【力技の王道】バルカディアNEX採用型赤緑ボルシャックのすゝめ【ファンデッキ紹介】
【Attention!!】
本記事はリストの紹介を目的としており、本デッキについて特別、起源主張などをする意図はありません。
あくまで「遊べる山の紹介」と思って読んでください。
ご挨拶
初めましての方は初めまして、そうでない方はこんにちは。シァリンです。
初投稿なので簡単に自己紹介しますと、普段はファンフェスとか身内でまったりデュエマしてる、いわゆるカジュアル勢DMPです。
DMは小学生のころ戦極編~EP1あたりを中心にプレイしており、あの《絶望神サガ》収録で悪名高きパック「闇のキリフダ」から復帰しました。理由は神月ルナの供給があったからです。
自分語りはここら辺にして、タイトルの通りバルカディアNEX採用型の【赤緑ボルシャック】を紹介させていただこうと思います。
一応、僕自身ファンイベント(全5回戦)で全勝、知人がアドバンス用に調整した山で「夢のドギラゴン剣解禁祭」優勝しています。前者は実績と言えるか微妙ですが、爆発力はある山だと思います。汁はすごい。
ただ、先ほど申し上げたとおり、僕はいわゆるカジュアル勢側の人間だし、この山は環境に強く主張できるというものではないと思います。
あくまで、
「ボルシャックってこんな動きもあるんだ~」
とか
「バルカディアって退化以外にも使えるんだ……」
みたいな感覚で読んでいただけたら幸いです。
ついでに興味を持ったら是非握ってみてください。トぶぞ。
それでは、お付き合いよろしくお願いします。
構築経緯
まず前提として、【赤緑ボルシャック】は《メンデルスゾーン》や《ボルシャック・栄光・ルピア》でマナを伸ばしつつ《ボルシャック英雄譚》を狙ったり、3ターン《王来英雄モモキングRX》→《ボルシャック・モモキングNEX》で連ドラしたり、というのが基本的な動きとなります。
ただし、【赤緑ボルシャック】というテーマは弱点があります。
それはフィニッシュの時にどうしても脳筋になりがちということです。
《英雄譚》から出力できる《ボルシャック》にはろくなトリガーケア手段がなく、せいぜい《ボルシャック・クロスNEX》の4以下召喚制限程度。
さすがにこのロックだけでは《ボルシャックライシス・NEX》なども絡めて連ドラし、過剰打点で押し切ったり、《竜皇神ボルシャック・バクテラス》を得てからは《禁断竜王Vol-Val 8》をめくったり……というプランが一般的だったわけです。
しかしながら、
「デュエキングMAX2023」での《「すべて見えているぞ!」》登場や、
【魔導具】における《堕呪 ギャプドゥ》の搭載、
【5C蒼龍】の《蒼龍の大地》等、
強力な呪文トリガーの台頭によって、過剰打点プランや《Vol-Val 8》プランもそう簡単に通らなくなってしまいました。
こちらも派手な動きをしている以上、動き出したら可能な限りそのまま突っ込みたいわけです。大量展開してるところに《蒼龍》から《ドキンダム・アポカリプス》とかワンチャンそのまま死ぬし。
しかしドラゴンかつ呪文ロックこと《音卿の精霊龍ラフルル・ラブ》や《偽Re:の王ナンバーナイン》、《光神龍スペル・デル・フィン》は《ボルモモ》からも《バクテラス》からも、当然《英雄譚》からも繋がりが悪く、採用は難しい。
一見相性悪くなさそうな《覚醒連結XXDDZ》は自身が最初にアタックする必要があり、出力元となる《バクテラス》を革命チェンジで出した場合は3点というなかなかリスキーな打点を無策で叩き込まなければなりません。ガードストライク踏むだけでその後はチンパンにならざるを得なくなる。
常在効果で呪文を封じ込めつつ、《ボルシャック》とも繋がりが良いカードを探した結果、辿り着いたのが《竜魔神王バルカディア・NEX》だったわけです。
要は《バクテラス》の踏み倒しには非進化等の指定がなく、かつ《バルカディア》着地に関する最大のデメリットだった「進化元3体の要求」も極めて満たしやすい、という部分が非常にくっつきの良いカードとなっていたわけです。
《DARK MATERIAL COMPLEX》で皆さんご存じかもしれませんが、世界に数多ある真実の一つに「ワールド・ブレイカーは強い」というものがあります。
よしんば耐えたとして、盾増やすギミックを搭載していなかったら普通にその後はサドンデスだから、結構プレッシャーがあります。
……や、《ライシス・NEX》もワールド・ブレイカーではあるんですけど、一方で上記に挙げた問題点は解決してくれないんですよね。一応、バルガ効果を全体に付与してはくれますが、SA付与は《バクテラス》もやってくれるし、早い話がちょっと役割が被りがちなんですよね。
しかし《バルカディア》は呪文を封じながら盾を全部たたき割るうえ、出すまでの過程でこちらの盤面には10体近いボルシャックが並んでることがよくあります。
《終末の時計クロック》や《RinRin Kids》のような優秀な小型クリーチャートリガーは《クロス・NEX》で出てきません。《閃光の守護者ホーリー》とか踏んだところで、《バクテラス》によってこっちの盤面はターン終了時にアンタップするブロッカーになってます。
つまり、勝ちということです。
以上の設計思想・経緯を元に、《バルカディア》を最終的な着地点とし、そこに至ることに比重を置いた構築を作ることとなりました。
リスト紹介
こちらは僕自身がよく擦ってるリスト(オリジナルフォーマット対応版)となります。
以下に、細かな採用理由などを述べていきます。
《メンデルスゾーン》
《ボルシャック・栄光・ルピア》
《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》 ……各4枚。
説明不要の初動枠。初手にメンデル+緑があればニチャつきましょう。
《王来英雄モモキングRX》 ……4枚
《バクテラス》や《英雄譚》の外れになるものの、3ターン目に《ボルモモ》や《ウルフェウス》をプレイできる選択肢は保持しておきたかったため4枚採用。《ボルドギ》に繋いで無限攻撃プランも採れる。
ドロー効果は強制なので、山札残量には注意しましょう。
《ボルシャック・モモキングNEX》 ……4枚
《RX》を採用する関係上これもほぼほぼ確定。盤面足りないときに《バルカディア》をめくってしまう事故が起きる可能性も0ではないですが、それよりも《バクテラス》が捲れる可能性に賭けたほうが男気があるってもんでしょう。削っても1枚だと思います。
ただしめくり効果は強制なので、山札残量には注意する必要があります。
《ボルシャック・クロスNEX/ボルシャック英雄譚》 ……4枚
映画でも大活躍した、ガレの民に伝わる太陽の勇者。事実上の切札なので確で4採用です。上面もクロックやミュートといった、最低限のクリーチャートリガーを防いでくれます。
《竜皇神ボルシャック・バクテラス》 ……4枚
登場時、山から無責任な踏み倒しを行う新たなボルシャックの切札。採用枚数については3枚派と4枚派で割れているのですが、僕は4枚派です。《バルカディア》の着地が一番狙いたいプランなので、《バルカディア》に繋がる貴重な枠を削るわけにはいかんのです。
よしんば止められても、返しの防御力を担保してくれるのが非常にGood。
《ボルシャック・ドギラゴン》 ……3枚
貴重な受け札。事実上「デッキトップから赤のドラゴンを踏み倒す」カードでもあるので、3枚は握っておいた方が良いかな……という印象です。ボルシャックは強力なCipを持つクリーチャーが多いため、以外となんとかなったりします。《単騎速射マグナム》や《とこしえの超人》立てられたら天を仰ぎましょう。
《ボルシャック・決闘・ドラゴン》 ……3枚
《バクテラス》3枚の場合には4枚になるヤツ。マナさえあれば、メタを吹き飛ばしながらマナから《バクテラス》や《ウルフェウス》を出せたり、《ボルドギ》から捲ってバトル負けする相手を飛ばしながらなんか出したりと、とにかく器用なヤツ。枠が許せば4確です。
《聖竜ボルシャック・ウルフェウス》 ……2枚
《RX》の上振れ札。3ターン目に《英雄譚》を投げたり、《バクテラス》にチェンジしたりすることができます。
《竜騎旋龍ボルシャック・バルガ》 ……2枚
《バルカディア》が手札に来てしまったときの射出装置。こちらもアタックトリガーのドラゴン踏み倒しは非進化指定がありません。ドロー強制なのは注意。
実はCip(※出たとき効果)のブロッカー全破壊も強く、たとえば【天門】系デッキや相手が同じ《バクテラス》を使ってくるデッキであったりした場合、《ボルドギ》からめくって盤面を崩壊させることもできる。
最近だと【ドリームメイト】の《料理猫のプワソン》や、【デスパペット】の《龍后人形メアリー・ジェニー》など、横にブロッカーを付与するクリーチャーがぽろぽろいるため、出せればより強力になった気がします。
《ボルシャック・秘伝・ドラゴン》 ……1枚
味カードです。主にマナに《バルカディア》が落ちてしまったときに使うカードですが、《ボルシャック・バルガ》でアタックするときにアタック・チャンスで召喚しながら、そのまま進化元にして《バルカディア》を乗せたり、単純にマッハファイターで邪魔くさいメタクリを踏み潰したりすることも。
貴重な緑マナでもあり、意外と重宝します。
《竜魔神王バルカディア・NEX》 ……1枚
コンセプト。呪文を封じつつ山から好きなドラゴンを出してワールド・ブレイクしてくるすごいヤツ。パワーもデカい。立ったときの強力さは言うまでもないでしょう。
ちなみに、《ボルモモ》が山を強制的に削ってしまうのであえて進化元にして効果を打ち消したりもします。
殿堂なので1枚しか積めないのが難点です。僕は墓地退化を許さない。
なお余談ですが、デーモン・コマンドは《「謎」の頂 Ζ-ファイル》で、エンジェル・コマンドは《超天使ゴルドラン・ゴルギーニ》により進化元と一緒に出すことができます。やったね。
さらなるクソコンボとしては、メタ焼きに使った《ボル武者の炎霊》を進化元とし、《ギャラクシー・ルピア》のメテオバーンでリクルートするという……最高やな……!
採用候補カード
以下では、上で紹介したほかに採用候補となり得るカードをいくつか、個人的な推奨枚数とあわせて紹介します。
入れ替え先は多くの場合《ボルドギ》や《秘伝》あたりから枠をもらう形となるでしょう。
《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》
【ボルシャック】の軽量除去。【ジョー星】環境では大活躍していたとかなんとか。
最近だと《DCOMPLEX》の下からカードを抜いて時間を稼ぐのにも使ったりするらしいです。僕はそんな状況になったことがないので、知人から聞いてへぇボタンを連打しました。
あとは《バルカディア》の呪文封じを打ち消してくる《卍新世壊卍》を剥がせるのも良いポイントですね。まあうっかり《ガ・リュザーク》を出されるとその後かなり辛くなりますが……。
地味に上面の全体3000以下焼きも《異端流しオニカマス》とかのクソウザいメタを焼けたりするのが良いところです。一方で《とこしえの超人》や《ボン・キゴマイム》などは処理できないのが時代を感じて可愛いところですね。
採用枚数は1~2枚。《ボルドギ》や《秘伝》あたりから枠をもらう形になると思います。
《「必然」の頂 リュウセイ/「オレの勝利だオフコース!」》
ドラゴンのメタ焼きと言えば最近はもうこれでしょうか。皆さんご存じスーパーカードです。
上面はGSに全体SA付与、さらにはターン1敗北回避も持っている重量級ドラゴン。欲を言うならばマッドネスもあって欲しかった。ダメかなぁ……?
下面は相手のクリーチャー数に応じてコストが下がる4000火力。大抵の場合3コスとかで撃つことが多い気がします。《スーパーヒーロー》が焼けない《とこしえ》《ボンキゴ》を焼けるのがうれしいですが、一方で《超英雄タイム》で焼ける《ベイBセガーレ》などには無力になってしまうので悩ましいところです。
また、上面が【ボルシャック】も【アーマード】も持っていないため、《英雄譚》や《バクテラス》から出せないのも惜しいですね。《決闘者・チャージャー》でも回収できない。
《スーパーヒーロー》とは一長一短なので、環境を見てどちらを搭載するか考えるカードになりそうです。
採用枚数は1~2枚だと思います。
《ボルシャック・NEX/スーパー・スパーク》
神化編の話をするにはコイツ抜きでは語れない。我らが永遠のヒーローことNEXが、下面に受け札をひっさげた姿。
上面は名称「ルピア」指定のリクルート。このデッキの場合だと出力できるのは《栄光》のみなのでバリューはやや低いですが、地味にデッキ内に《バルカディア》がいるか(盾落ちしていないか)の確認ができる札でもあります。
下面は【ボルシャック】垂涎の受け札。言わずと知れたオールタップST呪文です。なんだかんだスパークで止まる場面ってあったりするので、やはり侮れませんね。
難点はやはり上面のバリューの低さと、多色且つマナ色が弱い点になってくるでしょうか。これをそんなに沢山積むデッキはもう別のデッキじゃないか? という疑問も湧いてきます。とはいえ、やっぱかっこいいんだよなコイツ……。
いろいろ言いましたが、《ボルドギ》の枠をもらって1~2枚入れてみるのはアリだと思います。
《ボルシャック・サイバーエクス》
あの伝説の構築済みデッキ「蒼龍革命」で登場した、革命チェンジ持ちドラゴン。なんと《原闘混成ボルシャック・ADEVE》に並ぶ水文明を持つボルシャックです。珍しい。
……はい。珍しいということはつまり、手出しが非常にしづらいです。
一応使い終わった《栄光》からチェンジして選ばない除去撃ったりだとかの使い道はありますが、着地置換メタの増えた現代では貴重な枠を割いてまであえて採用する理由は薄いと考えています。入れても1枚でしょう。昔と違って《オニカマス》と《同期の妖精》が並んだりするし。
ただし、アドバンスだと①封印を外せる、②《蒼き覚醒ドギラゴンX》にチェンジできる、といった独自の強みを持ち始めます。アドバンスに【ボルシャック】を持ち込む場合はちゃんと候補の1枚になるので、憶えておいて損はないカードですね。
《ボルシャック・ヴォルジャアク》
《輝く革命ボルシャック・フレア》
《飛ぶ革命ヴァル・ボルシャック》
アビス・レボリューションから登場した【赤白アーマード】でおなじみの革命チェンジボルシャック軍団をまとめてご紹介。
まず《ヴォルジャアク》ですが、受けが弱い性質上、「盾を増やす」効果も「盾を割る」効果も噛み合わせが悪いと言わざるを得ません。チェンジ元も優秀なものはないため、あえて採用する意味は薄く、基本的に入らないと思っています。
続いて《フレア》は、自軍クリーチャーの各ターン1回目のバトルが必ず勝利になるというのが魅力的です。【天門】のゲンムに殴り勝てるのはシンプルに良い。
ただし、こちらもチェンジ元問題が付随することと、単純にCipがないのはマイナスポイントですね。総合的に《巻く革命ボルシャック・テイラー》とかのほうがまだ相性いいじゃないかな。《ボルドギ》でめくったとき絶対止まるし。
こちらもあまり入らないカードだと思います。好みで1枚とかですかね。
最後に《ヴァル・ボルシャック》。たぶん一番可能性のあるカードです。使い終わった《栄光》からチェンジできるのはもちろん、《ボルモモ》から捲れたらアンタップしてめくり効果を再度使えるようにしたり、敵軍をタップして安全な殴り先を作ったりと八面六臂の活躍を見せます。《卍デ・スザーク卍》みたいなタップイン効果にも強く出られますね。
さらに《ボルドギ》から出れば最大3面止められる優れもの。難点はマナ基盤として弱いというあたりになるでしょうか。調製は必要になると思いますが、好みで2枚くらい入れてもいいのかなと思っています。
《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》
ゴッドオブアビス編第2弾のオーバーレア。出てきた当初はこき下ろされてましたね。
ただ【赤緑ボルシャック】においては貴重な1点(=STプラスよけ)になったり、シビルカウント3のバトル中パワー+50000が大抵のヤツを討ち取れたりと、《英雄譚》の出力先として悪くないと思っています。大体シビルカウント5も達成してるし。
無限アタッカーって、盤面にいると「優先的に対処しなきゃいけないヤツ」になるので、単体除去トリガーとか踏んだときにダメコン的な役割もしてくれるんですよ。主力ボルシャックを守ってくれるという意味でちゃんと仕事はします。
あと破壊除去はもちろん、迂闊に高パワーのクリーチャー寝かせたりできなくなるので、見た目以上にそこそこ厄介です。シビルカウント3達成してないとSAがつかない&そっちを達成すると自爆特攻しづらくなる、みたいなところは上手く調整されてるなと思います。
採用するなら1~2枚ほどでしょうか。
《爆龍覇グレンリベット/「爆流秘術、暴龍の大地!」》
だいたい赤緑のドラゴンデッキだと警戒される1枚。
上面は9コスと重いかわりに、召喚ないしハンデスで山上3枚から好きなドラゴンを呼び出せます。下面は山上1枚をマナにおいて、それがドラゴンなら手札に戻ってくるという《フェアリーの火の子祭》を思い起こさせるカードです。
やはり目を引くのは上面の擬似マッドネスだと思います。早期に手札を枯らしてくるようなデッキがちょくちょくいる昨今、ハンデスデッキに強烈な裏目を押しつけつつ、下面も使い回せる初動札。ドラゴンを持っているので《メンデル》の外れにもならない。ありがた~いカードです。
……と、持ち上げといてなんですが、コイツは入って1枚だと思っています。あんまいらん。
というのも、実はこれ結構難儀なカードなんですよね。ドラゴンデッキ、特に連ドラ系デッキを組んだ方ならご存じでしょうけれども。
まず上面の山からドラゴンを踏み倒す能力は、ハンデスされなければ召喚時限定であること。さすがに9コスだけあってパワー12000のTブレイカーとガタイは悪くないですが、SAすら持ってません。
早い話、【ガイアッシュ覇道】みたいなドラゴン軸グッドスタッフに片足突っ込んでるデッキでもなければあんまり出すうまみがないクリーチャーなんですね。《ボルモモ》から捲れてガン萎え……とかはよくあります。
さらに下面の《「暴龍の大地」》も結構クセモノです。というのも、このカード多色なんですよね。ここが先ほど引き合いに出した《火の子祭》と大きく異なるところで、早い話が3→5ルートにあまり貢献してくれません。
【ボルシャック】の場合、そもそもハンデスデッキ相手なら序盤からマナブーストに専念しておけばトップ解決とか狙いやすいデッキですし、単色かつ3ドロー期待値の高い《決闘者・チャージャー》を積極的に積めるのもあり、正直バリューは低いと言わざるを得ないでしょう。
《禁断竜王Vol-Val 8》
【ボルシャック】もう1人の相方。というか割とどこでも見かけるお方。そりゃそうだコイツは1人でも強い。
ジャストダイバーでSAでEXライフもっててパワー54321のドラゴンがアタック時に手札補充してきながら条件次第でエクストラターンとってくるという、全方位どこから眺めても怪物です。しかもアーマードまで持っている。《英雄譚》でこそ出ませんが、《ボルモモ》や《バクテラス》から投げつけられます。緑マナにもなる。
採用枚数は踏み倒し特化なら1枚、手出しも狙うなら2枚くらいになってくると思いますが、正直雑に投げて大体勝つカードではあるので、《Vol-Val 8》を採用するなら《バルカディア》を入れる意味あんまりないよなぁ……とも思ってしまう。枠厳しいし。
コイツの場合、交換先は《ボルシャック・バルガ》とか《ボルシャック・ウルフェウス》などのフィニッシャーに近い立場の人たちから1枠ずつもらう感じになると思います。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》
一応《モモキングRX》を出し直したりはできるので候補に挙げましたが、先に正直な見解を申し上げます。いらん。
前提ですが【赤緑ボルシャック】は《英雄譚》を撃つことを狙いながらも、動きの一環に連ドラギミックを採用したデッキなんですね。その上で《団長》の強力なCipは「ファイナル革命」――すなわち革命チェンジで出したときにしか発動しないんです。これは事実上連ドラの外れとなってしまいます。
さらにはボルシャックでもなければアーマードでもないので、もうデッキ単位で相性が悪い。そもそも《団長》で出したいボルシャックなんていないですし。
実質的にこのデッキにおける《団長》は「RXガチャやり直すマシーン」にしかならん以上、採用する意味は極めて薄いと言わざるを得ないでしょう。悪いことは言わないので、入れない方が良いです。
おわりに
以上で、私からのデッキ紹介はひとまず終了となります。
まずはここまでお付き合いいただいたことに感謝申し上げます。
調製を行ったメンバーが類似リストを持ち込んだCS(7/14)終了後に公開のめどで執筆をはじめたはずが、色々あったり単純にサボったりしていつのまにやら1ヶ月以上たっての公開となってしまいました。メンバーの皆さんには本当に申し訳ない。
執筆中に「ファンタジーBEST」や「ドギラゴンの書」&「ジョニーの書」が発売されたうえ、殿堂発表もあり、気づけばまた環境が大きく変わることとなりました。
ぶっちゃけ警戒すべき呪文トリガーが少ない今だと《バルカディア》の立ち位置は微妙かもしれません。一応【青白天門】とかにはギリ効くのかな……? あと鳥にはだいたい勝てません。なんだあれ。
【赤緑ボルシャック】という基盤を生み出したクロニクルデッキ「決闘!! ボルシャック・デュエル」発売からも3年以上の月日が流れており、現代の超高速環境では純ドラゴンデッキが競技シーンにおいて活躍することも少なくなってきたように思います。
冒頭の繰り返しとなりますが、今回ご紹介したデッキも、競技シーンに耐えうるものではないでしょう。
ただ、こういう発言はファンデッカス仕草といわれてしまうかもしれませんが、デュエマの楽しみ方って別に競技シーンに限ったものじゃないわけでして。
そういう「楽しいゲーム」としてのデュエマにおいてはちゃんと遊べる山であると思います。目に派手ですし。先3RXウルフェウス英雄譚とかきめたら脳汁噴き出て頭チンパンジーになりますし。
そのような楽しみ方のひとつとして、是非皆さまにも「《バルカディア・NEX》を進化GVで出す」という経験をして頂けたら幸いだと思い、本noteを執筆いたしました。
やっぱ進化GVは下に3体重ねてこそなんだよな。そういう高い要求値にたいする「ご褒美」みたいなもんであって欲しい。
……なんだかこれ以上は、不慣れもあってとりとめもないことばかりになりそうですね。今回はここら辺で筆を置くことにいたします。
最後に、改めましてここまで読んでくださった方に感謝申し上げます。
お相手は、ファンデッカスデュエマ老人・シァリンでした。
↓今回カード画像を持ってくるときに使った公式カード検索
↓ついでに「決闘!!ボルシャック・デュエル」の商品ページ