記録 ミッドウェー海戦
記録 ミッドウェー海戦
澤地 久枝 (著)
筑摩書房
内容
7年もの歳月をかけてミッドウェー海戦での日米戦死者3418人を自力で突き止め、
手紙やインタビューを通じて彼らと遺族の声を拾い上げた圧巻の記録。
前例のないその仕事の功績によって菊池寛賞を受賞した、
個人のいのちの重さに触れる第一級の資料。
各紙・メディアで紹介
□NHK 「おはよう日本」(2023.8.17放送)
□NHK ETV特集「ミッドウェー海戦 3418人の命を悼む」(2023.6.10、6.17放送)
□朝日新聞(2023.7.8)
□産経新聞(2023.7.23)
□読売新聞(2023.7.30)
1942年6月のミッドウェー海戦は、日本がアメリカに大敗を喫し、太平洋戦争の転換点となった海戦である。この海戦の取材は著者の予想を越えて、約7年に及ぶ壮大なプロジェクトとなった。日米双方の戦死者を調査し、戦闘経過を史料から跡付け、敗戦原因の定説であった「運命の5分間」に異を唱えることとなったのだ。本書は、ときにミッドウェー島へ赴き、日本側3056名、アメリカ側362名の戦死者の生年、所属階級、家族構成などをあらゆる手をつくして突き止め、手紙やインタビュー等を通じて戦死者とその家族の声を拾い上げた圧巻の記録である。「彼らかく生き、かく戦えり」。全名簿と統計を付した第一級の資料。
解説=戸髙一成
【目次】
第一部 彼らかく生き かく戦えり
第二部 戦死者と家族の声
第三部 戦闘詳報・経過概要(抜粋)
第四部 戦死者名簿
第五部 死者の数値が示すミッドウェー海戦
付録
あとがき
ちくま学芸文庫版あとがき
解説 『記録 ミッドウェー海戦』を想う(戸髙一成)