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飼い主さんを励ます言葉
動物の病気の治療って、家でイヤがる薬を飲ませたり
食べない療法食を食べさせたりするのは飼い主さんで
獣医は提案するだけで実際に実行してもらうのは、飼い主さん。
飼い主さんを励ます言葉として
「動物がイヤがってもがんばって薬を飲ませてくださいね」とか
「療法食を食べるようにがんばりましょう」
「治療をがんばりましょう」
ってつい言ってしまうことがある。
また、動物が病気で旅立った時
「がんばりましたね」
「○○ちゃんもがんばってくれましたね」と
労いの言葉として
また、悲しみを励ます言葉
としてつい使ってしまうことがある。
「がんばる」
「がんばってください」
「がんばりましょう」
「がんばりましたね」
って言う日本語は都合がいいと言うか
便利な言葉なのでつい使ってしまう。
この言葉って使う側は便利な言葉として使いやすいけど
言われた側としては、追い詰められたり、しんどかったりする。
この言葉って
「なんか言葉をかけてあげなきゃ」
「なんか言ってあげたい」
って言う側としては
励ましてあげたい、労ってあげたいって言う相手を思ってのことなんだろうけど
実は、言う側の承認欲求を満たすための言葉で言われる側からすると
「どうやってがんばればいいの!」
「これ以上何をがんばれって言うの!」
「がんばったってできないことはあるのよ!」
「あなたに何がわかるの!」って追い詰められたりする。
「がんばって」って言葉を安易に口にするけど
それは自分を満たすための言葉で
ホントに相手のためになっている言葉なのか、考えないといけない。
「がんばって」ほどの便利な言葉は日本語にはなかなかないけど
使い方を気をつけなきゃいけない言葉だなって思う。