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【運命に変えていこう】これがボルシャックの「DreaM」だ【ファンデッキ紹介】

【Attention!!】
本記事はリストの紹介を目的としており、本デッキについて特別、起源主張などをする意図はありません。
あくまで「遊べる山の紹介」と思って読んでください。


ご挨拶

こんにちは。カジュアル勢DMPのシァリンです。
今回は2024年10月19日発売の「天下夢双!! デュエキングDreaM2024」収録の《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》を搭載した、新しい【赤緑ボルシャック】のデッキについてお話させてもらおうと思います。

同リストは《ドリーム》発表当日からプロキシを刷ってボルシャックキチの友人2人と調整を開始。途中、さらなる新カードの公開を挟みつつ、調整を継続して10月19日に友人2人が個人CSに、20日に3人全員でチームCSに持ち込みました。
結果は、

19日は両者ベスト4とベスト8入り。なんなら本戦で身内同士のミラーマッチが発生したため、もしかしたらもっと行けたかもしれない。

続くチームCSでもベスト16滑り込みと、なかなか良い結果が出せたと思います。やったぜ。

実績抜きにしても、「デュエキングDreaM」はこれだけで2〜3時間余裕で友人(こっちは延々と祝門擦ってる)と語り明かすくらいには――特にカードデザインの「美しさ」という点で――最高のパックなのですが、今回は語りたい衝動をグッと堪えて、まずは《ドリーム》登場以前に僕が使用していたリストをご紹介します。

今見ると進化12枚にメンゾ4枚という外れ率で受けが《ボルドギ》だけなの正気じゃない。

こちらのリストについては、以前にnoteを書いたことがあるので、詳しい設計思想などについてはそちらをご覧ください。

簡単に説明すると、このデッキは基本的に《ボルシャック英雄譚》を構えながら、《王来英雄モモキングRX》から《ボルシャック・モモキングNEX》に繋いで連ドラ効果でめくったり、《聖竜ボルシャック・ウルフェウス》から《英雄譚》の踏み倒し詠唱をおこない、《竜皇神ボルシャック・バクテラス》に繋げることで、並べた盤面を進化元にして《竜魔神王バルカディア・NEX》を出す……というコンセプトでした。

こちらの構築、見た目よりも高い再現率で《バルカディア・NEX》を立てることができ、まあまあお気に入りの構築だったのですが……

来ちゃった。
実際に使うと第一印象ほど大味ではなく、結構綿密に調整されている印象ですが、さすがにこんなカードを出されてしまっては基盤自体を大きく見直す必要があるだろうということで、プロキシ刷って調整する運びとなりました。
今回紹介させていただくのは、そんな僕らが考え抜いた末の、結論構築です。
それでは、改めてお付き合いお願いします。

リスト紹介

詳しい構築経緯やカード紹介の前に、先にリストを載せておきます。

  • 《メンデルスゾーン》×4

  • 《ボルシャック・栄光・ルピア》×4

  • 《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》×4

  • 《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》×4

  • 《ボルシャック・クロス・NEX/ボルシャック英雄譚》×4

  • 《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》×4

  • 《ボルシャック・NEX/スーパー・スパーク》×3

  • 《ボルシャック・大河・ルピア》×3

  • 《ボルシャック・決闘・ドラゴン》×3

  • 《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》×2

  • 《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》×2

  • 《ボルシャック・ヴォルジャアク》×2

  • 《ボルシャックライシス・NEX》×1

構築経緯:新カード考察編

以下、カード採用理由を兼ねて、構築経緯をご紹介します。
まず「デュエキングDreaM」で追加されたボルシャックのカードから、特に2枚を確認していきます。

《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》

名前が直球

まず1枚目は、先ほどもご紹介しました《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》です。地味に初めてのリースカラーボルシャックですね。ラッカカラーの方が先にいるのはなんなんだよ。ちなみに闇が混ざったボルシャックは存在しません。なんで?
効果としては、SA・2打点の基礎スペックの他に3つ。

まず1つ目は、マナゾーンにドラゴンが4枚以上あれば勝手に4コストになる自己軽減能力。
《頂上連結ロッド・ゾージア5th》を連想させますが、あちらとは微妙に範囲が異なり、完全にいわゆるドラゴン基盤専用。雑メンゾで3ターン目に出てくるうえ、7コスト以上の多色の「ボルシャック」でもあるため、そのまますぐに《バクテラス》とチェンジが可能です。

2つ目が、ターン1でドラゴンが出てきたときに相手獣を1体タップさせる効果。
他の、という指定がないためコイツ自身が出てきたときにも誘発可能で、SAとあわせて擬似的なマッハファイターとしても機能します。当然、盾を殴らずに革命チェンジ、というルートも考えられますね。
ただし、オニカマスのようなアンタッチャブル(選ばれない)クリーチャーを殴り先にはできないので、そこだけが可愛らしいところ。

そして3つ目が、デッキトップ1枚を公開して、ドラゴンだったら踏み倒すという、いわゆるバルガ効果ですね。これによって、《バクテラス》に革命チェンジしたときにめくり枚数を擬似的に1枚増やすことができます。なんなら低い確率で《バクテラス》も出ます。
ただし強制効果なので、山切れはもちろん《流星のガイアッシュ・カイザー》が入っているような対面では深く考えず使うと爆死するという注意点があります。

また能力以外の欠点として、3色という要求がやや高いことが挙げられるでしょう。このために光単色として《光鎧龍ホーリーグレイス》の採用も検討しました。

以上の特性から、このカードをプレイするのは4~5マナ圏。おおむね3~4ターン目。
最速バクテラスという超上振れムーブを狙いつつ、基本的には堅実にボードアドバンテージを広げにいくカードとなります。
従来構築でプレイターンや役割が被りがちなのはやはりこの2枚。

ありがとう。おまえらに、何度も助けられた。

《王来英雄モモキングRX》《ボルシャック・モモキングNEX》です。
従来型の【赤緑ボルシャック】ではメンゾから3ターン目、栄光or決闘者から4ターン目につながる太い動きになるわけですが、やることがめくりということもあり《ドリーム》とは役割・レンジともに被っているわけですね。なんならRX→ボルモモと繋いだ場合すでに踏み倒しが発生しているので、《ガイアッシュ》警戒とかしようがないし、バクテラスに革命チェンジすることもできない……ということで、この黄金セットが勇退することとなりました。
ついでに、《RX》からつながる超絶上振れ札として《聖竜ボルシャック・ウルフェウス》もいましたが、RX勇退により彼もここで退場です。

《ボルシャック・大河・ルピア》

名前は《タイガーグレンオー》のパロディ。なんでだよ。

続いてご紹介するのは、《ボルシャック・大河・ルピア》です。
基礎スペックとしては赤緑の7コスト。パワー4000。
控えめなスペックから、たぶん公開されたときあまり注目されてなかったんじゃないかと思いますが、むしろコイツこそが【赤緑ボルシャック】を根本的に変えた、奇蹟の1枚といっても過言ではありません

まず特筆すべきは、やはりS・トリガーを持っていることでしょう。今までのボルシャックの受けって基本的に《ボルシャック・ドギラゴン》にすべてを頼っていたんですよね。
いやS・トリガー持ってる《ボルシャック》だけなら一定数いましたけど、どれも【赤緑ボルシャック】的には耳くそみたいなスペックだったんですよ。なんだよ《ボルシャック・マンリキ・ドラゴン》とか《ボルシャック・バリスタ・ドラゴン》って。マシな方でも《ローレン》とか《テイル》、《バトクロス》あたりですか。

これらに比べると《大河》はすごいです。cipで3000以下全破壊と1体選んでマナ送りを選択でき、受け止められる対面がこれ1枚で格段に広がっています。
前者はメタ焼きとしても優秀だし、後者は《決闘・ドラゴン》以外の珍しい確定除去です。また、従来の《ボルシャック》トリガー獣と決定的に違う点が、コイツが「多色かつ7コスト以上の《ボルシャック》と名のつくアーマード」ということです。シンプルな話として、トリガーで出てきた返しにバクテラスにチェンジできるんですよね。これは《ボルドギ》すら超える主張点です。

さらに名称《ルピア》を持っているのも凄まじい点です。
要するにこれ、《ボルシャック・NEX》の効果でリクルートできるということなので、これで従来《栄光》を出すくらいしか仕事がなかった《NEX》が、一気にマナ加速・3000全体火力・確定除去という3択から効果を選べるカードとなったことで、極めて高いバリューを得るにいたったのです。
下面の《スーパー・スパーク》は普通に強いですからね。なんだかんだスパークで止まる盤面というものは多い。

欲を言えばゲンムよけに下面は《ホーリー》とか《マスター》でも良かった。

以上のことから、《RX》《ボルモモ》《ウルフェウス》の勇退で空いた10枠を用いて、《ドリーム》《大河》《NEX/スパーク》の採用したのが以下のリスト。

この暫定リストを元に、環境をみての調整をはじめました。

構築経緯:調整段階

回してみてまず重かったのは、やはり白マナの確保です。くっつきが良い白単色ドラゴンとして《光鎧龍ホーリーグレイス》を採用もしてみましたが、そうすると今度は《バクテラス》や《英雄譚》のバリューが低めになります。
もちろん自ターンの全体タップが強い場面もあることにはありますが、積極的にやりたい動きではない。全体ではないながらも《ドリーム》が似たことはしてくれますしね。
あくまで【ボルシャック】というテーマでのデッキ構築を目指している以上、《英雄譚》《バクテラス》2種のバリューが落ちては本末転倒になってしまうし、ジャストタイミングで動きたい都合上、《決闘者・チャージャー》でできるだけカードは回収したいですし……という議論の結果、この問題の解決案としては「白を持っているカードを気持ち多めに採用して、《メンデル》等のブーストでマナに落ちる確率を高める」という方向でチームの合意が形成されました。

また、現環境にはびこるイカれた鳥のうちの一羽こと《ハンプティ・ルピア》がピーピングハンデスなせいで、《ボルドギ》が結構信頼性低くなっているのも重たいところ。またイカれた鳥2号こと《バルピアレスク》はバトル処理できないこと、イカれた鳥V3こと《ハッター・ルピア》のせいでバトル前に殺されかねないこと、【青黒COMPLEX】に《カレイコの黒像》が採用されはじめていたこともあり《超英雄タイム》の方が優先度が高いと判断されました。後述のフィニッシャー選定もあり、《ボルドギ》も一時勇退。

《燃える革命ドギラゴン》とは別人。お前は誰?

なお、《ボルドギ》単体評価としては、《NEX》の採用ライン浮上や《大河》《ドリーム》などによってバリューそれ自体は大幅に上がっています。というか僕個人としては、今後メタが回ればまた入ってくるだろうなー、と思っているカードです。持っておいて損はない。

この時点で、暫定リストはこんな感じ

ここに「白マナの積極的採用による再現性確保」という課題が突きつけられます。
ここで一度、確定枠を検討・決定していきました。

まず《メンデル》《栄光》《決闘者》のリソース札3種12枚

【ボルシャック】の爆発力を担保するコンセプトカードこと《英雄譚》および《バクテラス》2種8枚

今回の構築の発端となった《ドリーム》4枚と、《大河》《NEX》2種6枚

確定除去を飛ばしつつ、マナから各種ボルシャックを引っ張ってこれる《決闘・ドラゴン》は、《ドリーム》で早期に捲れてしまった場合バリューが下がるため、3枚

とにかく《カレイコ》をどかすために是が非でも必要な《超英雄タイム》は、増枠の余地ありつつも《決闘者》で回収しやすいことと、上面のスペックの緩さを考慮し暫定2枚

以上35枚を確定枠とし、残った枠はボルドギの抜けた分の1枠と、《竜騎旋龍ボルシャック・バルガ》、《ボルシャック・秘伝・ドラゴン》、そして《竜魔神王バルカディアNEX》。

ここで《バルカディア》ギミックの降板が本格的に検討されました。
理由は主に、当時の環境3トップ【アナカラーマルル】、【デイガファイアー・バード】、【青黒COMPLEX】にたいして、呪文ロックの刺さりが悪そうだったというあたりです。
あとは《ドリーム》発表当時からプロキシで回していたのですが、再現性がやや落ちている感覚がありました。これが《ボルモモ》《ウルフェウス》どちらの喪失によるものなのかまではわかりませんが……。

なお、この場合の【ゴスペル】【ブレスラチェイン】の脅威度が大幅増加、【青白天門】の脅威度がやや増加という見立てでしたが、これらの対面はある程度割り切り、できる範囲であらがうという方針で決定。
《覚醒連結XXDDZ》の採用も一瞬検討しましたが、このデッキにおいては《ボルシャック》名称ではないことがあまりにも重く、また必要パーツ枚数もさして変わらないため断念しました。

以上の枠選定により、5枠の自由枠を捻出し、この中で「白マナの確保」「《バルカディア》喪失をカバーするフィニッシュ力の確保」が課題となったのです。

「課題①:白マナ捻出」へのアプローチ

調整当初、《ドリーム》で《飛ぶ革命ヴァルボルシャック》が捲れたときにバリューが高かったため、彼が最有力候補でした。

噂に聞こえた凄いヤツ

しかし調整を進めるにつれ、《英雄譚》や《英雄譚》連鎖《バクテラス》で捲れた場合にあまりおいしくないことと、無限攻撃化には3枚の《ヴァルボルシャック》を抱える必要があり、また《バクテラス》にそのまま繋がらないことからも、【ボルシャック】というデッキテーマにおいて「実は単体ではあまり強くないのでは?」という疑惑が発生しました。
意外とギリギリ8マナたまらないから7で動きたいって場面あったんですよね。

このため、白マナ確保枠の事実上の条件として、「単体で強さがある程度完結している」「バクテラスにそのまま繋がる(=白含む多色の7コス以上ボルシャックである)」ことが事実上の要件となり、白羽の矢が立ったのがこの2体。

アビス・レボリューション3弾&4弾のアーマードSRコンビ、《輝く革命 ボルシャック・フレア》《ボルシャック・ヴォルジャアク》です。

まず《フレア》についてですが、コイツは各ターン最初のバトルに絶対勝利する能力が結構厄介です。ターン終了時のアンタップで次ターン最低限の守りも担保してくれます。

対する《ヴォルジャアク》ですが、盾追加でジャスキルをずらしたり、実質的にトリガー率を上げてくれるのがまず第一の主張点。
さらに、破壊されてもコスト7以下のボルシャックを手札から出す能力で、実質的な破壊耐性をつけたり、《大河》を出してカウンター除去したり、《大河》や《スーパーヒーロー》で次ターンのフィニッシュに邪魔な小型メタを根こそぎ焼いたりなど、幅広い選択が採れます。
極めつけに「終極宣言」によってシールドをすべてたたき割ることで、次の自分のターン開始時までの敗北回避と――これは従来の【ボルシャック】ではありえなかった要素なのですが――S・トリガーの暴発をこなしてくれます。
特に2つめと3つめの能力が相乗し、「終極宣言」を回避するためには破壊以外の除去をコイツに切るしかない状況にさせることができるというのが大きな強みと言えるでしょう。

個人的には正直どちらも甲乙つけがたかったのですが、《ヴォルジャアク》の「終極宣言」が【ブレスラチェイン】に対してギリギリ勝ちの目を作ってくれる(「終極宣言」してから殴りにいくことで、即死だけは免れる)ことと、後述のフィニッシャー採用が決め手となり、今回は《ヴォルジャアク》の採用に踏み切った形となります。採用枚数は2枚。1枚だと《バルカディア》捨てた意味なくなっちゃうしね。

「課題②:フィニッシャー」へのアプローチ

フィニッシャーについては、「《バルカディア》クラスのフィニッシュ力」ということで、まずワールドブレイカーロック能力は必須の要件なのですが、後者は《クロス・NEX》以外にボルシャックにはそんなものはないので、必然的に前者――すなわち。

よもや貴殿とはな。
というわけで、《ボルシャックライシス・NEX》の採用が決定しました。
《バクテラス》が除去されても実質全体SAを付与できることもあり、意外とクリティカルな1枚だったと思います。
「雑にワールド・ブレイクなんかしちゃって大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、別に横に死ぬほど打点あるので基本大丈夫というか、むしろ一発で盾割り切って処理落ちさせた方が突破できる対面というのも世の中結構あるんですよね。

とはいえ、普通に出すには重すぎ、積み過ぎても事故の元かつワールドブレイカーは1枚で充分な打点となってくれるので、コイツは1枚採用。
このデッキの真打ちはやはり「彼」でしょう。
《クライシス》に並び、ボルシャック最強の決定力を持つアタッカー。

《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》
登場時にはわりかし微妙扱いされていた彼ですが、現環境においてボルシャック最強格のフィニッシャーとして力を貸してくれました。

まずはシビルカウント3バトル中+50000という異次元のパンプアップは、【アナカラーマルル】の《哀しみの夜 シンベロム・カタルシス》や【ゼロ緑水晶ゼニス】の《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》上から粉砕する圧倒的パワーをもたらしてくれます。これがあるから《フレア》はいらないかなー、となりました。

そしてシビルカウント5。アタックするとき、アンタップするというシンプルなテキストから生み出される無限攻撃能力。背景ストーリーでは《邪龍ジャブラッド》を再生できないほどに焼き尽くした能力ですね。
これが前述のシビルカウント3と合わさり、《シンベロム》や《ベートーベン》の厄介極まりない除去耐性を粉微塵にしてくれます。
《ヴォルジャアク》の「終極宣言」で《スーパー・スパーク》が捲れれば相手の盤面はほぼ壊滅。もちろん、後から出てきた《ドリーム》でタップ→《カイザー》でキル、という動きもできます。
《クライシス》とも相性が良く、《カイザー》でボコってる間に延々とドラゴンが出てきたりもします。閣ループか? 《メンデル》が捲れたら止まりはしますが、《ドリーム》で山上更新もできますしね。
一応、《バクテラス》でブロッカーになっていれば《COMPLEX》を安全に受け止めることができます。実際は横のヤツで自壊特攻されるかもしれないので、そこは見極めですね。

しかも無限打点であるため、相手が単体除去トリガーやG・Sを引いたとしてもこのクリーチャーを選ばざるを得ず、単体除去が破壊であればpigの《ボルシャック》踏み倒し能力によって実質帳消しとやりたい放題でした。

《カイザー》が酷評されていたのは、シビルカウントが比較的達成しづらい能力だったからです。
しかし、もとより《ボルシャック》とさえ名前がついていれば、あるいはアーマードという種族を持っていれば、無限に軍勢が湧き出てくる【ボルシャック】というデッキタイプにおいて、この条件はないのと同じ。これがあるから《ホーリーグレイス》が抜けたんですよね。
しかも、序盤にマナに埋めていたとしても《決闘・ドラゴン》でメタをはじきながら現れ、仮に事故り気味でも5マナでポン置きしておけば、破壊されれば手札から《ボルシャック》を、破壊されなくても《ヴォルジャアク》にチェンジしてみたりと、かなりいろいろなルートがあり、それこそ《クライシス》の中継地点になってくれたりするので、最高の1枚だったと思います。

使いやすさの関係でこちらに軍配が上がり、採用枚数は2枚です。

おわりに

以上で今回のリスト……というか、構築思想の紹介を終わります。これが今の僕らの結論です。
《ドリーム》解禁後、各地で【ボルシャック】の入賞報告が上がっており、やっぱ世界が【ボルシャック】求めてたんだなぁ、と腕を組みながら執筆していました。
一方で、結構【赤白アーマード】に寄せた型や3ターン《バクテラス》に特化した型など、各【ボルシャック】それぞれが個性のあるリストになっていて色々と研究の余地がありそうだなと思います。ドリームレアもまだですしね。クッソ強いフィニッシャーで頼んだぞWizards。

あまり語るべきことも思いつかないので、今回はここら辺で。
お付き合いいただきありがとうございました。

末筆にはなりますが、調整で何度もクリティカルな札を提案してくれたうえに発売日にベ8達成してくれたドロンパ☆さん、リストでベ4入賞を果たし勇を示してくれたつぎひくとさん両名にも、心よりお礼申し上げます。

↓ 今回カード画像を持ってくるときに使った公式カード検索

↓ 夢箱



おまけ

なかなか会心の出来になったバロムとアルカディアスのリストも置いておきます。

《ドリーム・アルカディアス》がエスケープで盾を回収すると《ウィズダム》のロック能力が強化される奇蹟のコンボ。意図してなかったので、実戦中に気づいて叡智を授けられた思いがした。
《アルファリオン》の新枠再録をくれ。
《ダーク・ソング》で結構無理が利くようになった。《ダーク・ライフ》→《ソング》で動くと、4ターン目に7マナためながら、墓地に闇のカードが5枚用意できるので、《カオス・チャージャー》を撃ちながら《龍頭星雲人》が出せるのがお気に入り。
「バロムの章」でさらにとんでもないバケモンになる予定なので、戦々恐々としている。

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