya Tokyoでも取り扱いあり。電子版は楽天Koboでもダウンロードできます。
ある書評に「日本語ペラペラ日本好き好き台湾人、親日素晴らしい台湾好き好き日本人、じゃない、ちょっぴり塩味が効いた台湾人と日本人の関係が描かれている」とあったのが、とても嬉しかったです。
プロローグを作っている時に、AKRUさんが「阿米は最初は、美食巡りに乗り気じゃないようにしたい」と言ったことで、「あ、これは、日本人が思う熱血・親切台湾人のイメージじゃない台湾人の姿が描かれるんだ」と思って、日本人には描けないであろう台湾人像が生まれることへ、ちょっぴりの不安を感じたものです。
でも結果的に、真逆の性格のふたりだから、台湾美食の魅力を深く感じられたのだと思います。お花畑なふたりによる「美味しい~」「すごいでしょ」「びっくり~」「すごいでしょ」のラリーじゃ、漫画としてつまんない。
台湾美食を通して、お互いの文化の違いを感じあい、ふたりの女子の関係が変化していく様子も描きたい・・・。そんなAKRUさんの表現も楽しんでいただけることを願っています。