【AKRU】裏話「火の里」(『青騎士』第4号 KADOKAWA)発売中!
「どうして、僕の声が聞こえないの?」
「どうして、おまえは私の元を去ったんだ?」
すれ違う猫と主人の心が、街に怪異を引き起こす――。
台湾人漫画家・AKRUさんが描く、龍族の朔(さく)と弟・満月(まんげつ)の龍を巡るオリエンタル・ファンタジー『龍行旅』シリーズ。第2弾の「火の里」が『青騎士』第4号にて掲載中です!
読みきりスタイルですので、「火の里」だけを読んでも大丈夫。ですが、書籍扱いの『青騎士』はバックナンバーも書店やamazonで買えますので、シリーズ第1弾の掲載されている第3B号もぜひご覧ください。
今回の重要なモチーフは「猫」ですが、AKRUさんはKiwiちゃんというオキナインコを飼っています。ある日、運命的な巡りあわせでAKRUさんの元へ飛びこんできたKiwiちゃんとの生活は、同人誌で発表されています。中国語ですが、試し読みもできますよ。
最近はAKRUさんのご自宅で打ち合わせをしているのですが、Kiwiちゃんはアイデアをくれようとしているのか、いつも元気に話しかけてきます。
AKRUさんはKiwiちゃんの言っていること……というか要求がなんとなくわかってるようですが、私にはさっぱり。ペットと主人のラブラブを見せつけられると、羨ましくなりますね。
「火の里」も、ペットと主人の絆が描かれています。言葉を使って通じあえないからこそ、理解したいという気持ちが高まるのかもしれないな。言葉って、わかりあうための手段としては便利だけど、万能じゃないのかも――読んでいくうちに、そんな思いが沸々と。
編集関係の男性陣からは、「こ、今回はBL入ってる?」という感想がチラホラ。「こらこら、BLなめんなよ」と、BL作品も作っている身としては思うのですが、ドキドキする気持ちはちょっとわからなくもない……。そんなあやしい(?)雰囲気も漂っていますが、全体的にカラッとした可愛い作品です。
扉絵は『青騎士』掲載のための描きおろしです。イラストレーターとしても活躍しているAKRUさんの美麗なタッチもご堪能ください。