【開催報告】進化の学校横浜合宿(2021.11.27-28)
2021年2月〜4月に第1期、7月〜9月に第2期を開催した進化思考を学ぶオンラインスクール「進化の学校」の修了生を対象として、受講生のmeet upと進化思考の叡智を実践に移していくことを目的に、11/27(土)-28(日)に『進化の学校横浜合宿』を開催しました。
1)この合宿の背景
市役所をハックする!では、2020年3月に開催した未来をハックする!フォーラムにて、「進化思考を公務員100人にインストール」と題した2日間の進化思考ワークショップ(通称シンカソン)を開催するなど、公共に関わる皆さんが創造性を発揮し、より多くの社会課題に取り組んでいくことを目的とし、「進化の学校」を展開してきました。
全国の同志と毎週日曜朝7時にオンラインに集合し、進化思考の学びを重ねていく「進化の学校」には、第1期、第2期合わせて57名の受講生がいます。
第1期、第2期ともに当初のカリキュラムでは、進化思考をより深く理解するための合宿を計画していましたが、コロナ禍の影響で、全てオンラインに切り替わり、一度も対面で顔を合わせることなく修了を迎えました。
全国の緊急事態宣言も解除されたタイミングで、参加者・企画者全員の感染防止対策への協力を大前提に、進化思考提唱者の太刀川英輔さんのお膝元「横浜」での合宿に至りました。
2)開催レポート(1日目)
ここからは、当日のプログラム進行をベースに、当日のレポートを載せていきます。
①welcome to 進化の学校合宿!
11/27(土)13:30。太刀川さんが代表を務めるNOSIGNERのオフィスに、続々と参加者が集まってきました。北海道、北陸、関西、山陰など全国各地から。
パソコンの画面越しで見ていた仲間たちとの『はじめまして』、そして、カバー写真にもあるような黄金に輝く『進化の学校修了証』に参加者の皆さんのテンションも上がり、最初からとてもパワフルな空間となっていました。
皆さんが揃われたところで、太刀川さんからのウェルカムスピーチとオフィス紹介が行われました。デザインされたご本人から、内装材にまつわるストーリーやそこに込められた思いを直接伺い、さらにグッとこの場に入っていきます。
②太刀川英輔さんに聞いてみよう!
対面の感動もひと段落したところで、合宿のプログラムに入っていきます。
最初は、進化思考提唱者 太刀川英輔さんに聞いてみよう!と題した質問コーナーです。
進化思考を学び、日常の業務や生活で使っていく中で、浮かんだ疑問や、ぶつかった壁
太刀川英輔さんにずっと聞いて見たいと思っていたこと
今、悩んでいることへのアドバイス など
mentimeterというツールを活用し集めた多岐にわたる質問に、太刀川さんに余すことなく答えていただきました。
太刀川さんから頂いた言葉で事務局が印象に残っていることを、ここで少しだけご紹介します。
③全員参加ワーク:FUTURE SELF
質問コーナーを終え、ここからは参加者同士をより深く知る時間です。
書籍『進化思考』にて紹介されている進化ワーク38 FUTURE SELFを行いました。
「進化の学校」で学んだゼミとは異なるメンバーになるよう、ホームチームを設定し、4人1組で進めました。ワークの詳細は割愛しますが、あっという間の1時間で、改めてこのワークのパワフルさ、あたたかさを体感し、涙するメンバーもいました。
④みんなでお試し!進化思考カードゲーム(ベータ版)
そのあとは、太刀川さんが現在開発中の進化思考カードゲームを参加者みんなで試してみました。
進化思考を学び、共通言語になっているメンバーだからこそのフィードバックやゲームが展開され、これまた白熱した時間を過ごし、1日目が終わっていきました。
3)開催レポート(2日目)
①太刀川さんによる解説付き!朝の横浜ウォーキング
せっかく横浜に集合したのに、ずっと会場の中にいるのももったいない!ということで、有志のメンバーが8:30に集合し、中華街〜ホテルニューグランド〜山下公園〜大さん橋〜日本大通り〜横浜スタジアムをめぐるルートをお散歩しました。
雲ひとつない秋晴れの気持ち良い空気の中、横浜市や、横浜ベイスターズと一緒に様々なプロジェクト・ブランディングに関わる太刀川さんだからこその解説付きの横浜散歩は、とっても贅沢な時間で、今までの横浜とは違った一面を見ることができました。
②進化思考の2周目に挑戦!
オフィスに戻ってきて、2日目のプログラムがスタートです。
まずは、進化の学校修了生だからこそできる『進化思考2周目』。
進化思考をひと通り学び、コンセプトまで辿り着いたメンバーだからこそ、それをもう一度磨き、さらに洗練されたものにしていくために、ご自身の生み出した「変異のコンセプト」を進化させたいxにおいて、時空観マップを作成していきました。
ホームチームで共有ののち、各チームから1名ずつ太刀川さんとの公開壁打ちを実施。提唱者から直接フィードバックをいただける贅沢な機会に発表者も、他のメンバーもたくさんメモを取っていました。
そして何より、太刀川さんご自身がどのように2周目を行なっているのかの実例が、とてもとても刺激的で、これまでのモヤモヤがスッと腹落ちするような、このお話が聞けただけでも合宿に来た意味があると言いきれるほどのインプットでした。
③最後はオープンスペーステクノロジーとフィッシュボウル
太刀川さんオススメの無化調台湾料理をお腹いっぱい食べた後、最後のコンテンツは、進化の学校の事務局にも関わってくださっている塩尻市役所の山田崇さんファシリテーションによる、オープンスペーステクノロジー(通称OST)とフィッシュボウル。
オープンスペーステクノロジーとは、参加者自身が検討したいと思っているアイデア、解決したい課題などを持ち寄り、自分達でワークショップで話すテーマを決めていくワークです。
今回は、「自分の周りの課題を 創造的にするために 挑戦してみたいこと」を大きな問いとして、それぞれがA4の紙にテーマを書き、似たようなテーマを掲げたメンバーでグループを作る形で4つのグループに分かれてワークを進めました。
その後は、フィッシュボウル。
フィッシュボウルとは、対話を行う数名のメンバーを中心に、他のワークショップ参加者が取り囲む様に座って進めていく対話の場です。中心メンバーの席は常に余りを1席設け、取り囲むメンバーは話し合いに参加したくなったらその席に座って、対話に加わります。一方、中心メンバーである程度話をしたと感じたメンバーは、席を離れ取り囲むメンバーの一員となるということを続けていきます。
『進化思考をどう広めていく?』という投げかけから、参加者が入れ替わり、立ち代わり話をしていきました。
一定のメンバーで固まらず、多くの参加者が対話の席に座られていて、この場の安心安全の空気や、進化思考を共に学び、生かしていくんだという一体感が感じられる、素敵な時間が流れていました。
④お疲れさまでした!また会いましょう!
4)おわりに
進化思考は「生物の進化のように二つのプロセス(変異と適応)を繰り返すことで、本来だれの中にもある創造性を発揮する思考法」です。
そして「創造性は人を自由にする」と太刀川さんはおっしゃられます。
ー「変異」を身につけると、与えられたものから自由になれる
ー「適応」を身につけると、確かな予感をもって素直に進んでいける
皆さんも、ぜひ進化思考を学び、使い、広げていく仲間になりませんか?
第3期進化の学校は「進化思考実践塾」として、リニューアルして来年2月に開催予定です。
詳細が決まりましたら、またお知らせいたします。