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【質問箱】座布団でする噺の話。

こんにちは。皐月です。
今日は打ち合わせが無くなってしまったので、1日中家にいて作業をしていました。お笑いライブ行けばよかったなあと思いつつ、積みあがった原稿を見て冷静になっています。

このnoteは、質問箱にいただいたお題に合わせて、つらつらとおしゃべりをする場所です。
最近は順番通りに答えなくなってしまったのですが、お題によっては「これは脳直じゃなくてもうちょっと考えてから話したいな~」ってこともあったりするので、気長にお待ちいただけたら嬉しいです。

答えやすい話題を俺が・私が投げてやる!という方がいらっしゃれば、下のリンクからぽいっとくださいませ。

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さて、今回のお題は

「落語についての話を聞きたいです。好きな落語家さん、好きな演目は何ですか?」

ということです。

落語の質問をいただける日が来るとは……。私なんかが答えていいのかなあ。

私が落語をちゃんと聞くようになったのは、中学3年生の授業でした。
私が通っていた学校は特殊な総合学習が特徴で、約13講座ある「課外活動」から、好きなものを選択して学べる時間が、中学3年生から高校1年生の間に行われています。

1年目、2年目と別講座を選ばなくてはいけない中で、私が選んだのは「物語構造について」と「美術館・博物館の学芸員業務について」の授業だったんですが、前者の方で、しょっちゅう落語に連れて行ってもらえることになりました。

新宿と中野の間にある母校の近くにある寄席といえば、新宿3丁目付近にある【末広亭】です。あの辺で呑んでいる人は一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。

そこで、午後の部の寄席を何時間も観たんですよね。授業自体は2時間くらいで終わるんですが、気が済むまで観て帰っていいと言われて、結局同級生の子と2人で最後まで見て帰った記憶があります。

それまでの寄席の印象は、ひたすら落語だけを見る場所、または笑点のような大喜利形式のイメージを持っていたのですが、本物の寄席は、それまでのイメージとは全然違うものでした。

落語があんなに時間をかけて語られる物語だと知らなかったし、古語みたいな言葉かと思ったら、きちんと私でもわかる言葉で、面白く展開されていく物語が多く、合間に挟まれる色物の軽快さも、スパイスになってとっても楽しかった。
また行きたい、と、当時の私は、授業で行かない週にもお小遣いを握り締めて寄席に通うようになりました。

でも、そんなに詳しいわけじゃないんです。末広亭しか知らないのがしばらく続いて、ようやく色々調べるようになったのは大学時代にちくま文庫から刊行されている桂米朝さんの落語の本を読んでから。
そんな、にわかだけど落語が好きだな~と思う私のお話だと思って、軽く聴いていただけたら嬉しいです。

私が一番好きな落語家さんは、桂竹千代さんです。
現在二ツ目(落語家の階級)の落語家さんで、主に新作落語に取り組まれている方です。

代表作は「古事記」をポップに教えてくれる落語なんですが、そちらは書籍化もされているので、ぜひお手に取ってみてください。

桂竹千代さんを好きだなあと思ったきっかけは、ご自身の落語の合間に毎回ちゃっかり自分のグッズや本、イベントの告知をどんどん入れてきてしまう自由なスタイルを拝見した時です。
落語を聞いていても、やっぱり敷居の高さはあるよなと思う中で、桂竹千代さんの自由な噺のアレンジは、観ていてとっても気持ちがいいんですよね。

独演会には一度だけしか伺ったことがないのですが、11月の独演会もチケットを買っているので、どうか延期にならないことを祈っています。まあ今のご時世、どうなるか分からないんですけどね……。

そんな桂竹千代さんの演目の中で大好きなのは、ご自身の地元「千葉県旭市」を題材にされたもの。すみません、まったく絞れていないのですが……(笑)。
観光大使をされているはずなのに、竹千代さんはいつも「旭市には何もない」とおっしゃって、田舎あるあるを存分に突っ込んだネタを展開してくださいます。

私は地元というものが特になく(住んでいる場所の学校に通っていたわけではないので)、親戚もほとんど東京にいて田舎というものがないのですが、竹千代さんの噺の中の田舎の情景がとても彩度高く見えてくるのは圧巻。ああ、こう書いているともう聞きたくなってきた……。

元漫才師という経歴も相まって、とっつきやすさ前回の桂竹千代さんのお噺、ぜひご一緒に楽しんでみませんか。

今日の話はこのくらいで。
おやすみなさい。

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