心にも あらでうき世に ながらへば・・・
心にも あらでうき世に ながらへば
恋しかるべき 夜半の月かな
三条院・百人一首
三条院は、三条天皇のことである。
先代の一条天皇より年重だったが東宮となり、一条天皇が崩御直前に、
天皇の地位に就く。
しかし、三条天皇の御代は、藤原道長との戦いでもあった。
権勢が揺らぐ中、眼病になり、社会情勢の悪化。
道長からの圧迫に対して、病気悪化もあり、これ以上続けることが困難と判断。
やむなく後一条天皇に位を譲る。
翌年、ご崩御。
譲位には、子供の敦明親王が立太子することが条件であったが、道長の圧力に抗しきれず、東宮辞退となった。