※1月20日更新※【#にじデュエマ】ファンデッカスがにじさんじコラボ「異次元の超獣使い」新カードをライバーさんごとに考察してみた【vol.2 花畑チャイカさん編】
ご挨拶
こんにちは。シァリンです。普段は隅っこの方でいわゆるファンデッキを組んで、たまーにネットに記事を上げてキャッキャさせていただいております。
今回はタイトル通り、2025年3月15日発売のにじさんじコラボパック「異次元の超獣使い」にて収録されるカードを色々と考察していく企画です。
このコラボパックは、モチーフになったライバーさんごとにデザイナーズコンボが成立するように構成されているらしく、せっかくなので各ライバーさん単位で新カード考察をしていきたいと考えています。
新カードや採録カードが公開される度に記事を更新していくつもりなので、推しのライバーさんのデッキではじめてみたい! という新規の方はちょこちょこ覗いていただければ嬉しいなー、と思います。
割とにじさんじはミリしらなので、リスナーさん視点でこういう元ネタがあるよ! ということに気づいた方は教えていただけると幸いです、というコメ乞いをしたところで、お付き合いよろしくお願いします。
この記事では、濃いめのエルフにしてヘルエスタ王国第一第二第三皇女・花畑チャイカさんのカードについて考察していきます。
《地雷冥土The World Is Mine》
書いてあることがシンプルにおかしい。
初見で「え? こんなことが許されるの?」と思ったし、いまでも結構半信半疑です。新カードとしては夜見れなさんモチーフの《悪魔聖霊ジェミニアス》の次くらいに高く評価しています。だっておかしいもんこのカード。
アウトレイジに恥じない無法っぷりです。この種族は命名ルールガン無視なのとにじさんじレジスタンスをやっていた縁かな……?
このカードをおかしくしているのはなんと言ってもリベンジ・チャンス。
軽く調べた限り、この能力を持っている最新のカードは2014年に発売された《熱血龍 バトリベンジ》みたいですね。実に11年振りのリベンジ・チャンス新規だァ……。能力としての登場は2010年。ちょうど僕が小学生だった時期の能力なので、うっすら記憶にあります。
《The World Is Mine》の場合は、各ターンの終わりに相手のコスト9以上またはパワー15000以上のクリーチャーがいたら、「私も入れてよ」とタダで召喚できるというもの。
基本的には相手が大型クリーチャーを出したターンの終わりにカウンターで出すという戦略を取ることになるのかなと思います。
デュエマには召喚酔いといって、基本的にはクリーチャーは出したターンには攻撃に参加できないというルールがあります。しかし《The World Is Mine》を相手ターンの終わりに出した場合、ターンを跨いだことになるので召喚酔いが切れている状態になります。
つまり、擬似的にすぐに攻撃に参加できるクリーチャーになるわけですね。
この「相手ターン中に召喚する」という行為は結構咎めづらく、デュエマ全体で見てもかなり強力な能力と言えるでしょう。
コスト6かつ召喚なので《時の法皇 ミラダンテXII》に引っかかることや凶悪なカウンターロック札である《単騎連射 マグナム》、ターンを問わない踏み倒しメタには注意かな。
また、この手の能力の弱点としてはハンデスに弱いことが挙げられますが、召喚元のゾーン指定がないので、「マナからクリーチャーを召喚できる」とか「墓地からカードを使える」みたいな効果を持つカードをプレイできていたら手札以外からも召喚できます。特に相性が良いのは《砕慄接続 グレイトフル・ベン》かな?
また、そもそも自分のターンの終わりにも出せるため、リベンジチャンス条件を満たしている状態であれば、「相手がハンデス構えていそうだなー」と思ったらあえて自分のターンで出すという選択も取ることができます。当然それは相手もケアしてくるので、あまりないシーンだとは思いますが、一応。
自分のターンで出しても、ブロッカーなのでそれなりの仕事はしてくれます。
よく見るカウンター相手としては、配信内でも触れられていた《DARK MATERIAL COMPLEX》のほかに《終末縫合王ザ=キラー・キーナリー》、《終末の監視者 ジ・ウォッチ》が思いつきます。いずれも競技シーンでも盛んに採用される超強力なカードです。
特に《キーナリー》はCip(出たとき能力)封じを、《ジ・ウォッチ》は出てくるタイミングの関係でターン飛ばし能力をすり抜けられる点はメタとしても優秀です。この2枚は同じデッキに採用される傾向があるので、そこも非常に噛み合いが良いでしょう。
《キーナリー》とは色が被っているため、むしろ同系メタとして同じデッキに入ることもかなりあり得ますね。
リベンジ・チャンスの強力さについて書いていたら長くなりましたが、タップしたとき能力もとても強力。相手クリーチャーに確定除去を与えつつ、そのクリーチャーのコスト以下のクリーチャーを蘇生できます。
相手依存なのがやや引っかかるとはいえ、タップするだけで確定除去を放てるのは相当に強いです。アタックは勿論、ブロックにも反応するので、単純に見ても2面止めれる上になんか蘇生してくるブロッカーとして相当防御性能も高いと言えるでしょう。除去耐性を持ってなくて本当に良かった。
余談ですが、妹君がモチーフ担当をされている【ヘブンズ・ゲート】によく採用される《∞龍 ゲンムエンペラー》にバッチリ睨みをきかせられるのは面白いですね。ちょうど色も光水と闇自然という因縁深いカラーです。【ヘブンズ・ゲート】担当になれなかったことに対する恨み辛みを感じる……。
ちなみにその妹君が描かれている《審判の精霊ラストジャッジ》から出せます。へ、ヘルエスタの絆だーっ!
《The World Is Mine》はかなり汎用性の高いカードなのでいろんなデッキでの採用が見込めるのですが、特に相性の良い既存テーマとしては【アナカラーマルル】のほかに【闇自然バロム】が思い浮かびます。
【バロム】は2024年に大きくフィーチャーされました。特に《魔令嬢バロメアレディ》を獲得したことは【バロム】デッキに革命を与えました。
しかし、コンボの起点となる《バロメアレディ》をうまく手札にもってこれないというのが特に闇自然の2色で構築するときの課題となっていました。
反面、墓地に落としたりマナに置いたりすることは比較的簡単です。
従来の【闇自然バロム】では《カオス・チャージャー》などで《バロメア》を上手く拾えなかった場合、やや濁り札になることを飲み込んで《次元の霊峰》を採用したり、《月の死神 ベル・ヘル・デ・スカル》を経由して手札に持ってくるというパターンがそれなりにありました。まあ、後者はさすがに最終手段じみてはいますが……。
しかし、《The World Is Mine》は墓地に落とした《バロメア》をそのまま蘇生することができます。さらにタダで出てくるのでそのまま各種《バロム》の進化元にできたりと、【バロム】戦術に新たな道を切り拓いてくれる1枚です。デーモン・コマンドをつけてくれて本当にありがとう。
他にも《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》の踏み倒し効果を起動したり、実質即時打点のコマンドであることを利用して《S級不死 デッドゾーン》などの侵略持ちクリーチャーの起点にしたり、本当にいろんな活用方法が考えられる素晴らしい1枚ですね。
このカードをデザインした開発スタッフに心からの感謝を送りたいです。なんちゅう……なんちゅうもんを食わせてくれたんや……。
かなり無限大の可能性を秘めたカードです。チャイカさんのファンで新しく始められる方は、是非手に取ってみてください。すっっっっげぇんだコイツ。
《悪魔妖精ベラドンナ》
再録カードです。初登場は2019年。
登場時に破壊することで、2つの効果から1つを選んで使えます。
1つめはシンプルなマナ加速。2つめはハンデス効果です。
《霞み妖精ジャスミン》と《特攻人形ジェニー》を足して2で割ったような効果ですね。
前提として、1枚で複数の役割を持つカードはとても強力です。デュエマって、基本的に40枚しかデッキに入れられないので。
《ベラドンナ》も例に漏れず、非常に優秀なクリーチャーです。特にマナ加速は序盤の自分の動きを強くしてくれる一方、ハンデスは序盤は勿論、終盤に相手の切札を落とすことで戦況を非常に有利にしてくれます。
ゲームの進行度に限らず活躍してくれる1枚です。
コンボとしては《有象夢造》や《絶望と反魂と滅殺の決断》で蘇生することで、序盤にマナ加速として使った《ベラドンナ》をハンデスカードとして再利用するものが非常に有名。
一方で、この動きは蘇生というコスト踏み倒しが絡むため、従来は《流星のガイアッシュ・カイザー》から大型を展開されるというリスクも抱えていました。
万一ハンデスで《ガイアッシュ》を落とせなければ、2ドローでせっかく奪った手札を回復される上、《キーナリー》や《ジ・ウォッチ》を出されて一気に戦況が不利に傾く恐れがあったわけですね。
しかしながら、すでに述べたようにそこに睨みをきかせられるのが《The World Is Mine》。相手が《ガイアッシュ》から大型に繋げてきたら、リベンジ・チャンスでさらなるマウントを取りに行ける……というのは非常に美しいコンボだと思います。
一応、相手のデッキタイプによっては《ガイアッシュ》から革命チェンジや《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》につなげられてしまう可能性があることには要注意。罠を仕掛けたはずが、一気にこっちが不利になります。
相手がドラゴンデッキだった場合は、上記のコンボは避けた方が無難です。そういった対面に対して腐りづらい分、《有象夢造》よりも《絶望と反魂と滅殺の決断》の方が優位性があるかなぁ……。
《ベラドンナ》に関する所見は以上です。
1月20日現在は他のチャイカードが判明していないので、パック内で提示される戦法を楽しみにしつつ、今回は一旦これまで。
次回更新の際にまたお会いできたら光栄です。