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旅するトレーナー in 佐渡ヶ島


旅のきっかけ

鎌倉で、生き方や考え方を共感できる仲の良い友達がいます。その名はマッキー
マッキーは、"いまを生きる"を応援する「いきまる」という団体を主宰しており、主に子どもの海遊びイベントを企画し、「いまに生きる子どもたちが五感をフル活用し、心が動く瞬間を積み重ねること。」をテーマに活動してます。

そんな想いや大切にしていることが「ぼくらはしぜんたい」のテーマとも共通していたので、子どもの海遊びのコラボイベントを一緒にやったりしてます。

先月、そのマッキーが主催したとあるイベントで佐渡ヶ島在住の通称スダチューという人物に出会い意気投合。
その場で、佐渡ヶ島に行くことを決めました。
マッキーも今年すでに2回行っており3回目行く計画をしていたので、それなら一緒に行こうということで今回の旅が実現しました。

今回の旅は、まさに“いまを生きる“体験の連続でした。

いざ!佐渡ヶ島へ!

東京の池袋出発の夜行バスで新潟駅まで行き、朝一のフェリーで佐渡ヶ島に向かいました。

(意外とアクセスが良い!)

大海原へ出航する瞬間は冒険が始まる感じでワクワクします。

フェリーではずっと甲板で海を眺めていました。
波の変化や、フェリーの周りを飛び回っているカモメを観察していると楽しい。
そして、青い海と空を眺めていると心が洗われます。

佐渡ヶ島が見えて来ました。

いよいよ上陸!どんな出会いや体験があるか楽しみです!

佐渡ヶ島に到着すると、スダチューと先に着いていたマッキーが車で迎えに来てくれていて、佐渡ヶ島を案内してくれました。

スダチューは僕とマッキーが行きたいところ、やりたいことに合わせて地元民ならではの案内をしてくれました。

まず向かったのは滝。
水着に着替えて裸足になり、林道を進み滝を目指しました。

ここでいきなり野生モード全開!

生き生きとした緑の間から流れる滝は圧巻です!

そして滝に打たれました。

水の勢いがけっこう強く、打たれていると水の冷たさや頭に当たる水の感覚に自然と意識が向いて今その瞬間に全集中しました。

打たれたあとは、心身ともにすっきりして清々しい気持ちになりました。
溜まっていた毒素みたいなものが洗い流された感じで僕もマッキーも表情がパーッと明るくなり覚醒状態。

自然と一体化した感覚でした。
これは、テクノロジー社会の中で生活していると失われているであろう人間本来の感覚です。

原始人モードになった僕とマッキーは夢中になって自然の中で遊びました。

海あそび

その勢いで、次に向かったのは海水浴場。
ローカルな場所だったので誰もいなくて貸切りでした。

透明度が高くとてもきれいでした。

そこでも遊び心全開で、泳いだり岩から飛び込むチャレンジをしました。

飛び込みやすそうな岩場とその下の水の深さを確認し、レッツ・トライ!

最初飛び込む時は恐怖心が出てきます。
飛び込みたいというワクワク感との葛藤。
でもその恐怖心を乗り越えて飛び込んだあとは、めちゃくちゃ気持ちいい!!

自分の枠を飛び出すと、新しい世界が広がります。

その翌日にも別の海水浴場に行きました。
ここもまた貸切り。

場所によって水質や岩のかたちが違うので遊び方のバリエーションが広がります。

海の中だけでなく、洞窟探検したり、波打ち際で3人並んで石を投げて水切りしたり、石を積み上げて石ジェンガしたり、夢中になって遊んで小学生の夏休みみたいでした。

でも、大人が夢中になって全力で遊ぶことって大切だと思います。

大人はつい考え過ぎて過去や未来に囚われがちになってしまいます。
だからこそ、今に夢中になって充実感や達成感、今ここにある自分の身体や感覚を感じてみることは心身の健康のために必要だと思います。

裸足の会

鎌倉で毎月マッキーと一緒に「鎌倉裸足の会」という活動をしています。
「裸足を楽しむ」をテーマに、鎌倉の山、海、街を裸足で歩いて色々な地面の感触を感じてみたり、自分を観察してみたり、身体を動かす楽しさや心地よさを感じられる会です。

その裸足の会を自然豊かな佐渡ヶ島でやりたいと思っていたところ、スダチューが最高の場所に連れて行ってくれました。

そこは大野亀という大きな岩がそびえ立つ場所でした。

早速裸足になって登って行きました。

序盤から傾斜が厳しい


土の感触が気持ちいい


岩場は感覚を研ぎ澄まし着地の仕方を注意

そして、頂上に到着!

そこは360度海と山の景色が見渡せる最高の場所でした。

圧倒的な達成感と充実感!

その自然の壮大なスケールを目の前にすると、心が熱くなりました。

そして自然の壮大さに比べたら、人間の力はちっぽけで、人間の力で自然に抗うことなんてできないと実感しました。

上から見てみると車はミニカーみたく小さいし、人は米粒くらいです。

車の車種も人の識別もわかりません。

俯瞰して自然の視点で人間社会を見てみると、比較対象はなく、すべてニュートラルです。
自分の悩みもちっぽけに感じます。

資本主義社会の中で生きていると、どうしても他人と比較したり、仕事やお金について悩んだり、不安を感じることがありますが、人間は社会の一部であると考える前に視野を広く俯瞰して見て自然の一部であると考えると、資本主義社会の中でどう生きるか?何をするべきか?自分で考え、自分で選択することができると思いました。

裸足の会 その2


3日目にも別の場所で裸足の会をやりました。
そこには、滝があるとのことで滝を目指して森の中を進んで行きました。

森の入り口には今は使われていないお堂があり、森の中は人があまり踏み入ってないようでとても野生感がある場所でワクワクしました!

下は草が鬱蒼と茂っていたので、一歩一歩足裏の感覚を研ぎ澄まして歩いて行きます。

そして、滝らしきものがあったのですが思ったより小さくてがっかり。。

しかし、よく見るとさらに進めそうな道があったので行ってみることにしました。少し進むと倒木があり道を塞いでいました。

残念ながらここで諦めようと一瞬思いましたが、冒険心が湧き上がり諦めきれず、安全を確認してなんとか進めそうだったのでその先を進むことにしました。

その先はますます野生感が溢れていました。
足元に注意し、蜘蛛の巣をよけながら五感をフル活用しながら進んで行きました。

そして、目の前にかなり古そうな鳥居が現れました。

鳥居の先はとても神聖な場所であると感じました。一礼して入り、その先に滝はありました。

滝の上には大きな木が立っていて、神秘的で自然のとてつもないエネルギーを感じました。

滝に打たれてみたら、初日に行った滝よりも水が冷たく身が引き締まり、頭の思考は吹っ飛んでクリアになりました。

自然の中を裸足で歩いたり、滝に打たれている時は余計なことを一切考えられません。
感覚を働かせて今その瞬間に集中します。

安全・便利を追求したテクノロジー社会では、感覚が働く必要がなくなるので、今の瞬間と身体が解離してその結果、身体に不具合が出たり漠然とした不安を感じたりするのではないかと思います。

やはり、人間が本質的な健康を得るためには自然が必要なのだと思います。

自然・仲間・遊び

今回の旅でこの3つの大切さを強く感じました。
この3つが最強だなと思います。

普段、1人で山や海に行って身体を動かしていますが、1人で自分のやりたいことやって自分を観察する時間も大切ですが、
やはりそういう気づきや楽しさを共有できる仲間がいることはとても大切だなと思いました。

共有することで楽しさが倍になるし、1人では生まれなかったであろう発想や考え方も仲間と一緒にいるとどんどん広がります。

そして、遊ぶこと。 

トレーナーの視点で見ても、運動という表現よりも遊びが最強なのではと思います。

自然の中には決められたルールはないので発想次第で遊び方は無限にあります。
遊び方=動き方です。
遊びのバリエーションが多ければ多いほど、動きのバリエーションも多くなります。

佐渡ヶ島は海山のバリエーションが多く場所によって色々な遊びができました。

小学生の頃、遊具やゲームがなくても、フィールドに仲間が集まればその場で新しい遊び方がどんどん生まれました。

大人もその感覚で遊ぶように身体を動かせたら人間として本質的な心身の健康を得られるのではないかと思います。

今回の旅は、大自然の中で気の合う仲間と時間を忘れて全力で遊んで、学んで、濃厚な楽しい旅でした。

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