地方の王国
地方の王国
高畠 通敏
講談社学術文庫
内容
新潟、徳島、千葉、滋賀、鹿児島、北海道……。
戦後保守政治の支柱となった各地の〈王国〉。
それらに潜り込み選挙の構造を調査した地方政治研究の先駆的名著。
高度成長の終焉がもたらした各地の構造的変容は、
「豊かさはもはや手放さなければならないのか」
という問いをめぐって揺れる現代日本まで照らし出す。
日本政治の底の底、そこに映る日本人像にまで肉薄した、
選挙分析のパイオニアによる迫真の「ルポルタージュ」!
【本書の内容】
越山会の強気と弱気──新潟三区
金権王国の深層海流──千葉
最後の社会党王国──北海道五区
保守王国の地割れ──鹿児島三区
政争王国の十年戦争──徳島
“揺れる湖国”の大政翼賛体制──滋賀
越山会“角さん音頭”の気勢──新潟三区再訪