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※1月21日更新※【#にじデュエマ】ファンデッカスがにじさんじコラボ「異次元の超獣使い」新カードをライバーさんごとに考察してみた【vol.5 イブラヒムさん編】


ご挨拶

こんにちは。シァリンです。普段は隅っこの方でいわゆるファンデッキを組んで、たまーにネットに記事を上げてキャッキャさせていただいております。

今回はタイトル通り、2025年3月15日発売のにじさんじコラボパック「異次元の超獣使い」にて収録されるカードを色々と考察していく企画です。

このコラボパックは、モチーフになったライバーさんごとにデザイナーズコンボが成立するように構成されているらしく、せっかくなので各ライバーさん単位で新カード考察をしていきたいと考えています。
新カードや再録カードが公開される度に記事を更新していくつもりなので、推しのライバーさんのデッキではじめてみたい! という新規の方はちょこちょこ覗いていただければ嬉しいなー、と思います。

割とにじさんじはミリしらなので、リスナーさん視点でこういう元ネタがあるよ! ということに気づいた方は教えていただけると幸いです、というコメ乞いをしたところで、お付き合いよろしくお願いします。

この記事では、元石油王の温泉王・イブラヒムさんのカードについて考察していきます。

《爆裂英雄 A・R・T》

温泉カラーのスピードアタッカー&ジャストダイバー。
A・R・Tはパチスロ用語らしいですね。思えば革命(編)のマジック・コマンドたちもギャンブルモチーフだったなぁ……って思って見たらマジック・フレイム・コマンドだ。なんだコイツ。

アタックするときに3ドロー、かつターン中合計7ドローしていれば相手のエレメントを2つバウンスできます。追加ブレイクは句点を挟んだうえで「その後」から始まっているので、多分、条件に関係なく使えるかな。

選ばれない即時2打点、なんなら効果で3打点になるのでパッと見非常に強力ですが、私は意外と堅実なカードなのかなと思っています。
これにドラゴンがついていたらとんでもないバカカードだったんですが、そこは調整の痕跡を感じますね。

このカードにたいして私が堅実だと思う理由は2点ほどあります。

まず1つはこの色の組み合わせ且つ種族で真っ先に思い浮かぶ【火水マジック】とはあまり相性が良くない点。
確かに《芸魔王将カクメイジン》というわかりやすい切札に革命チェンジが可能ですが、コスト5というのがかなり致命的に【火水マジック】のメイン戦略とかみ合っていないんですよね。

前提として【火水マジック】は(実際の【マジック】はいろんな選択肢抱えられるから恐ろしいんだけど、一応メイン戦略として)成長チェンジによるリソースとテンポのアドバンテージを抱えながら、確度の高い3~4ターンでのフィニッシュを狙う速攻デッキというのが大まかな分類だと思うのですが、《A・R・T》はこの動きに寄与しません。5コスの生物をマナ払って出している時点で、それはマジックの動きとしてはやや事故っているんですよね。

一応《アシスター・Mogi林檎》で軽減は可能ですが、皆2ターン目は《AQvibrato》を出したいでしょ。《Mogi林檎》を「数ある選択肢の1つ」ではなく「重要で依存度の高いパーツ」に変えてしまうのなら、それは【火水マジック】のメイン戦略から外れているわけです。

また、5コストのクリーチャーから直接《カクメイジン》になるルートを通るにせよ、《Napo獅子-Vi無粋》《芸魔隠狐 カラクリバーシ》など、より適したクリーチャーがいる以上は【火水マジック】に《A・R・T》の席はあまりないかなー、と思います。

まあ、自然文明を足した《カクメイジン》のデッキなら、話は結構変わってくるとは思いますけどね。

堅実と思う2つ目の理由は「追加ブレイクにタイムラグがある」ことです。
この追加ブレイク、効果処理であるため本命の2点の前に相手のシールドをブレイクしてしまうのがかなり痛い。
ジャストダイバーがついているとはいえ、無用なシールド・トリガーを踏みかねないのはやや重いです。ここで《ヘブンズ・ゲート》とか踏んだら目も当てられない。効果ブレイクのタイミングも除去の後ですし。
ただ、ここで先に1点を入れることでシールド・トリガープラスとか《忍蛇の聖沌 c0br4》のような「2枚以上割られていないと自壊してしまう」サイクルに対してはむしろケアになることや、いずれにせよ《スパーク》系トリガーは効果が薄いことは利点とも言えるので、必ずしも短所ではないですね。

とはいえ、《A・R・T》は決して弱いカードではない……というかカードとしては普通にクソ強い部類ではあるんですよ。

新規カード如何で戦略は変わってくると思いますが、個人的には【水火(闇)レッドゾーン】【水火自然レッドギラゾーン】【水火自然ディスペクター】などが相性の良いデッキテーマであるように感じています。

特に《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》《龍装者 バルチュリス》のパッケージとの相性はかなり注目に値すると思っていて、これに《A・R・T》を足すだけで、単体除去などを貫通しながらジャスキルを狙えます。

ドロー効果で《バルチュリス》を引き込みやすいのも好相性ですし、なんなら《レッドゾーンF》のアンタップ効果による2回目の攻撃でも3ドローすれば、ターン開始の1ドロー+1回目攻撃の3ドロー+2回目攻撃の3ドローでバウンス起動に必要な7ドローが達成できます。
こうすることで最初の2ないし3点で踏んだブロッカートリガーをバウンスしながら盾をすべて割りに行けるので、リーサルプランを維持しやすくなるんですね。

問題は5コスは【レッドゾーン】の侵略元としてもやや重いという点ですが、闇文明を採用する場合であれば《FORBIDDEN SUNRISE ~禁断の夜明け~》で一応3ターン起動は狙えます。

ただ引き運が結構絡むのと、やはりこれも1枚にたいする依存度が大きすぎるので、あくまで【レッドゾーン】として《A・R・T》に重点を置くものと割り切るのであれば、《ダブルアックス・チャージャー》等3コストのチャージャー呪文や《鬼寄せの術》を採用する方が楽かもしれません。
この場合は4ターン起動です。

ただ、パッケージを共有できるうえで自然文明を無理なく採用できる【火水自然レッドギラゾーン】のほうがより相性が良いかな……。
2バウンスで対応しきれない数のブロッカーがいる場合でも、そもそもブロックされなくなりますし。

また【ディスペクター】で使用する場合は《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》の射出先として非常に優れています。
発射元としては自己軽減能力で勝手にコストが下がる《真槍電融 ソウル・ヴァイラックス》《頂上電融 クライアッシュ“覇星” ’22》が良いでしょうか。

なお、火水自然のディスペクターと言えば《禁断竜王Vol-Val-8》が代表格ですが、せっかく出した《A・R・T》を6000以下破壊で吹き飛ばしてしまう(正確には任意破壊ですが、破壊しないと今度はエクストラターンが取りづらくなるというバッドシナジーがある)ので、こちらはあまりオススメしません。

また、《エターナルプレミアムズ》を使ったコンボについては、上で少し触れた自然文明採用型【マジック】でも活用できます。
《カラクリバーシ》や《カクメイジン》がコマンドを持っているため、《レッドギラゾーン》や《レッドゾーンF》を採用しやすいのもメリットになりますね。

ただ、上で紹介したいずれの場合も《A・R・T》が持つ2文明の他にさらにもう1色使う構築になってしまっているので、実際のコラボパックでは結構イブラヒムさんのテーマには新規カード・新規戦略が用意されてそうだなと思っています。【レッドゾーン】は葛葉さんのテーマになってるしな……。
まだまだ底知れないものを抱えていそうで、かなり楽しみにしているテーマです。

《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》

再録カードです。初登場は2023年。もうそろそろ2年たつという事実にびっくり。今期のCS(チャンピオンシップ。いわゆる競技色の強い大会)の上位入賞賞品にもなっています。
下面の呪文では、人気クリーチャー・《ケローラ》と木魚を叩くイブラヒムさんの姿が。

極めて強力な速攻メタで、水文明でも随一のパワーカードと言えるでしょう。今は再録されて多少落ち着きましたが、登場当初から1年ほどは1枚1000円する高額カードでした。

速攻メタ能力は似た効果を持つ《全能ゼンノー》とは異なり、相手のクリーチャーが出たときにそのクリーチャー自体にかかる効果なので、たとえ後から《ボン・キゴ》が除去されてしまっても、基本的にそのクリーチャーはそのターンの間アタックできません。マッハファイターとかに盤面除去を頼っているデッキはこれ出されると本当に詰みかねない。

また、相手の踏み倒しに反応して1ドローができます。デュエマは踏み倒しが多く、また強力であるため、そこにも一定の睨みをきかせられるのは魅力。一応GR召喚はコストを支払ってないけどコストを支払ったことになるので対象外です。

下面の呪文はフィニッシュの際に唱えて相手のブロッカーをすり抜けたり、1ターン凌げばなんとかなるみたいな状況で相手の盤面を縛り付けるのに使ったりします。一応《DARK MATERIAL COMPLEX》メタにもなる。
なお、この呪文を撃った後に出てきたクリーチャーには効果がかからないので、そこは要注意。

……毎度思うんですが、これ《ラッキーナンバー》っていうより《シャッフ》ですよね。

ところで、《ボン・キゴ》と《A・R・T》はマジック種族が共通していますね。本気で【マジック】でデッキを組ませるつもりなのかな……もしかして従来型とは異なる【火水マジック】の新戦略を出してくれるのか?

1月21日現在は他のイブラヒムカードが判明していないので、パック内で提示される戦法を楽しみにしつつ、今回は一旦これまで。
次回更新の際にまたお会いできたら光栄です。

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