ホーツォクという業が深すぎる男

初めまして、しわすだと申します。
モンスト歴はだいたい3年のストライカー。
主にイケメン降臨キャラの魅力を楽しんでいます。

最近の推しは『ホーツォク』です。
実装から約3年、時間差でハマりました。
妖艶なビジュアルやボイスはもちろん、
設定の闇がとてつもなく深いと気づいたからです。
今回は、そんなホーツォクの設定を考察&解説したいと思います。

①概要

ホーツォクは『秘海の冒険船』第3弾で登場したキャラクター。
謎の組織『アポストロス』の一員で、100年以上生きる吸血鬼の男性。
元は誇り高い性格でしたが、超常エネルギーの影響で闇堕ち。
欲望のままに吸血を繰り返し、眷属を増やしていたという設定です。

参考:桑原理一郎先生のXでのポスト

クエスト的には「ラウバリ+ビジョンベースが面倒」、
性能的には「ベジテパラ初回降臨時の運枠」として
印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

一見、ホーツォクの設定は王道の闇堕ちストーリー。
しかし、何度も秘話を読み返し、他の秘海キャラの設定と
比較するうちに、彼の所業のヤバさが見えてきたのです。

②統治してない

『アポストロス』の面々は、それぞれの島を支配していました。
ベリンダは女王様(?)として看守長を務める。
アムゼは極寒の地で生きる為に厳しいルールを課す。
圧政を敷きつつも、一応「統治」はしていた印象があります。

しかしホーツォクが島民へ行ったのは無差別吸血と眷属化。
これは単なる暴力です。しかも人権剝奪のオマケつき。
更に眷属を野放しにして、カオス状態を楽しむ無法ぶり。
怪華の海域だけ世界観がバイオハザードです。
ゲームが違えば、我々はスマホではなくロケランを携えていたでしょう。

③眷属の命名が雑過ぎる

『怪華の海域』のモンスターは、全員ホーツォクの眷属という設定です。

その名は 甘兎、花辛、酸牙、塩虎 。

ストレートに「味覚+姿」 です。元来の名前とはとても思えません。
もしホーツォクが 「お前は○○の味がしたから△△だ」
と命名したのだとしたら、あまりにも酷すぎます。

一応、怪華のモンスターの命名規則は、
吸血鬼 → 噛む → 味 という着想で決定したそうです。

参考:【モンスト】中の人にとんでもない初出し情報を見せてもらった。 これはヤバすぎる…【秘海の冒険船インタビュー】より

……にしたって、何か もっとこう……あるでしょう!
眷属の命名の適当さは、当時のホーツォクの 狂気の証
他者への敬意を失い、餌としか認識していなかったことを
示すエピソードといえるでしょう。

④妖怪化から元に戻らない

眷属たちはホーツォクによって妖怪化したという設定です。
撃破ボイスでは、本来の性格を取り戻しています。

甘兎「んもう、乱暴なんですね…でも、おかげで目が覚めましたわ…」
花辛「あああアタシってばなんてことしちゃったのダ?森のみんなぁ、ごめんなのダ~…」
酸牙「悪意が感じられぬ…私は何も見えてはいなかったのか…」
塩虎「彼奴の眷属たるは痛恨の極み…主らの働き、見事なり…」

しかし、ボイス秘話には「姿形も戻った」という記載がありません。
それどころか、甘兎のα化の際に声優から
「もう新しい人生振り切って楽しんでる感じがして好きです」
というコメントが飛び出す始末です。

参考:甘兎の声優・市邑咲さんのポスト

つまり、彼女たちは一生ドスケベバニーガールや虎のままなのです。
ホーツォクが一度新たな名前と姿を与えたら、本人ですら元に戻せない。
理不尽で不可逆な変化を何人に強いたのか、想像するだけで恐ろしいです。

⑤救済がない

『アポストロス』のメンバーは、それぞれ撃破後に救いが示されています。

トレノバは自らの過ちを真っすぐに省みる。
リッシュは明るい性格ですぐに立ち直れるだろう。
アドリンは文官として再起を決意する、など。

しかし、ホーツォクは己の所業を悔いるばかりです。
欲望のままに人間を襲い、姿や名前を奪い、島を混沌に陥れた。
とても償いきれる罪ではありません。
誇り高い性格な分、罪悪感は筆舌に尽くしがたいでしょう。

さらに『秘海の冒険船』のキャラクターは復刻しません。
つまり、怪華の海域には二度と戻れません。
島の「その後」が掘り下げられることはなく、
ホーツォクや眷属たちは永遠に救済されないのです。
彼は行いのツケすら払えず、ただ業を抱えて生き続けている。
もうドラッグオンドラグーンニーアでやるべき後味の悪さです。
多分、一人だけ出るゲームを間違えました。

カジュアルなソシャゲには似つかわしくない、絶望的な設定。
異質だからこそ、私は魅了されてしまいました。

⑥最後に

ホーツォクはきっと、忘れ去られることでしか救われません。
倉庫番と化し、みんなのクリアモンスターからも消えた時、
彼の贖罪は完成するでしょう。

しかし推したからには時々、誰かに思い出してもらいたい。
「サタンとブラリリの火力がヤバかった」でも、
「拠点45のリコルコネクターで使ってた」でも構いません。

今回の記事で初めてホーツォクを知った方には
「なぜこんなイケメンが復刻しないのか」と憤ってほしいのです。

そんなわずかな可能性を願い、筆を取りました。

今後も時々、推し考察を書くかもしれません。
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