この脱力感がたまらない!。。。絵本『おひげ おひげ』
『おひげ おひげ』すずき出版
内田 麟太郎 作 / 西村 敏雄 絵
この表紙ののんびり感、いいですよね~。見ているだけで心がほっこり。読んだらなんだかおもしろい!親子で笑えるユーモア絵本をご紹介します。
おひげというだけで、ちょっとおもしろい
ねこにも ひげが ありました / おじいさんにも ひげが ありました / ぼくにも ひげが あったら いいなぁ / ゆうくんが そう いうと / あら、あら、あら・・・(本文より引用)
子どもにとって「ひげ」って不思議なものだと思うのです。自分にはないし、おかあさんにもついていない。おとうさんには生えてくる!? 生えてくるって不思議なことです。
それに、絵本に出てくるおじいさんのような立派なひげは、なかなか見たことがないかもしれません。身近なようでいて身近にはない、そしてなんだか面白い、「ひげ」。お話の中で繰り返されるたびに、だんだんおかしくなってきます。
そして不思議な世界観のまま進むお話は、不思議なまま終わりますが、その絵のかわいらしさとナンセンスなお話の面白さ!
あまり深く考えず、笑っちゃうのがユーモア絵本の楽しみ方かなと思います。
shivawo流 ユーモア絵本の使い方!?
ユーモア絵本っていいですね!ちょっと笑うだけでも、脳内の空気の入れ替えができるような気がします。モヤモヤしたときや眠る前、集中力が途切れてきたときなどに意識的に読んでみるのもいいかも。
実際、次男(3歳)がイヤイヤを発動しておもちゃを投げたとき、少し落ち着いたころを見計らって、そっと絵本の裏表紙を見せました。しかも、無言で(笑)。
すると、それまでのイライラした空気が割れて、意地っぱりのほっぺたに思わず笑いが・・・。イヤイヤしていた次男も、イライラしていた私も二人で大笑い!笑って気分が変わると、『おもちゃを投げたら危ないよ』という言葉もスムーズに伝わりました。
子どもも大人も、意地を張るといいことがありませんね。そんなときは、絵本の力を借りて、気分を変えることがおすすめです!
読み聞かせのポイント
・読み聞かせ時間は約3分弱。
・絵は大きくて見やすくお話もわかりやすいので、30人くらいの読み聞かせでも大丈夫そう。読み聞かせ会の導入や気分転換に使えそう。
・2歳児くらいでも楽しめます。
・大人も一緒に笑っちゃいましょう!
・裏表紙にもご注目