慢性腎臓病って犬と猫で違う⁈
犬も猫も慢性腎臓病は多いけど
同じ慢性腎臓病って名前だけど、同じじゃないって知ってた?
猫の慢性腎臓病の多くはゆっくりと進行していくから
慢性腎臓病と診断されてからも長く生きる子も多いけど
犬の慢性腎臓病の多くは進行のスピードが速くて
慢性腎臓病と診断されてから生存期間が短い子が多いのさ。
ここに犬と猫の慢性腎臓病の違いがある。
猫の慢性腎臓病の多くは慢性間質性腎炎といって、尿細管って言うところの機能が低下して
間質の病変が腎臓の皮質ってところに広がって
糸球体にまで病変が及んで、糸球体でのろ過が低下して
高窒素血症が起こっていくと言うゆっくりと進行していくのさ。
犬の慢性腎臓病の多くは、糸球体疾患でいきなり糸球体でのろ過が低下して高窒素血症になるし
糸球体性蛋白尿が出て腎臓を悪化させたり、糸球体性蛋白尿が出ると血圧も上がることが多くて
全身性高血圧を起こして腎臓を悪化させてしまう。
蛋白尿と高血圧のダブルパンチで慢性腎臓病の進行が速い。
そのために犬の慢性腎臓病の多くは、猫の慢性腎臓病よりも生存期間が短くなってしまう。
ただ、犬は100%糸球体疾患で、猫は100%慢性間質性腎炎ってわけじゃーない。
多いって言うだけ。
だからちゃんと検査して確認してから治療するのさ。
犬と猫は慢性腎臓病でも中身が違うことが多いので治療も違うんよ。
猫は慢性腎臓病が多いから治療薬もあって
猫の慢性腎臓病治療薬を犬にも代用して治療しているけど
犬と猫は同じ慢性腎臓病じゃーないから治療も同じじゃーない。
犬も猫も同じ慢性腎臓病って診断されるから、同じ病気だとぼくら飼主は勘違いしちゃうけど
実は違う病気と知っておくと生存期間の違いに納得できるよ。
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